夏を迎えて連日続く暑さで体には疲労がたまりがちになります。
特に日本の夏は気温が高いうえに、湿度も高いため急激に体力を奪われ、同時に体内の水分も不足し、脱水症状を引き起こす人がたくさんいます。そして、夏の暑い日には多くの人が水などを持ち歩いているのをよく目にします。
水分は細胞が正常に機能するために必要な物質です。軽度の脱水症状はめまいや頭痛などの症状を引き起こします。少しずつこまめに水分補給をするのが大切ですが、誤った水分補給をしている人もいます。
そこで今回は、実は誤った6つの水分補給の知識を紹介すると共に、水分補給の正しい知識をまとめました。
水分補給は1日を通して常にしていなければいけない
食事の時だけでなく、1日を通して水分補給をこまめにするように心がけている方もいらっしゃるのではないでしょか?
実は水分を1日中とり続けることを進められる条件は”1日中、歩き回っている”という状態を前提としてます。ですので、1日中オフィスワークをしている方などが必ずしも当てはまるわけではありません。
食事からも水分補給できる
食べ物に含まれる水分で体は必要な水分の約20%を補給できるといわれています。
クラッカーなどの乾燥した食べ物は避け、フルーツや野菜など水分を多く含む食べ物を積極的に食べることで水分補給をすることが可能です。特に水分補多く含む野菜やフルーツは以下のものがあります。
喉の渇きを空腹と勘違いする
何かお腹に物足りない感覚があったとき、お菓子などに手が伸びることがあります。でも、その時あなたの体が欲しているものは食べ物ではなく、実は水分であることがしばしばあります。
お腹の不快感が喉の渇きからきているのか、それとも空腹なのかを見極めるのは実は少し難しいです。
喉の渇きと空腹の感覚の違い
体が水分を必要とする時と食べ物を必要とする時との感覚は少し異なります。水分不足の場合、体内の水分の巡りが悪くなり、細胞と血液の量が減ります。
そして口の中の渇きや粘着感を感じます。一方空腹の場合、血糖値が下がり、お腹に何もないような不快感があります。そして、お腹がグーと鳴るのが空腹のサインです。
1日に2リットルの水を飲む必要がある
実はこの2リットルの水を飲む必要があるという定義に明確な根拠はありません。そして、その2リットルという水分量は水などの飲み物だけではなく、食べ物に含まれる水分なども含む水分量を示しています。
また、1日2リットルの水分補給はあくまでも目安ですので、もしあなたが妊娠していたり、高温多湿の環境に住むのであればもっと水分を必要とすることになります。
水分をとるタイミング
喉が渇いたと思う前に飲むのがよいでしょう。その他に水分が不足していないかをチェックする方法として、トイレの際に、尿の色を確認してください。淡い黄色の尿なら水分は足りていますが、濃い黄色の尿であれば水分を必要としています。
喉が渇いたと感じたら水分をたくさん飲む
喉が渇いた!と感じ、飲み物をガブ飲みした経験のある方もいるのではないでしょうか。実はこのように感じる状態の時、すでに体は脱水状態です。
喉が渇いたと感じたときにすぐに水分補給すれば、大きな問題はありませんが、脱水状態からの頭痛やめまいといった症状がある場合は注意が必要です。
深刻な脱水症状を避ける方法
一番良いのは喉の渇きを感じる前に水分補給ができることです。ですが、もし少しでも喉の渇きを感じたらすぐに水分をとるように心がけましょう。
運動中はとにかく、たくさん水分をとる
運動をするときは水分をたくさん取れば取るほど良いと考えている方がいます。ですが、水分の過剰摂取は血液中のナトリウム濃度が低下し、逆に体に良くありません。
あくまでもあなたが水分をとりたいという感覚があるかないかで水分補給を行うとよいでしょう。運動しているからといって無理に水分をたくさん取る必要はありません。必要なだけ水分補給をするようにしましょう。
水分をたくさんとると食欲が減りダイエットになる
おそらく、水分を取ることでお腹の中が満たされ、食欲が抑制さる可能性はあります。よく食べ順ダイエットなどでスープを先に食べる方法があります。
確かに満腹感を感じますが、水分はすぐに消化され、空腹をすぐに感じるようになります。また、ミネラルウォーターやお茶などでお腹を満たした場合、満腹感を持続する働きのあるたんぱく質を含まないため、スープなどよりも早く空腹を感じます。
まとめ
以上のように、水分補給の考え方の6つの誤解について紹介しました。水分補給は生命を維持するために必要不可欠であり、大切なことです。
上記で紹介したように、水分の不足も良くありませんが、とり過ぎも体によくありません。大切なことは体が水分を欲しているかどうかをしっかり見極めることです。今回の記事で得た知識を参考に、夏を健康的に過ごしたいですね。