夕方に肌がくすむ原因は?老け顔にならない為の対策&化粧直しのコツ

肌を触る女性美容

朝がんばってメイクをしても、夕方になると顔がくすんでフケ顔になってしまうとお悩みではありませんか。

40代を過ぎると肌のトラブルも色々増えてきますが、肌のくすみもその一つ。特に夕方になるとくすみが気になる人が多いようです。

なぜ夕方になるとくすみが起きやすくなるのか、その原因と夕方になってもくすまないための方法などをまとめました。

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夕方にくすみが起こる原因は?

吹き出物が気になる女性

朝メイクしたての時はそれほど気にならないのに、夕方になると顔がくすんでしまうのは主にこの4つの理由があります。

血行不良

血行が悪いということは、血液が滞留しているということです。血液の流れが悪くなると赤い色素であるヘモグロビンの色が悪くなり、青みがかって見えるようになります。

朝はそれほど目立たないのですが、隅々まで酸素や栄養が行き渡らないので段々血液が黒ずんできて、夕方になるとくすみが目立つようになるのです。

肌の乾燥

朝は洗顔をして化粧水などをたっぷりつけていますから、肌が潤って透明感があります。

しかし日中その水分が失われていくと、角質細胞が固くなりキメの粗い肌になりますキメが整っていない肌は光が乱反射するのでツヤがなく見えるのです。

皮脂の酸化

メイクしたては皮脂が出ていませんからいいのですが、日中は汗や皮脂がたくさん出ます。皮脂は空気に触れるとどんどん酸化していきます。

また、ファンデーションには油分が含まれていますから、その油分も酸化していきます。酸化した皮脂や油分をそのままにしておくと肌がくすんで見えてしまいます

肌の乾燥は皮脂を過剰に分泌させる原因にもなりますから、乾燥と皮脂の酸化も大いに関係があります。

ファンデーションがよれている

厚く塗ってしまったファンデーションを直すことなくそのままでいると、汗や皮脂でよれてきます。また、薄めに塗ったとしても、汚れた古いファンデーションを肌に残したままで上から新しく塗り直しても綺麗には見えません。

よれたファンデーションでは光を反射できないので、肌がくすんで見えるのです。

夕方のくすみを防ぐための対策は?

できれば朝つけたてのファンデーションの美しさを維持したい、そのためのお手入れやメイクの方法をご紹介します。

朝の保湿対策

洗顔中の女性

何より大事なのは保湿対策です。朝のお手入れの仕方一つで1日の肌の調子も変わってきます。

熱いお湯で洗顔しない

朝顔を洗う時はぬるま湯が基本です。体温よりも少しぬるい32度程度が良いでしょう。

手でさわった時に温かいと感じるということは体温よりも高いということ。熱いお湯で顔を洗うと必要以上に皮脂を取りすぎてしまうため、肌の乾燥を招きます。

保湿効果の高い化粧品を使う

洗顔をしたらすぐに化粧水などで保湿をします。40代以降は肌の乾燥がどんどん進んでいきますから、なるべく保湿効果の高い化粧品でケアしてください。

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの、保湿効果の高い成分が入っているものを選びましょう。

時間があればコットンパック

コットンでケアする女性

化粧水の保湿効果を高めるための一工夫です。数分でかまわないので、コットンパックをしましょう。

コットンに化粧水をひたひたになるくらいつけて、数枚に割き、頬や口元など乾燥が気になるところにコットンパックをします。このひと手間で角質層がずいぶん潤います。

しっかりなじんでから次の工程へ

40代ともなると20代に比べて化粧品の浸透が悪くなっていきます。ただでさえ、化粧品というのはつけてすぐに浸透するものではありません。

ですから、化粧水、美容液、乳液などを間髪おかずに一気に塗ると、全く浸透せずに肌にのせただけ、という状態になります。これはメイクが崩れる原因にもなります。

化粧品はしっかりと浸透させてこそその保湿力を発揮してくれるものですので、一つ一つなじんでから次の工程にいくことが大事です。ハンドプレスでしっかりなじませましょう。

化粧水を塗ったら2~3分おいて、なじんだことを確認してから美容液をつける。こういったひと手間が肌の保湿力を高めていきます。

くすみ対策メイク

ファンデ

くすみを予防するためには朝のメイクにも一工夫をしてみましょう。何となくファンデーションを塗っていただけの方は、ちょっとやり方を変えるだけで、朝のメイクの透明感が続くようになります。

