部屋のレイアウトを決める際、エアコンの下にベッドが配置されることが往々にしてあります。
直感的にも、そこにベッドを設置したり、眠るのは避けたほうがよいと思う人もいるでしょう。
なぜエアコンの下にベッドを置くのは避けた方がよいといわれる理由についてご紹介します。
さらに、エアコンの直下に電子機器を置くことの安全性や、地震時にエアコンが落下するリスクが気ににある方も参考にしてみてください。
エアコン直下はベッドのためのスポットではない!
エアコンの直下にベッドを設置するのを避けるべき理由は、冷房を使用する際にほこりが集まりやすい点。
そして暖房を使用する際に直接温風が当たり、健康を害しやすい環境が生まれるからです。
冷房使用時にエアコン下で眠るべきでない理由
冷房が作動している時、重たい冷たい空気は下に沈み、上向きに設定されたエアコンからの冷気が部屋の隅々まで行き渡るよう循環します。
この冷気の動きが原因で、エアコン直下はほこりが蓄積しやすいエリアになります。
その結果、その場所で寝ると、空気中のほこりを直接吸い込むリスクが高まります。
マスクをせずに眠るのが一般的なので、ほこりによる呼吸器への悪影響を避けるためにも、この位置での就寝は推奨されません。
暖房使用時にエアコン下で眠るべきでない理由
次に、暖房が作動している時にエアコン直下で眠ることのデメリットについてです。
温風は上昇しやすいため、効率的に部屋を温めるためには下向きに設定されることが多いです。
この設定でベッドが直下にあると、温風が直接当たり、過度の暖房で不快感を感じたり、喉の乾燥を引き起こしたりすることがあります。
そのため、冷房時だけでなく、暖房時にもエアコンの直下での睡眠は避けるべきです。
万が一、エアコンの直下にベッドを置くしか選択肢がない場合は、エアコンの風向きを調整できるエアーウィングなどのアクセサリーを取り付けることで、状況を改善する方法があります。
エアコン下の空間:家電配置と安眠のリスク
住宅の設計時や家具の配置を決定する際に、しばしばエアコンの直下が空いてしまうことがあります。
そのスペースにベッドや家電を置くことの是非について、詳細な調査を行いました。
エアコンの直下は、家電製品(パソコン、テレビ、プリンター、冷蔵庫、扇風機など)の設置場所としては適していないかもしれません。
実際、エアコンからの水漏れは、排水ホースの詰まりにより発生することがあり、直下にある家電に水害をもたらすリスクがあります。
エアコン下に家電を設置するリスク
エアコンの下に家電製品を配置するのは避けるべき理由はいくつかあります。
エアコン内部の排水ホースが詰まると、冷房でも暖房でも水漏れの原因となり、下にある家電が濡れて故障する恐れがあります。
また、電気製品が濡れることによる火災の危険性も否定できません。
部屋の構造上、避けられない場合は、エアコンからの水漏れを最小限に抑えるための予防措置が必要です。
これには、エアコンのフィルターや排水ホースの定期的な清掃が効果的です。
地震時のエアコンの落下リスク
エアコンの下にベッドを設置し、そこで就寝する場合、地震時のエアコンの落下リスクが心配されます。
専門の業者が設置したエアコンであれば、30〜40kgの重さにも耐える強固な取り付けがなされており、簡単には落下しない設計ですが、完全に落下しないとは保証できません。
従って、エアコンの直下での睡眠は避けた方が賢明です。
まとめ
エアコンの真下は、気流によるほこりの蓄積や直接的な温風の影響で健康リスクが高まるため、ベッドを置く場所としては適していません。
また、水漏れによる家電製品の損傷や火災のリスクも高いため、このスペースに家電を配置することは避けるべきです。
地震時のエアコンの落下リスクもあるため、全体的な安全を考慮して他の配置を検討することをおすすめします。