年齢を重ねるにつれてお腹周りやお尻など、服で隠したい部分が増えてきますね。でもダボっとした服ばかり着ているのもなんだか野暮ったく見えてしまいますし、よけいに太って見えます。
少しでもセンスよく、しかも着やせして見える服はないのでしょうか?また、痩せて見えるコーディネートも知りたいですよね。
手持ちの服で少しでも痩せて見える、しかもセンスよく着こなす方法を知っておけば、自信を持ってお友達とお出かけできます。そんな「痩せて見える服」の着こなし術をご紹介します。
自分の体型をチェック
どんな服を着ればいいのか、またどんな服を着ると痩せてきれいに見えるのか、そのためには自分がどんな体型なのかを知っておく必要があります。
体型には種類がありますから、その体型ごとにあった服装をしないと、逆に太って見えてしまうことも。欠点はしっかりカバーして、いいところを活かしていけるように、まずは自分の体型をチェックしてみましょう!
体型には5種類ある
脂肪のつき方や骨格の違いなどによって様々な体型があります。さっそく、自分がどんな体型をしているか、当てはまるものを探して下さいね。
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— ミセスライフ (@mrslifejp) 2016年11月17日
左からリンゴ型、砂時計型、バナナ型、洋ナシ形、ブドウ型です。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]下半身はわりとスッキリしているのに上半身にお肉がついていて、特に二の腕やお腹回り、背中などが気になります。バストも大きい人が多いですね。バストが大きいということは無い人から見るとうらやましい限りなのですが、人によってはコンプレックスだと感じているかもしれません。
閉経後の女性に多い体型で、内臓脂肪がつきやすいためお腹がぽっこり出ています。
肩幅と腰幅がしっかりしていて、しかもウエストはしっかりくびれているので、決して太っているわけではないのですが、がっちりした体格に見えてしまいます。
ただし、ボディラインは整っているのでそのラインを活かす服を選べばきれいに見えますよ。
洋ナシ型とも呼ばれる体型で、下半身に脂肪が多くついています。上半身に比べてお尻や太ももが太いのが気になる、という方はA型。女性に多い体型です。ちょっとぽっちゃりに見えますね。
たとえば、昔スポーツをしていた人。太ももに筋肉がついていたけれど辞めてから筋肉が落ちて脂肪がついてしまった、というパターンです。
また、骨盤が歪んでいるために下半身に脂肪がついている人も。骨盤の歪みの原因としては出産や姿勢の悪さがあります。特に出産を経験している人は、骨盤の歪みに加えて骨盤底筋の筋力低下もあり、骨盤の周辺に脂肪がつきやすくなってしまいます。
自分の体型をセルフチェック!
できれば全身がうつる鏡で写してみて、自分の身体で一番気になる部分はどこかを探してみて下さい。服を着たままではなく、肌着姿になってみるとボディラインがはっきりしてわかりやすいかもしれません。どれが一番近かったでしょうか?
自分の体型がわかったら、欠点をうまく隠しながら痩せて見える着こなしを身につけていきましょう!