ベースカラーをコントロール

元の肌の色や肌の悩みによって使う色が違いますが、ファンデーションの前にコントロールカラーを使うことで、発色を良くしてくすみを目立ちにくくさせます

  • ピンク:乾燥くすみを防いで血色の良い肌にしたい時
  • グリーン:ニキビ跡、シミなどをカバーしたい時
  • パープル:肌に透明感を出したい時
  • オレンジ:乾燥くすみ、クマやたるみもカバーしたい時

コントロールカラーは塗った時はおかしな色に見えますが、ファンデーションを塗ればきれいになりますから心配しないでください。ただ、塗り過ぎには注意です。顔全体でパール1粒程度が適量です。

コンシーラーを使う

コンシーラー

肌の悩みを隠そうとしてファンデーションを厚塗りにすると、化粧が崩れて夕方くすみの原因になります。ファンデーションは基本的に薄く塗ること。そのためにコンシーラーを上手に使いましょう。

特にくすみが出やすい目元、口元はコンシーラーでカバーすることでファンデーションを薄づきにすることが出来ます。シミなどスポット的に隠したい場合はスティックタイプ、口元など動きの多い部分はクリームタイプかリキッドタイプがおすすめです。

塗る順番

パウダーファンデーションを使う場合は下地の後にコンシーラー、それからファンデーションを塗ります。リキッドやクリームファンデーションを使う場合はその後にコンシーラーでカバー、最後にフェイスパウダーです。

順序を間違えるとコンシーラーのカバー力が発揮できないので注意してください。

夕方のくすみを防ぐ化粧直しのコツは?

あまり汗をかかない季節であっても、朝のメイクがきれいなまま続くことはありません。かといって、くすみを隠すためにファンデーションを塗れば塗るほどくすみはひどくなります。

皮脂や汚れをとってから化粧直しをすることで夕方のくすみを予防できます

あぶらとり紙を使いすぎない

あぶらとり紙

皮脂が出るとメイクが崩れますが、だからといって1日に何度もあぶらとり紙を使うのは実は逆効果です。

皮脂を取りすぎてしまい、乾燥した肌を潤そうとするために余計に皮脂が出てきてしまいます。あぶらとり紙を使うのはランチの後の化粧直しの時だけにしましょう。

ティッシュオフで十分

べたつきが気になったら、ティッシュで軽く抑える程度で十分です。余分な皮脂やよれたファンデーションを吸い取ることが出来ます。

思い切って塗り直す

半日もメイクをのせたままでいれば、肌の水分はどんどん蒸発し、乾燥した状態になっています。その上からファンデーションを塗ってもよれるだけです。

思い切ってファンデーションを塗り直しましょう。乳液が保湿と化粧下地、2つの役割を果たします。

まずは乳液をコットンに染み込ませてから、ファンデーションと少しなじませます。その上から軽くティッシュで押さえて、フェイスパウダーを塗れば十分です。

もし乾燥がひどい場合はミスト化粧水を使っても良いのですが、化粧水をかけただけだと逆にどんどん水分が蒸発してしまいます。

化粧水→再度乳液→フェイスパウダー(もしくはファンデーション)の順で塗り直してください。

顔を明るくする化粧にリメイク

チーク

朝は顔色がいいので、薄づきメイクを心がけ、午後はくすみに備えてやや明るめの色を選んで化粧直しをしてみましょう。

クリームチークで血色メイク

チークはパウダータイプのものよりもナチュラルな発色で崩れにくいという特徴があります。肌なじみもいいので、午後は少し明るめの色のクリームチークで顔色をきれいに見せましょう。

ハイライトでツヤ感アップ

顔色を明るく見せるためにはハイライトも有効です。顔全体にのせるのではなく、光を受ける場所にのせていきます

  • 頬の上
  • 鼻筋
  • 眉の下

この4点にハイライトを入れると顔に立体感も出ますし、光を飛ばして肌ツヤがよく見えます。

夕方のくすみを改善させる為の方法は?

