“女性には加齢臭がない”と勘違いしていませんか?
40~50代の男性が特に気にするイメージのある加齢臭ですが、実は女性にも加齢臭があるのです。40代に差しかかると、性別に関係なく皮脂の中に加齢臭の原因となる物質が発生します。
特に、体の中でも比較的に皮脂腺が多い「頭皮」は、もっとも加齢臭が出やすい部分です。もしかしたら、旦那さんのせいにしていた“あの臭い”を、あなたも知らないうちに発しているかもしれません!
今回は、そんな悩める40代・50代の女性を対象に、頭皮の臭いについてアンケート調査してみました。同じ年代のみなさんは、加齢にともなう臭いとどのように向き合っているのでしょうか?
同年代の女性たちの意見をご紹介するとともに、頭皮の臭いの原因と対策についてもお伝えします。あなたも周りの人から指摘される前に、ご自身の年齢に合った頭皮のケアを始めてみましょう!
気になる・気にならない・分からない――頭皮の臭いに関わる3つの派閥
- 年を取ってからなのか、匂いがきつくなってきた。男性だけのことだと思っていたので、とてもショック。(香川県・53歳・女性)
- 自分では全く気にならなかったのだけど、今年の夏の終わりくらいに主人に指摘されてしまい、急に意識するようになりました。汗でムレているのか、それとも加齢臭なのか…。かといって、ヘッドスパはお金がかかるし、自分では臭いが分からないため、どうしてよいのか困っている状態です。(京都府・51歳・女性)
- 汗臭いにおいでなく枕カバーに変な香りがすると感じたことがあります。これって加齢臭?と思いましたが、最近ヘアトラブルがあり頭皮がべたつくようになりましたので多分これが頭皮の匂いだと感じスカルプシャンプーを使用しだしてからはましになりました。(沖縄県・41歳・女性)
- 頭皮の臭いは気になりませんが、頭皮以外で気になるのは首筋やワキ、足の裏など汗をかいたような時に気になります。(新潟県・42歳・女性)
- 頭皮の臭いは気にならないが、口臭は毎日歯磨きをしていても臭っているように感じる。(東京都・44歳・女性)
- 毎日洗髪しているので、頭皮が臭くなることはないと思いますが、足が蒸れる体質のため午後あたりから臭いが気になります。(茨城県・48歳・女性)
「頭皮の臭いが気になる派」が52%と全体の半分以上を占める結果となりました。中でも、もっとも目立っていたのは、“汗をかいたときに特に気になる”という意見。汗でムレたときの頭皮の臭いに、すっかり自信を失ってしまった女性が多いようです。
それから、「気になる派」には“自分では臭いに気づけなくて周囲の人から指摘された”という声が多かったのも特徴的でした。特に、旦那さんの方から指摘されてしまったというのは、切ないですよね……。
女性は何歳になっても女性ですから、男性からの視線は気になるもの。ご家庭や職場の男性からの目が気になるなら、早めに臭い対策をしておいた方が無難でしょう!
頭皮の臭い対策をしていない女性は意外と多い!?
「気になる派」の人たちの意見で興味深かったのは、“シャンプーしたばかりなのに臭いが気になる”という声が多かったことです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- シャンプーしたすぐ後はシャンプーの匂いがするが、しばらくすると頭皮の匂いが気になってくる。(兵庫県・57歳・女性)
- 夜と朝にシャンプーをしているのですが、夕方くらいになると頭皮の臭いがする。(広島県・57歳・女性)
- シャンプーをした後でも地肌がスッキリした感じがなく、昼間に汗をかいたりすると臭いが気になる事があります。(広島県・42歳・女性)
洗っても頭皮がベトベトになってしまったり、汗をかいてすぐ臭いが出てしまったり、悩みは尽きません。臭いが気になるなら良い香りのするシャンプーを使えばいいのかと思いきや、どうやらそういうわけにもゆかないようです。
シャンプーの香りで誤魔化せるのは、洗った直後だけ。根本的な臭い対策をしなければ、頭皮に汚れがたまる夕方へ近づくにつれて、気になる臭いが発生してしまいます。
臭い対策をしない理由とは?