痩せて見える秋冬ファッションのポイント
それでは、どのようなファッションが痩せて見えるのか、色や柄など様々な観点から服選びのポイントをご紹介します。
痩せて見える秋冬の服選び
秋冬は何枚も重ね着をすると着膨れしてしまってどうしても太って見えがちです。手持ちの服で何とか着回ししたい!そんなときのコーデのポイントをご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]コートはラインのきれいなロング丈を。膝丈~ふくらはぎくらいまでの長さのコートで縦ラインを強調することで、中にニットを着込んでいても細く見えます。首元にファーのついたコートもいいですね。視線が上にいくので下半身が目立たなくなります。
お尻が隠れるくらいの長さがありながら肩幅の小さなジャケットは縦のラインが強調されるので着やせ効果大です。ウエストが少し絞られているとなおいいですね。袖を少し折り返し、手首を見せるとさらに痩せて見えます。
痩せて見える色選び
白は膨張色、黒は収縮色であることは間違いないのですが、だからといって黒を着れば痩せて見える!ということでもないようです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]痩せて見える色は、下記のような寒色系。引き締まって見えるので「収縮色」と呼ばれます。
- 黒
- 青
- 紫
- ネイビー
- ワインレッド
- ダークブラウン
反対に、下記のような暖色系は「膨張色」。実際よりも太って見える傾向があります。
- 白
- ベージュ
- パステルカラー
- 赤
- オレンジ
- 黄色
では、膨張色は一切着ない方がいいのかというとそんなことはありません。パステルカラーが大好き!という人は、たとえば上半身を淡いピンクにしたらパンツは黒にすると脚がすっきりして見えます。またはインナーを暖色系、アウターを寒色系にすると全体的に引き締まって見えます。
逆に全身をパステルカラーにしてしまうと膨張色ばかりで太って見えますし、インナーを黒、アウターをパステルカラーにするのもNGです。
収縮色だからといって全身を黒で固めてしまうと、ポイントがはっきりしないことと、全体的に重くなるので決して細くは見えないのです。
黒でまとめたいなら、下記のような変化を付けましょう。
- ストールなどの小物に差し色を使う
- 黒地に柄の入ったトップスを着る
差し色を使うって、具体的に何色を使えばいいの?と迷いますよね。差し色とは、ベースとなるカラーに対してアクセント(ポイント)となる色のことです。
全体を黒でまとめるなら、赤でも黄色でもオレンジでもいいのですが、対照的な色を使うと効果的です。基本的に使うのは1色。2つも3つも使うとごちゃごちゃしてしまうので注意が必要です。
逆に、グレーやネイビーなど似たような系統の色を使っても差し色にはならないです。
[/surfing_su_note_ex]痩せて見える柄選び
シンプルな服もスッキリしていいけど、柄物も大好きという人のために、痩せて見える柄選びのコツをご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]痩せて見える服のライン
服を着た時に出来るラインを利用して痩せて見せるテクニックです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]錯視を利用した服選び
錯視とは錯覚して見えること。錯覚を利用した組み合わせで細く見せよう、というものです。ポイントは縦のラインを強調する、ということです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]バイカラー(bi-color)とは2色という意味です。ツートンカラーともいいます。2色を並べるという意味では、ボーダーやストライプもバイカラーです。
バイカラー錯視を利用して痩せて見せるには、同系色のものよりもコントラストのはっきりした組み合わせが向いています。
たとえば白いカットソーの上にビビッドカラーのカーディガンを羽織ります(前のボタンは留めません)。そうすることで真ん中に白のラインが入るので、縦のラインが強調され細く見えるのです。
フィック錯視とは、同じ長さの線であっても、横より縦の方が長く見える、というものです。上記のバイカラー錯視と組み合わせたのが「ロングカーディガン」です。
インナーに白っぽい色、カーディガンは濃い色を選びます。すると真ん中に白いライン、そしてカーディガンの長さで縦のラインがさらに強調されるので、普通の丈のカーディガンよりも細く見える、というわけです。
ボーダーとストライプこの2つの錯視の効果を考えると、ストライプの方がボーダーよりも細く見える、というのがおわかりいただけると思います。細く見せるならコントラストのはっきりしたストライプがおすすめです。
明るい色の組み合わせの太いボーダーが一番太って見える柄なので避けて下さい。
