紫外線対策ができるサングラスの選び方&注意点は?おすすめ3選

美容

近年、肌と同じように目にも紫外線対策が必要だと強く言われるようになりました。

帽子をかぶることで目への紫外線は約20%カットされるといわれていますが、紫外線カット機能があるサングラスをかけることで、帽子の4倍以上の紫外線をカットすることができます。

しかし、サングラスをかけ慣れていない人にとっては、サングラス自体に少し抵抗がある場合が多く、また、具体的にどのようなものを選べばよいのかもわからないことが多いものです。

ここでは、サングラスを購入する際に参考になるような、サングラスの選び方や注意点、そして、人気のあるおすすめの商品を紹介します。

また、目の紫外線対策をしないまま日々を過ごすことで、紫外線が及ぼす数々の影響についても解説します。

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紫外線対策ができるサングラスの選び方は?

眼鏡屋

サングラスであれば、どのようなものでも紫外線を防いでくれると思っている人は意外と多いかもしれません。

しかし、実際には、紫外線を防ぐどころか、かえって悪影響を及ぼしてしまうサングラスもあるのです。

紫外線対策のチェックポイント

紫外線対策ができるサングラスを選ぶときには、必ずココをチェックしましょう。

紫外線を防御する性能

サングラスを選ぶうえでもっとも重要なのは、いかに紫外線を防ぐ性能が高いかということです。サングラスの紫外線を防御する性能は、下記のような数値で判断できます。

紫外線透過率

紫外線がレンズを透過する率を表し、数値が少ないレンズほど紫外線をカットする効果が高くなります

紫外線透過率が1%であれば、紫外線を99%防いでくれるということになります。

紫外線遮蔽率(紫外線カット率・UVカット率)

レンズが紫外線をさえぎる率を表し、数値が大きいレンズほど紫外線をカットする効果が高いといえます。

紫外線遮蔽率が99%であれば、紫外線を99%さえぎる効果があることを表します。

UV380やUV400

UV380やUV400のような記載もあります。これは、どの種類までのUVをカットできるかということを示しています。

全ての紫外線(UV-A、UV-B)を防ぐことができる「UV400」と記載のあるものを選びましょう。

「UVカット」とだけ書かれているものの中には、UV-B波までしかカットできないものがあります。

  • UV-A波…400~320nm
  • UV-B波…320~280nm
  • UV-C波…280~nm(地表には到達しない)

紫外線の侵入を防ぐデザイン

サングラスの上下左右にある隙間からも紫外線は入ってきます。つまり、隙間からの紫外線を防ぐためには、できるだけサイドの隙間が少ないデザインを選ぶことが必要です。

目の周りを広く覆うデザインで、特にサイドの幅が広くなっているものが望ましいといえます。

コロネオ現象

目の側面(耳側)から紫外線が目に入りこむと、角膜周辺で屈折した後、目の鼻側に集中するといわれています。

これがコロネオ現象で、正面からの紫外線ダメージよりも、さらに強いダメージを受けることがわかっています。

レンズ色の濃淡

濃い色のレンズの方が紫外線を防ぐ効果が高いように思われがちですが、実際には、レンズの色の濃さはその性能とは関係がありません

どちらかというと、薄い色のレンズの方が目のためにはよいといわれています。

色の濃いレンズのサングラスをかけると、目の瞳孔は光を取り込もうと大きく開くため、もし紫外線が侵入した場合、より多くの紫外線を取り込んでしまいます。

しかし、特に眩しさを取り除きたいときには、少し濃い色のレンズの方がよいでしょう。

危険なサングラス

レンズの色が濃いだけで、紫外線カット効果のないサングラスをかけていたとしたら、紫外線はレンズを通過し、瞳孔の開いた目に到達してダメージを与えます

つまり、そのようなサングラスは、目のためには非常に危険なサングラスなのです。

TPOに合わせたサングラス選びのポイント

運転しているサングラスの女性

一年中さまざまなシーンで活躍するサングラスは、TPOによっても選び方があります。

車の運転をするとき

サングラスの役割は、紫外線を防ぐことと眩しさの軽減です。特に、車の運転をするときには、紫外線対策と同じくらい眩しさの軽減が求められます。

レンズの可視光線透過率(レンズの色)