そんな「気になる派」のみなさんは、全体としてあまり頭皮の臭い対策をしていないように見受けられます。加齢臭は女性にはないと勘違いしていたり、ご自身で臭いに気づけず周囲の人に指摘されたり……。
年齢は40代に入っているのにもかかわらず、“自分にはまだ関係ない”と思い込み、臭いへの自覚が乏しい段階にあるのかもしれません。
頭皮の臭い対策は、ご自身で臭いに自覚しないことには始められませんよね。身の回りの人からなにも指摘されない方でも、もしかしたら周囲の人が遠慮してなにも言わない状態という可能性もあるわけです。「私は臭いがしないからまだ大丈夫」ではなくて、臭いを自覚する前から対策をしておくくらいの感覚でいた方が、安心できそうです。
今からでも遅くない! 頭皮の臭いが気になるときの対策3つ
対策1 正しくシャンプーして頭皮を清潔に保つ
頭皮の臭い対策としてもっとも基本となるのは、シャンプーをして頭皮を清潔な状態に保つことです。「シャンプーするのがおっくうで……」が許されるのは、若いときだけ。臭いが出やすい年齢になったら、1日に1回以上髪を洗うくらいの感覚でいたいですね。
その際、シャンプーを使うのは1日に1回にとどめておきましょう。もしも1回以上髪を洗うなら、お湯で洗い流すだけで十分に効果を得られます。1回以上のシャンプーで余計に皮脂を落としてしまうと、体に必要な分の皮脂まで失われてしまうので、注意してください。
また、洗髪の際にシャンプーやトリートメントをしっかりと洗い流すのも、頭皮の臭い対策のひとつです。きちんと洗い流されず頭皮に残ってしまったシャンプーやトリートメントは、臭いの原因となってしまいます。これまで、シャンプーした後のすすぎを丁寧にしていなかった方は、まずはしっかりとシャワーのお湯で洗い流すのを意識してみてください。
お風呂から出た後の乾燥も、臭いと関係しています。髪の毛を乾かさずに放置するのは、雑菌が繁殖しやすくなるため、あまりおすすめできません。ドライヤーを使って、髪の毛の内側までしっかりと乾燥させましょう。きちんと乾燥させれば、枕の臭い対策にもなります。
対策2 臭いの原因物質を除去する
加齢臭の原因となる「ノネナール」という物質を除去しましょう。ノネナールは頭皮の表面についていますから、頭皮をふき取るだけで効果を得られます。
コットンにウーロン茶・緑茶・甜茶を含ませて、優しくふき取ります。こうして臭いの原因となる物質を除去するのも有効な対策のひとつです。シャンプーをして時間を置いたときの臭いが気になるなら、ぜひこちらの対策をお試しください。
対策3 生活習慣を改善する
実は、生活習慣も加齢臭と関係があります。夜遅くまで起きていて睡眠不足になっていたり、家の中でテレビばかり見て運動不足になっていたり、偏ったものばかり食べて食生活のバランスが悪かったり……あなたも心当たりがないでしょうか? このような生活習慣の乱れが、頭皮の皮脂を増加させることがあります。
ウォーキングなどの簡単な運動を始めてみたり、食事制限を始めてみたり、今日から生活習慣を改善する工夫を開始しましょう! 加齢臭を防げる上に健康も守れるので、一石二鳥です。
40代からはじめる“臭い”の身だしなみ
全体の52%を占める「頭皮の臭いが気になる派」の中には、女性には加齢臭がないと勘違いしていた方や、自分にはまだ加齢臭は関係ないと思っている方が、意外にも多くいらっしゃいました。
そんな今回のアンケート調査から分かったのは、“女性も40代に差しかかったら積極的に加齢臭の対策をしておくべき”ということでしょう。旦那さんや職場の男性から指摘されてしまってからでは、もう遅いのです。周りの人が臭いに気づく前に、自分の身だしなみは自分でコントロールしておきたいですね。
いつまでも美しくいるための臭い対策
女性は何歳になっても、男性から“女として”見られたいものです。いくら数十年付き合ってきた旦那さんであっても、男性から加齢臭について指摘されたら、傷つくのが当たり前。そんな悲惨なことにならないためにも、すみやかに対策を始めるとともに、早い段階から自分の臭いに敏感になっておきましょう。
とはいえ、逆に臭いを気にしすぎて神経質になってしまうようでは、かえって健康的ではありません。適度な対策をとりながらも、臭いに過敏になってしまわないようにお気をつけください。
たとえばメイクをするときのように自然な感覚で、毎日の生活に頭皮をケアする視線を取り入れるくらいが丁度良いのではないでしょうか。
“加齢臭を抑えるのもひとつのエチケット”くらいに気軽に捉えつつ、健康的な対策を取り入れてみてください。あなたも今日からできる頭皮の臭い対策を始めてみませんか?