最近は人が住んでいる場所に、熊が出没するニュースを見かけることがあります。
そして駆除されている熊も例年以上に多いのではないでしょうか。
近年では、北海道で牛60頭以上を襲ったことで知られる、「OSO18」を駆除したということで、抗議が殺到しました。
熊の駆除に対して、襲われたら大変なので駆除すべきだという意見がある一方で、かわいそうだという意見もあります。
今回は、熊を駆除するのはかわいそうだと感じられる理由についてご紹介します。
熊を駆除するのがかわいそうだと感じられる理由
感情的な共感
熊が駆除される映像や写真は、多くの人々にとって心に残るものとなります。
そして動物の命が奪われることへの同情、哀れみを感じる人が多いです。
生態系の影響
熊は生態系の一部として、他の動植物との関係性の中で存在しています。
そのため、駆除によって生態系のバランスが崩れる懸念があります。
本来の生息地の喪失
都市化や森林の伐採などによって熊の生息地が失われている場合、人々は熊が人々の住む地域に出没するのも仕方がないと考えることがあります。
その上で駆除されることは、熊の生息地を奪った結果として受け止められることもあります。
殺傷的な手段の選択
捕獲・移動や追い払いといった非殺傷的な手段が考えられる中で、即座に駆除に踏み切るのは適切でないと考える声もあります。
熊が人間に襲う原因
食物を求めて人間の住む地域に出没する場合、その背景には人間のゴミの管理不足や食物の供給源となる果樹の栽培などが考えられます。
そのような背景が考慮されずに駆除が行われることに対する批判があります。
情報の不足や誤解
熊の生態や行動、人との関わり方などについての知識が不足していると、駆除が必要かどうかの判断が難しくなります。
誤解や偏見に基づいて駆除が行われることを懸念する声もあります。
駆除のやり方
人道的でないやり方で駆除が行われることに対する批判もあります。
迅速かつ苦痛を与えずに駆除を行う必要があるとの考えからです。
このような理由から、熊の駆除に対して「かわいそう」と感じる人々が多いようです。
まとめ
確かに命ある動物を駆除するというのは、かわいそうだという意見もわかります。
ですが、苦情を訴える前に、被害を受けた地域住民の気持ちになって考えることも大切なんじゃないかなと思います。