初めてのオーストラリア旅行。オーストラリアは南半球なので、日本とは気候が反対になっています。
日本が真夏ならオーストラリアは冬。では夏休みのオーストラリア旅行はどのような服装をしていけば良いのでしょうか。
オーストラリアに行く時の適した服装や現地での服装のマナーなどをまとめました。これからオーストラリアに行くという方は是非参考にしてください。
オーストラリアの気温ってどのくらいなの?
オーストラリアは国土が広く、日本の約21倍。行く場所によって気候、気温が変わってきます。
5つの気候帯がある
大きく分けて5つの気候帯に分けられます。
北部の沿岸地域の気候。ダーウィンなどがこれに当たります。常夏の島のように1年を通して気温は安定しています。雨季と乾季がはっきりしていて、雨季は11~3月くらいの夏に当たります。
4~10月は乾季に当たるので、夏休みの旅行はカラッとした天気に恵まれるでしょう。冬でも温暖で、最高気温は30度前後、最低気温も20度前後ととても過ごしやすくさわやかな気候です。
6~8月はダーウィンのベストシーズンだといわれています。
熱帯雨林気候地域を除き、オーストラリアの国土の上半分が熱帯性気候で、代表的な観光地はケアンズです。
この辺りにも四季はなく、雨季と乾季に分かれます。冬に当たる6~8月は乾季です。日中は25度前後と割と気温は高めですが、海水浴を楽しむほどの気温ではないでしょう。
夜になると15度前後に下がるので、寒さ対策も必要です。
この地域は熱帯性気候地域の下にあり、東と西にそれぞれあり、下記のような地域などが含まれます。
- ブリスベン
- ゴールドコースト
- サンシャインコースト
- クーランガッタ
- パイロンベイ
冬でも20度前後ととても過ごしやすい気温で、晴天率も高くさわやかに過ごせます。最低気温は10度前後になるので、夜はやや寒いでしょう。
1年を通して、暑すぎず寒すぎず、夏と冬の温度も10度くらいしかないのでとても過ごしやすい地域です。
オーストラリアの半分より下の地域が温帯性気候で、下記のような地域などが含まれます。
- パース
- シドニー
- メルボルン
- アデレード
- キャンベラ
- ホパート
- タスマニア
最高気温は15度前後、最低気温は10度を下回ることもあります。日本の12月、もしくは春先に近い気候です。タスマニアは少し寒くて、最低気温は5度前後まで下がります。
オーストラリアの中心部は乾燥した砂漠性気候です。エアーズ・ロック(ウルル)、アリス・スプリングなどの地域がこれに当たります。
砂漠性気候の特徴は、昼夜の寒暖差が激しいことです。冬でも最高気温は20度以上になりますが、夜は5度前後まで下がることもあります。
12~2月の夏は気温が上がりすぎて40度近くなることもありますが、6~8月は比較的過ごしやすい時期なので、この時期はホテルもハイシーズン料金になることが多いです。
オーストラリアの紫外線については、下記のページでご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
→ オーストラリアの紫外線は日本の何倍?ダメージから肌を守る対策案
オーストラリア旅行でのおすすめの服装は?
オーストラリアは全体的に温暖で過ごしやすい気候なので、日本の冬よりもやや温かいです。そして、わりとカジュアルな格好の人が多いようです。
服選びのポイントは、日中と夜の気温差に対応できるようにするということです。
6~8月は気候が安定している
日本の6月と8月は気温にかなり差がありますが、オーストラリアのその時期は、それほど気候の変動が大きくありません。
ですから、6月に行くのでも8月に行くのでも、それほど服装の差はないでしょう。ただし、地域によってかなり温度差がありますので、行く場所によってどのような服装がいいのかが変わってきます。
季節は冬ですが、半袖などの夏服で十分です。でも一応冬ですので、気温が下がる日のことも考えて、薄手の長袖かカーディガンなどの羽織ものがあると便利です。
気温が上がれば海水浴も出来るので、水着も持っていきましょう。
日中は半袖で十分ですが、夜はそれでは寒いです。長袖、または薄手のセーターなどがあると便利です。
明け方は気温も下がるので、朝から山などの観光に出掛ける時は厚手の上着が1枚あるといいでしょう。
日中は晴れていれば半袖でも十分ですが、気温が低い日には羽織れるものが必須です。また、夜は寒くなるので、防寒着が必要でしょう。
日本の春のような服装をイメージしてもらえば良いと思います。気温にあわせて脱ぎ着しやすいように、重ね着をしておくと便利です。
ここはしっかりした防寒対策が必須です。日本でも春先はまだ冬の格好をしていると思いますが、それと同じイメージでいいでしょう。特にタスマニアは少し寒い地域なので、しっかり冬支度をしていくことをおすすめします。
ジャケットまたはコートなどのアウターを1枚持っていきましょう。手袋やマフラーなどの防寒小物もあった方が安心です。日中の天気のいい時はコートを脱ぐことも出来るので、トレーナーやカーディガンがあると便利です。
寒いとはいっても都市部は雪が降るほどの寒さではありませんので、スキーに行くような完全防備は必要ないですが、寒さに備えて薄くてかさばらないダウンが1枚あるといいかもしれません。また、気温や天気の変化が激しい地域なので、雨具は必須です。
非常に空気が乾燥していて日差しも強い地域なので、気温的には半袖でもいいのですが、日焼け対策として薄手の長袖、長ズボンをおすすめします。もしくは、半袖の上にラッシュガードのようなものを着るのもいいでしょう。
夜はかなり気温が下がりますので、日本と同じような防寒着が必要です。昼夜の寒暖差が激しいので、重ね着を工夫して、気温の変化に対応できるようにしましょう。
下着を工夫する
アウターを色々もっていくとかさばっていやだ、とインナーで工夫してみてはいかがでしょうか。ヒートテックなど発熱する素材の下着や靴下を何枚か持っていけば、アウターを持っていくよりはかさばらないでしょう。
シドニーやブリスベン、メルボルンなどの大都市ならユニクロもありますから、現地で調達してもいいかもしれません。
手荷物に冬服を入れておく
出発時、日本は真夏ですから、カーディガンすら必要ないかもしれません。でも向こうに着いたら半袖では寒かった!ということになりかねないので、機内に持ち込む手荷物に防寒着を1枚入れておきましょう。
天気がよければ日中は半袖でも大丈夫な地域もありますが、天気が悪い日などは気温も下がります。なんといってもオーストラリアは冬なのですから、それを忘れずに!
