立ち仕事の消費カロリーはどのくらい?効果的に痩せる方法6選

工場での作業健康

一日中立ち仕事をしていると、夕方には足がパンパンになって、本当に疲れますよね。

それだけ疲れるのですから、「さぞかしカロリーを消費しているのでは?」と思えますが、「動かないことには、カロリー消費にはあまり期待できない」という声もあるようです。

実のところ、立ち仕事では、どの程度のカロリーを消費しているのでしょうか。また、立ち仕事で痩せることはできるのでしょうか。

ここでは、立ち仕事で消費されるカロリーについて詳しく説明します。また、立ち仕事をしているのに痩せないという人には、その理由を解明しましょう。

さらに、立ち仕事をしながら効率よく痩せる方法についてもご紹介しています。

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立ち仕事の消費カロリーはどのくらいなの?

カロリー

立ち仕事での消費カロリーは、電車の中で立っているときと同じくらいの消費カロリーだといわれています。

ですが、立ち仕事の職種の違いによって、付随する軽作業にも違いがあるため、消費カロリーは異なります。

代表的な立ち仕事には、アパレル関係の仕事やコンビニの仕事がありますが、体重50kgの人が1時間、アパレルやコンビニで仕事をすると、157.5kcalを消費するといわれています。

これは、食パン1枚分くらいのカロリー消費です。少ないように思われるかもしれませんが、8時間仕事をすれば1260kcalにもなります。

消費カロリー計算に欠かせない「METS」

消費カロリーの計算には、それぞれの運動によって異なる「運動強度数値:METS」がよく使われます。

(参照:国立健康・栄養研究所「身体活動のMETS表」

一般的な立ち仕事は、2.3METSで計算されますが、アパレルやコンビニの仕事のように、立位の接客以外に、商品出しなどの軽作業がある立ち仕事は、3.0METSとされています。

看護士や工場の仕事など、立ち仕事であっても、他の作業の割合が大きい仕事の場合には、3.5METS以上の数値になります。

消費カロリーの計算式

METS値からの消費カロリー計算式は以下のようになります。

総消費カロリー(Kcal)=1.05×体重(Kg)×METS×運動時間(hrs)
立ち仕事例

では、体重50kgの人が1時間の立ち仕事(2.3METS)をした場合を計算してみましょう。

1.05×50×2.3×1=120.75Kcal(1時間)

この場合、1時間ではバナナ1本半くらいのカロリー消費ですが、8時間労働で計算すると、966kcalの消費になります。

アパレルやコンビニの仕事例

同じように、先ほど示したアパレルやコンビニの仕事(3METS)の消費カロリーを計算式で表してみましょう。

1.05×50×3×1=157.5kcal(1時間)

8時間労働で計算すると、1260kcalの消費になります。

デスクワークとの比較

一日中ほぼ座って仕事をするデスクワークの運動強度は、1.5METSです。同様に、体重50kgの人がデスクワークをしたときの消費カロリーを計算すると、以下のとおりです。

1.05×50×1.5×1=78.75kcal(1時間)

8時間労働で計算すると、630kcalの消費になります。

一般的な立ち仕事であっても、デスクワークの1.5倍、アパレルやコンビニなどの仕事では、デスクワークの2倍のカロリーを消費していることがわかります。

立ち仕事なのに痩せないのはなぜ?

体重計

立ち仕事は、デスクワークと比較すると、断然カロリー消費が多いのですから、ダイエットにもつながるはずです。

実際に、立ち仕事を始めてから痩せたという人がたくさんいます。ですが、その一方で、立ち仕事をしているのに、まったく痩せない、痩せないどころか太ってきたという声があるのも事実です。

実は、立ち仕事をして痩せる人と痩せない人には、いくつかの相違点があります。つまり、痩せない人には、痩せない理由があるのです。考えられることは、主に4つあります。

摂取カロリー>消費カロリー

いくら仕事でカロリーを消費したとしても、それ以上に摂取カロリーが多ければ、当然痩せられません

一日立ち仕事をすれば、ヘトヘトに疲れているかもしれませんが、だからといって、ドカ食いをしたり、甘いお菓子やケーキなどをたくさん食べてしまっては、元も子もありません。