運転時の視界の眩しさを0~100%という数値で表すのが、可視光線透過率です。

数値が高ければ、眩しさを大きくカットでき、数値が低ければ少しだけカットするということになります。

天候や時間帯に関係なく使用するとなると、80%以上のものがよいといわれています。75%以下のものでは、曇りの日や夕方などには暗く感じて見えにくくなります。

晴天の日中だけの使用であれば、低い可視光線透過率であっても特に問題はありません。

運転におすすめの偏光グラス

運転中に、紫外線や反射光などの雑光が目を疲れさせるということがわかっています。

偏光グラスには、紫外線や反射光などを抑える優れた機能があるため、目にやさしくクリアな視界を確保できます。

偏光グラスであれば、可視光線透過率が低くても視界は見えやすくなります。ただし、過率が75%未満のカラーレンスは、夜間運転不適合ですので注意してください。

目的に合ったレンズの色

サングラスのレンズは、好みだけでなく、目的に合わせて最適な色を選びましょう。

ブラウン系

ゴルフなどのフィールドスポーツや曇りの日のドライブなどにピッタリです。眩しさを防ぐだけでなく、コントラストを高める効果があります。

グレー系

眩しさを防ぐ効果が高く、また、色調の変化が少ないので、景色も自然な感じに見えて楽しむことができます。ドライブに最適ですが、マリンスポーツなどにもピッタリです。

グリーン系

コントラストを下げ過ぎないので、海や山、空と自然の中での活動に最適です。眩しさを防いでくれるうえ、景色は自然な見え方でリラックスできます。

また、グリーン系のレンズは、肌色を明るく見せて優しい印象になります。

ブルー系

人がもっとも眩しいと感じる黄色やオレンジ系の光をカットします。涼しげな目もとを演出できるので、夏にふさわしい色だといえます。

イエロー・オレンジ系

視界を明るくする働きがあるため、曇りや雨の日などの視界を見やすくします。スキーや雨の日のスポーツ、また、インドアのスポーツにもピッタリです。

ピンク系

眩しさを抑える効果はあまりありませんが、サイクリングやスポーツ観戦などにピッタリです。血色がよく見え、肌もキレイに見えます。

クリア系

色付きのレンズに抵抗のある人には、クリアレンズで紫外線カットの性能が高いものがおすすめです。

紫外線対策ができるおすすめのサングラスは?

紫外線対策を考えれば、機能性の高いサングラスが必要です。ですが、やはりおしゃれ度も気になるところです。

そんな欲張りな気持ちを満たしてくれる優秀なサングラスを紹介します。

iZONE NEW YORK(アイゾーンニューヨーク)折り畳み高性能偏光サングラスIDRIVE P408

iZONE NEW YORK(アイゾーンニューヨーク)折り畳み高性能偏光サングラスIDRIVE P408
出典:izonejapan.co.jp

高性能とコンパクトが実現。身近にいつもサングラスを持ち歩きたいという女性に大人気です。

  • UVカット機能99.9%
  • 偏光率90%以上
  • 可視光線透過率18%
  • AP反射防止コート(レンズ表面の映り込みをカット)