同じ長さの線の両端に向きの違う矢羽をつけると、外向きについている線の方が長く見える、というものです。この法則を活かしたのが「Vネック」です。ハイレグの水着が脚が長く見えるのも同じ原理です。
Vの角度は鋭角であるほど細く見せる効果が高いので、丸襟よりもVネック、深めのVがおすすめです。
上辺の長さは同じだけれど下辺の長さが違う台形を上下に並べた時、下辺が長い方の台形を上におくと、下に置かれた台形の上辺は上の台形よりも短く見えます(実際は同じ長さ)。この錯覚をジャストロー錯視といいます。
この仕組みを利用して脚を細く見せるのが「フレアースカート」です。裾を広げて横の長さを強調することで、そこから出ている脚は細く見えるのです。
これはトップスでも同じことで、腕を細く見せたいなら袖がフレアーになっているものがおすすめです。
私たちの脳は、一見バラバラに見えるものでも近くにあるもの同士をひとまとまりに認識する傾向があります。これをゲシュタルト群化といいますが、もしかしたら無意識のうちにファッションに取り入れているかもしれません。
というのも、「同系色でまとめる」というのがゲシュタルト群化を利用した錯視効果だからです。
たとえば黒いスカートに黒のタイツ、黒いパンツに黒い靴など、同系色でそろえることで縦のラインが強調されて細く見えます。特にワンピース+タイツ+靴までを同系色でそろえると一直線に見えて、細く長く見せることが出来ますね。
サイズや丈選びも重要
太い部分を隠したいからと大きなサイズの服を着ていませんか?太っている人ほど「ジャストサイズ」を選びましょう。大きいサイズはボディラインがだぼついて、余計に太って見えます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]太ももの太さが気になる人は、短すぎるスカートは逆効果です。膝が隠れる程度の丈のスカートであれば太ももは見えず、細い膝下だけが見えるようになりますね。
そうすると人の脳は「隠れている部分も細いであろう」と錯覚するので、脚全体が細く見えるのです。この錯覚をアモダール補完といいます。
ふくらはぎも太いんだけどどうしたらいい?という人はこのアモダール補完を利用すれば、足首がチラッと見える丈のパンツをはけばいいわけです。細い足首だけが見えていれば、脚全体も細いであろうと錯覚されるからです。
例えば、ゆったりしたシルエットで着やすいガウチョパンツですが、これも丈が大事です。中途半端なふくらはぎの丈が一番いけません。
太いふくらはぎは隠し、足首だけが見えるような長めの丈のものを選びましょう。
細く見せる着やせテクニック
服のデザインにもポイントがあります。ちょっとしたことで痩せて見える着やせテクニックです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]たとえばワンピースなど、ウエストを隠そうとしてゆるいシルエットのものを選ぶよりもウエストがきゅっと締まっていて、かつ、ウエストラインが高い位置にあるものの方が全体のシルエットがスッキリして見えます。
高い位置に目がいくので、脚長効果も期待できます。パンツスタイルなら、トップスにウエスト切替のあるチュニックなどをあわせるといいでしょう。
細く見せるのはなにも服だけではありません。小物たちも立派な着やせの役目を果たします。使いやすいのは、帽子、メガネ、ストールなどです。
ストールはきれいな色のものを使うと顔色を明るく見せる効果もあります。要は太っているところ、気になるところに視線がいかないようにすることです。
チョーカー、ネックレスなど、若い頃はつけなかったかもしれない、大振りなデザインのものもつけてみましょう。シンプルな服に大振りなアクセサリーをつけると視線を上に持ってくる効果大です。
ロングネックレスは視線を上に持ってくる上に縦のラインを作ることが出来るのでおすすめですよ。
これはだめ!太って見える服選び
太っている人がこんな服選びをすると余計に太って見える!これだけは気をつけて下さい、というNGポイントをご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ウエストが太い人はウエストラインを隠そうとして、ウエストラインの出ない、お尻まで隠れるゆるいシルエットの服を選びがちですね。でもそれは逆効果なんです。
ダボッとしたぼやけたシルエットは全体を太く見せてしまいます。チュニックなどふわっとしたラインの服は、細い身体の周りで揺れるからいいのであり、身体にまとわりついていると逆にぽっこり出たお腹を強調してしまいます。
チュニックを着るときは高い位置でウエストマークするなどしてどこかに見せるポイントを作るといいでしょう。
冬はタートルネックのセーターを着る人も多いでしょう。ただ、首が全部隠れてしまうので、顔が大きく見えます。顔が大きいと上半身も太く見えるのであまりよくないですね。