オーストラリア旅行での服装で注意したい事は?
オーストラリアはありがたいことにカジュアルな国!服装のマナーはそれほど気を使わなくても良さそうです。
TPOに合わせる
オーストラリアはカジュアルな国なので、観光をするのにもそれほど堅苦しい格好で歩き回る必要はありません。かといって、どんな格好でもいいかというと、やはりある程度のTPOは必要です。
例えばシドニーやメルボルン、キャンベラなどの都市を歩き回る時にTシャツにビーチサンダルではおかしいでしょう。ハイキングに行くのにハイヒールを履いていく人もいません。
それはオーストラリアに限らず、海には海の格好、街には街を歩く格好があるのは世界のどこでも同じことです。
高級レストラン
オーストラリアの高級レストランでのディナーは、たいていの場合「フォーマル(正装)」ではなく「スマートカジュアル」でOKです。
イブニングドレスやカクテルドレスのような正装は必要なく、ワンピースなどちょっとだけかしこまった服にパンプスを合わせましょう。もしくはブラウスにスカート、またはパンツでも大丈夫です。
夜寒くなる地域に行く場合は、1枚羽織れるものを持っていくといいでしょう。ジャケットでもいいですし、アンサンブルのようなものでもOKです。
スマートカジュアルとは、肩肘張った正装ではないものの、かといってカジュアルすぎない格好です。ですから、海辺を散歩するような格好ではダメと覚えておけば良いでしょう。
ショートパンツにTシャツ、サンダルではややカジュアルすぎます。
ただし、ロングワンピースにオシャレなサンダルを履いてきちんとアクセサリーをつけるなどして、全体的にしっかりまとまったコーディネートをしていれば問題ありません。
ある程度きちんとしたレストランでも、ランチタイムならカジュアルでOK!あまり服装に気を使わなくても大丈夫です。
カジノ
カジノも高級レストランと同じく、基本的なドレスコードはスマートカジュアルです。ヨーロッパほど厳しくはないので、女性はワンピースかブラウス+スカートでOKです。
ここでもやはり、ショートパンツやジーンズなどラフすぎる格好は避けた方がいいでしょう。
ただし、カジノによってはジーンズやサンダルでも大丈夫なところがあるので、事前に調べておいた方がいいでしょう。
オペラハウス
なんと、オペラハウスでオペラを鑑賞するにも、ドレスコードはありません。オペラハウスの公式サイト(日本版)でも、「オーストラリアではオペラ鑑賞時の服装に着いて規則はありません~中略~でもカジュアルな服装でもいっこうに構いません」と書いてあります。
つまり、どんな服装で行っても構わないということです。
山や森は虫除け対策が出来る服
オーストラリア旅行では、観光地を巡る他にも世界遺産などの自然を楽しみにしている人も多いでしょう。
自然の中でハイキングなどを楽しむ場合は、虫除け、蛇除け対策が必須です!肌を露出させないように、長袖長ズボンを持っていきましょう。もしくは、半袖にウィンドブレーカーのような薄い羽織ものでもいいでしょう。
軍手か手袋もあると安心です。靴下は長めのものを履いてください。
また、自然の中を歩く時には、サンダルではなくて運動靴を履きましょう。湿地帯を歩く時にはヒルがくっつく心配がありますし、歩きやすさという点からも、運動靴の方がおすすめです。
例えばブルーマウンテン国立公園のように、標高が1000メートルくらいのところに行くなら、平地よりも気温が下がります。シドニーと比べると気温が5~6度低いので、それを考慮して長袖などがあると便利です。
エアーズロックは日中は半袖でも大丈夫なくらいですが、風がとても強く吹くことがあり、体感温度が非常に下がります。
そういった時にさっと羽織るためのウィンドブレーカーなどが必要です。
まとめ
オーストラリアは国土が広いので、行く場所によって冬でも半袖が必要なのか、コートが必要なのか、全く服装が違ってきます。
また、日本の冬とは違って、日中の寒暖差が激しいというのもオーストラリアの特徴です。
重ね着で上手に体温調節できるように、アンサンブルや薄手のパンツ、レギンスなどを持っていくと役立つでしょう。
オーストラリアでの紫外線対策については、下記のページでご紹介していますので、興味がある方は、こちらもご覧ください。