また、お腹が空いていると、早食いになる傾向があり、それによっても食べ過ぎにつながります

夕食の時間が遅い

勤務時間によっては、どうしても夕食の時間が遅くなってしまう場合もありますが、同じ量であっても、午後8時以降に晩ご飯を食べると太りやすくなるといわれています。

食事を摂ってから就寝までの時間が短いことが原因です。

朝食抜きは痩せにくい

夕食の時間が遅いと、翌朝目覚めた時に、まだお腹が空いていないことも多く、その結果、朝食を抜いてしまう場合があります。

しかし、朝食を抜くと、もっとも脂肪燃焼率の高い午前中に脂肪燃焼のスイッチが入らず、同じ立ち仕事をしても、カロリー消費の効率が悪くなってしまいます

足の血液やリンパの流れが悪い

長時間の立ち仕事では、足の血液やリンパの流れが悪くなってしまいがちです。

そうなると、本来はリンパの流れとともに運ばれ、体外に排出されるはずの水分が足に溜まるため、足はむくんでしまいます

また、リンパの流れが悪くなることで、毒素や老廃物も足に溜まり、脂肪の燃焼を妨げます

つまり、足の水分や脂肪の増加によって、痩せないどころか体重が増加してしまう恐れがあるのです。

生活環境の変化

立ち仕事をしているのに、最近になって太ってきたというような場合には、生活環境の変化によることも多いようです。

たとえば、引っ越しや転職で、「駅から近くなった」「通勤時間が短くなった」「乗り換えが少なくなった」など、毎日の歩く距離が少なくなれば、一日の消費エネルギーは減少します。

つまり、一日の総消費カロリーが減少したにもかかわらず、摂取カロリーが変わらなければ、太る可能性が高くなります。

立ち仕事で効果的に痩せる方法は?

トレーナー

立ち仕事は、消費カロリーから考えると、痩せられる可能性が高い仕事です。少し意識するだけで、ダイエットへとつなげることができます。

仕事中に行うことで、効果的に痩せられる方法を紹介しましょう。

効果的に痩せるエクササイズ

立ち方を工夫する

背筋を伸ばして、体全体を上から引き上げられるようなイメージで立つと、無理をしなくても、自然にお腹や背中に力が入ります。仕事中、常にそのように意識することで、筋肉が鍛えられます。

筋肉を鍛えることは、基礎代謝のアップにつながり、消費カロリーの増加に期待できます。

かかとの上げ下げをする

隙間時間にかかとの上げ下げをすると、リンパの流れを助けることになり、むくみ防止になります。

リンパの流れが良くなり、血行も良くなると、脂肪が燃焼しやすくなるため、痩せやすくもなります。

また、かかとの上げ下げの際に、つま先立ちをキープするようにすれば、ふくらはぎが鍛えられて、足首も引き締められます。

片足立ちをする

受付やレジなどで、足元がお客様や周りの人から見えにくい立ち仕事の人には、片足立ちエクササイズが最適です。

1分間ずつ交互に片足を上げるだけで超簡単なのに、優れた運動効果があるため、立ち仕事をしながら効果的に痩せることができます。

お腹を引っ込める

姿勢を正して立って、下腹を引っ込めるエクササイズには、絶大な下腹痩せ効果があります。

効果的に痩せるグッズ

着圧ソックス

むくみは、足が太くなったり、体重が増加する原因になるため、むくみ対策をすることがダイエットには効果的です。

多くのメーカーで販売されている着圧ソックスは、足の血行を良くして、むくみ防止に役立ちます。仕事の際に、着圧ソックスや着圧ストッキングを穿くのがおすすめです。

関連記事着圧ソックスを履くことで期待できる7つの効果&悪影響や注意点

スリム機能付き靴のインソール

靴の大きさを調節するだけでなく、靴の中に入れるだけでスリムになれるという、女性にとっては嬉しいインソールが発売されています。

このスリム機能付きインソールを靴に入れて立ち仕事をすれば、痩せやすくなること間違いなしです。

ツボ押し機能付きインソール

このインソールには、脂肪燃焼を促すツボを押してくれたり、血液やリンパの流れを良くするツボを刺激してくれる機能があります。

中には、足裏を温めて血行を良くしてくれるものや磁気が入っているものまであります。

足の内側を鍛えるインソール

足の内側の筋肉は普段あまり使われることがないため、脂肪がつきやすいものです。

ですが、このインソールは外側が高くなっている構造なので、体重の重心を変えて、足の内側の筋肉を鍛えてくれます。

O脚矯正やむくみの軽減、下半身太りの解消に期待できます。

まとめ

立ち仕事は、デスクワークと比較すると1.5倍~2倍もの消費カロリーになります。ですから、立ち仕事をしている人には、無理なダイエットなど必要ありません。

また、ここで紹介した方法を仕事中に実行すれば、より効果的に痩せることもできます。

立ち仕事をしているあなた、もし、なんとなく毎日を過ごしているとしたら、それはとてももったいないことです。少し意識を変えるだけで、仕事とダイエットの一石二鳥になるのですから。

さぁ、さっそく今日から「立ち仕事でダイエット」、あなたも始めてみてくださいね。