くすみの改善は数日では出来ません。肌にはターンオーバーというものがあり、生まれ変わるためには一定の期間が必要だからです。

ただ、くすみに気がついたなら今日からでも始めましょう。1日でも早くくすみ対策を始めることが透明感のある肌を作ることにつながります。

とにかく保湿

肌を触る女性

スキンケアで最も大切なのは保湿です。日頃から保湿を心がけることで、乾燥によるくすみを改善できます。

「朝の保湿対策」のところでお話ししたように、保湿効果の高い化粧品を使って角質層を乾燥から守りましょう。

皮脂の酸化も防げる

皮脂が酸化してくすみの原因になるのは、過剰に皮脂が出ているからです。

肌の表面では皮脂と汗が混ざり合って皮脂膜を作っています。皮脂膜は天然のクリームとも呼ばれ、肌を乾燥から守る大事なものですから、ある程度の皮脂は必要なものです。

ただ、肌は乾燥しているとそれを潤そうとして皮脂をどんどん出すようになりますから、保湿することが皮脂の分泌を抑えることにもつながります。皮脂の量をコントロールできれば、酸化によるくすみを改善できます。

新陳代謝を良くする栄養素を摂る

野菜

肌をくすませないためには、ターンオーバーを促進することも大切です。ターンオーバーは、若い頃は28日といわれていますが、40~50代になるとその2倍、3倍も時間がかかってしまうのです。

自分の年齢×1.5倍の日数がかかるので、それを少しでも早めることでくすみにくい肌を作りましょう。そのためには内側からのケアが重要です。

肌を作る栄養素

栄養バランスの良い食事が肌にとって大切なのは言うまでもありませんが、肌のために特に大切なのは下記の栄養素になります。

  • たんぱく質(肉、魚、卵など)
  • ビタミンA(緑黄色野菜)
  • ビタミンB群(豚肉、レバー、うなぎなど)
  • ビタミンC(野菜、フルーツなど)
  • ビタミンE(ナッツ類、オリーブオイルなど)
  • 亜鉛(牡蠣、肉類、うなぎなど)

自炊する時間がなかったり、忙しくてなかなかこれらの食材をうまく摂れない、という場合はマルチビタミンなどのサプリメントを利用するといいでしょう。

角質ケア

化粧水をつける女性

古い角質を落とすこともターンオーバーを促進して、くすみにくい肌を作ることに役立ちます。

酵素洗顔料やピーリング化粧品などを使えば、自分でもくすみ対策が出来ます。ただし、これらの化粧品は肌への刺激も強いものですから、週に1~2回くらいの使用が適当です。

リンパマッサージ

マッサージをする女性

冷えや表情筋の衰えによってリンパの流れが滞っていると、老廃物が溜まって顔をくすませてしまいます。マッサージでリンパの流れを良くすれば血行も良くなって、くすみを改善していくことが出来ます。

やり方
  1. 鎖骨リンパ節、耳下腺リンパ節をほぐす
  2. 顎から耳下腺へリンパを流す
  3. 顔の中心から耳下腺へリンパを流す
  4. 額からこめかみへマッサージ
  5. こめかみから耳下腺を通って鎖骨までリンパを流す

▼詳しい動画はこちら

たった3分のマッサージでデトックス!小顔効果も期待できますから、是非やってみてください。肌に負担をかけないように、必ずクリームかオイルを塗ってやってください。

身体冷えないようにする

お茶を飲む女性

血行不良の原因は身体の冷えです。女性は特に冷え性の人が多いので、日常的に冷え対策をすることで、血行不良によるくすみを改善することが出来ます。

冷たいものを摂りすぎない

基本的に体温よりも低い温度のものは摂らないようにしましょう。水は常温か白湯で飲みます。冷たいアイスクリームなどはなるべく避けて欲しいですが、どうしても食べたい場合は一緒に温かい飲み物をとるなどして、胃腸を冷やさないように気をつけましょう。

筋トレをする

加齢とともに筋肉量も減っていきます。いくら身体を温める食材を摂っても、筋肉がなければ熱を生み出すことが出来ません。

血行を良くするには筋肉量を維持することが不可欠です。家でできるような、ダンベル運動、スクワット、腹筋運動、腕立て伏せなど、こまめに運動をして筋肉を鍛えていきましょう。肌もきれいになってダイエットにも役立ちます。

3つの首を温める

この3カ所は触れると脈が分かる部分です。ということは、肌の表面近くに太い血管が走っているのです。つまり、ここが外気に触れていると血液が冷やされるので身体も冷えやすくなってしまうのです。

冷え性の方は、この3カ所を意識して温めることで全身を冷えから守ります。靴下をはいたり、首をストールで覆うなどして、身体が冷えないように気をつけてください。

まとめ

夕方くすみが出る原因はいくつかありましたが、一つだけというよりもいくつか重なっていることが多いと思います。

今回ご紹介した改善法を日常生活に取り入れていただければ、どの原因であってもくすみを改善していくことが出来ますし、それ以外の肌悩みの改善にも役立つでしょう。

きれいな肌を作るには時間がかかります。でも、手間をかければ肌は必ず応えてくれますから、あきらめずにケアを続けていきましょう。