肉じゃがは日本料理の中でもスタンダードな一品で、作り置きして次の日のお弁当などに入れている方も多いのではないでしょうか。
ただし、保存方法を間違えるとすぐに傷むことがあります。
そこで以下の内容で、肉じゃがの保存期間から、日持ちさせる為の保存のポイントや注意点などについて紹介していきます。
- どのくらいの日数が保存できるの？
- 保存期間を長くする秘訣
- 肉じゃがの冷凍保存をおすすめしない理由
- 真空パックで肉じゃがを長持ちさせる方法
どのくらいの日数が保存できるの？
通常、肉じゃがの保存期間は1～2日程度とされています。調理後に常温に放置すると、劣化が早まります。
寒い季節なら3日ほどもちますが、それでも冷蔵は必須なので、調理後は早めに冷やして、冷蔵庫に保管しましょう。
特に温かい季節には、短時間で腐るリスクが高まります。適切な容器に移して、冷蔵保存は欠かせません。
肉じゃがが日持ちしない理由
肉じゃが汁気が多いことから、温かい場所にそんまま置いていると、菌が繁殖しやすくなります。
さらに、じゃがいもは調理後に傷みやすい野菜で、じゃがいもの中のデンプンが加熱で変質し、菌が入りやすくなるためです。
このような理由から、肉じゃがは調理後は早めに食べるのがベストです。
調理法と保存の関係
調理の方法によっても、保存期間に差が生じることがあります。
例えば、煮込み時間が短い肉じゃがは、中まで十分に加熱されていない場合があり、菌の殺菌が不十分となる可能性があるため、保存期間が短くなることが考えられます。
保存容器の重要性
保存する容器も重要です。密封性が高い容器を使用すると、外部の空気との接触が少なくなり、菌の侵入を防ぐことができます。
逆に、蒸気穴つきの蓋などを被せた鍋などでの保存は、微生物の侵入リスクが高まります。
保存期間を長くする秘訣
保存期間を長くするための方法として、昔は味付けを濃くするという方法を行っていました。
味付けを濃くする為に塩や砂糖などを多く使うことで、食品中の水と結合させ細菌が繁殖できないようにするためです。
例えば、おせち料理のようなものは、長期保存を意識して濃い味付けがされています。
また大手のスーパーマーケットのお惣菜コーナーでは、陳列時間などを考えて、日持ちの良さを追求して濃い味付けが施されていることが多いです。
酸味の追加による保存法
これは肉じゃがの保存には当てはまりませんが、酸味は微生物の増殖を抑制する効果があります。
ピクルスや酢の物、キムチなど、酸味を持つ食品は保存性が高まることが知られています。
肉じゃがの冷凍保存をおすすめしない理由
食品の保存期間を伸ばす際に、冷凍での保存は効果的です。
多くの食材や調理済みの食品は、冷凍しておき、必要な時に解凍して利用することができます。
しかし、肉じゃがは冷凍保存に適していません。
じゃがいもの食感と風味の変化
冷凍により、じゃがいもの水分の量が増え、解凍後の食感や風味が変わる可能性が高いです。
また冷凍した肉じゃがは水分が多くなりやすく、中がスカスカで崩れる傾向にあります。
他の食材の影響
肉じゃがに含まれる肉や野菜も、冷凍と解凍の過程で食感や風味が変わる可能性があります。
特に煮込んで柔らかくした肉は、冷凍によりさらに柔らかくなりすぎることが考えられます。
解凍時の不均一な加熱
肉じゃがのような煮込み料理は、解凍時に均一に加熱されにくく、部分的に冷たいままになることがあります。
コンニャクの食感の変化
コンニャクを含む肉じゃがも、冷凍することで食感や風味が損なわれることがあります。
総じて、肉じゃがは冷凍には向かないと言えます。
真空パックで肉じゃがを長持ちさせる方法
肉じゃがは冷凍保存は向いておらず、また日持ちも良くありません。
ですが、最近注目されている真空パックであれば、肉じゃがの日持ちは通常よりも1～2日長くなり、味や食感も保たれます。
真空パックで保存する際には、肉じゃがは水分を多く含んでいるため、煮汁を適度に少なくしてから真空保存すると、味がより深まる効果があります。
再加熱の際は、湯煎はもちろん、鍋で直接温める方法もおすすめです。
これにより、味を調整することも可能です。
真空パック保存のその他のメリット
食材の鮮度を保つ
真空パックは肉じゃがだけでなく、他の食材にも有効です。魚や肉などの生鮮食材を真空保存することで、鮮度が保たれ、変色や変質を防ぐことができます。
経済的にお得
食材が腐らず長持ちするため、無駄が少なくなります。これにより、経済的にもお得になる可能性が高まります。
冷蔵庫のスペースを有効に活用
真空パックすることで、食材のボリュームが減少し、冷蔵庫内のスペースをより効率的に活用できます。
まとめ
肉じゃがは、あまり日持ちしない料理なので、調理後すぐに食べない場合は、冷めたら早めに保存するようにしてください。
また少し長めに保存させたい場合は、真空パックが有効なので、購入を検討してみては如何でしょうか。