タートルを着るなら少しゆるめのオフタートルがおすすめです。デコルテが少しのぞくくらいの方が顔周りがスッキリ見えますよ。
細く見せるならスッキリしたシンプルなデザインのものが一番です。やたらと派手な柄やゴテゴテと飾りのついた服は太って見えますし、野暮ったい印象を与えます。
華やかにしたいなら、小物でアクセントを付ける方が洗練されて見えるでしょう。
体型別!秋冬の痩せて見えるコーディネート
いよいよ体型別におすすめのコーディネートポイントをご紹介していきましょう。これでもう体型を気にすること無く、好きな服を着こなせますよ。
砂時計型はボディラインを活かす
体型がX型なので、きゅっと引き締まったウエストラインを強調しましょう。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ダボッとした服は逆に肩幅が強調されてしまうので、太めのベルトなどでしっかりウエストマークをすると視線がウエストに行くので肩幅や腰幅が気になりません。
カットソーならウエストシェイプしたデザインを選びましょう。シャツを着る時は外に出さず、裾を入れてベルトをした方がスッキリきれいに見えます。
ブドウ型は上半身をコンパクトに
ブドウ型人は美脚を活かすために、下半身にボリュームを出して上半身はあえてコンパクトにまとめるのがコツです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]脚が細い人は、あえて脚のラインを強調したスキニーパンツやタイトスカートで美脚を強調するのもいいでしょう。ただし、ショートパンツやミニスカートは40代女性にはあまりおすすめできません。
あまりに肌を露出したファッションは若作りに見られかねないので、大人の上品さを印象づけるなら、膝から上はあまり出さない方がいいでしょう。
リンゴ型はスリムな下半身を活かす
リンゴ型はほっそりした脚のラインや、上半身の細い部分を強調して、お腹周りから視線をそらし、全体を細く見せる工夫が必要です。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]カットソーはVネックの7分袖などがおすすめ!首周りと手首が見えるので、上半身全体が細く見えるんです。シャツを着る時もボタンを2つくらい開けてVのラインが出来るようにします。
ボートネックのカットソーも首周りがスッキリしてきれいに見えます。
バナナ型はメリハリが大事
バナナ型の人はメリハリが無いために、ぽっこりしたお腹だけが強調されてしまうので、別の場所にメリハリを付けてお腹から視線をそらしましょう。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]切替のあるチュニックやワンピースでメリハリを付けると寸胴に見えません。素材はあまりフィットしすぎないゆるめのものを。
切替の下がギャザーになっているものだとよりメリハリがつきます。Xラインのワンピースもおすすめです。
洋ナシ型はバランスが大事
洋ナシ型は、下半身を隠すことばかり考えず、上半身に目を向けさせる事がポイントです。細い上半身を強調することで、下半身が細く見えるからです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]下半身を細く見せるというよりは、上半身に視線がいくようにトップスに工夫をします。下記のようなアイテムで下半身が細く見えます。
- 胸元にたっぷりフリルのついたブラウス
- リボンブラウス
- ゆったりめのトップス
- ストールやスカーフを巻く
- ウエストシェイプのジャケット
また、スカートなどはハイウエストにすると視線が上半身にいくようになります。
ジャケットやコートを着た時にストールやマフラーを巻かずにストンと首にかける形にします。するとストールのラインが強調されるので、下半身を細く見せる効果があります。
コートは収縮色で、ストールに差し色を使うとコントラストもきれいで、より上半身に目がいきます。
上半身はスッキリコンパクトでスカートは適度に広がるAラインのワンピースは洋ナシ型の体型をカバーしてきれいに見せてくれます。
スカートの丈は、膝下の少し細くなるところか、もしくはふくらはぎが隠れるくらいの丈がベストです。
まとめ
痩せて見える服装は、気になるところを隠すだけでなく、細い部分を適度に出すことで全体のバランスが良くなり、着やせ効果もアップします。
また、あえて太いところを出して緊張感をもつ、というのも一つの方法です。すべて隠して「見られていない」と安心していると身体もゆるみがち。それよりは適度にボディラインの出る服を着て、緊張感を持って過ごした方が背筋もピンと伸びてよいのではないでしょうか。
40代ともなれば、ただ好きな服を着るというよりも、自分に似合う服を着る、自分をより美しく見せる服を着ることで大人の魅力を演出したいですね。