ブラック系とブラウン系の2色があります。柔軟性のあるフレーム素材で、長時間つけていても疲れません。ドライブやゴルフに最適です。

Ray-Ban ERIKA RB4171F 865/13 54-18

Ray-Ban ERIKA RB4171F 865/13 54-18
出典:japan.ray-ban.com

高性能サングラスといえば、やはりレイバンは外せません。この「ERIKAモデル」は、肩ひじ張った感じがなくカジュアルで、それでいて女性らしいデザインです。

  • 紫外線100%カット(UV-A、UV-B)
  • ブルーライト100%カット
  • 可視光線透過率 15%

レイバンのサングラスは、全てのモデルに高機能レンズを使用しており、目をしっかりと保護してくれます。

高性能とデザイン性を兼ね備えたレイバンは、常に女性に人気があります。

ユニクロ サングラス

ユニクロ サングラス
出典:uniqlo.com

なんとユニクロが驚くほど高性能なサングラスを取り扱っています。

  • 紫外線を99%カット(紫外線透過率1.0%以下)
  • UV 400
  • ブルーライト15%低減

レンズもクリアレンズ、カラーレンズ、偏光レンズとそろっているので、目的や好みに合わせてチョイスできます。

デザインもオーバル、ウェリントン、スクエアなど豊富にあります。コンパクトに折りたためるタイプまであります。

男女兼用ですが、この性能で1,500円は、「さすがユニクロ!」です。

サングラスで紫外線対策していないことによる影響は?

紫外線

参天製薬が行った「目の紫外線対策」をテーマにした調査によると、何らかの紫外線対策を行っている人は9割にも上るというのに、「目」の紫外線対策をしている人は、たったの13%であったという結果が出ています。

また、8割の人が「目が紫外線の影響を受けることを知ってしながら、何も対策をしていない」ということも明らかになりました。

参照:参天製薬ニュースリリース 2017/5/22(肌や体はできていても…“紫外線対策”の落とし穴!「目」の紫外線対策が出来ている人は、わずか1割)

目に紫外線を浴びることで起こりうるリスクを知れば、紫外線対策の重要性が実感できるはずです。

紫外線による目の病気

紫外線による活性酸素が原因で、白目が黄ばんだり角膜が傷ついたりするほか、慢性的な目の病気につながる可能性があります。

同じ量の紫外線を浴びても個人差があり、全ての人が病気になるわけではありませんが、リスクが高まることは間違いありません。

紫外線角膜炎

強い紫外線にさらされると起こる急性の角膜炎です。白目の充血や異物感があり、症状が悪化すると眼痛も起こります。

雪面などの強い紫外線の反射がある場所で起こりますが、大半は時間とともに自然治癒します。

翼状片(よくじょうへん)

紫外線によって繰り返し傷ついた白目の細胞が、異常に増殖して、黒目にまで入り込んでくる白目の病気です。

病状が進行していくと、視力障害が起こり、手術が必要になります。

瞼裂斑(けんれつはん)

タンパク質と脂肪の沈着によって、白目の一部が黄色く変色して隆起します。主な治療は点眼薬投与ですが、まれに進行して翼状片になってしまうことがあります。

白内障

白内障は眼球の水晶体が白濁する病気で、進行とともに視力が低下します。薬での治療ができないために、手術が必要です。

加齢黄斑変性

眼の黄斑部(物を見るときにもっとも大事な部分で眼底の中心部にあります)が傷つき、中心の視力が低下するため、見たいところが見えないという状態になります。治療しても完治が困難な病気です。

目の日焼け

目が疲れている女性

紫外線で肌が炎症を起こすのと同様に、目も炎症を起こします。目が日焼けをすると、以下のような症状が起こります。

  • 目の充血
  • まぶしさ
  • 異物感
  • 涙が止まらない
  • 目の乾燥

シミ・そばかす

目から侵入した紫外線は美容面にも影響を及ぼします。

目に強い紫外線を浴びると、目の細胞にダメージが生じます。脳はそのダメージから日差しが強いと認識をして、紫外線から身を守るために「メラニン」を生成するように指令を出します。

その結果、肌には紫外線対策をしていたとしても、日焼けをして肌が黒くなり、シミやそばかすができる原因になってしまうのです。

昨年から雑誌などで取り上げられて話題になっている飲む日焼け止め。体の内側から紫外線対策を始めている方も。

→ 飲む日焼け止めって本当に効果あるの?副作用の心配は?選び方を紹介

紫外線対策ができるサングラスの寿命は?

サングラス

目を紫外線から守ってくれるサングラスの効果は、実は永久的なものではありません。いかにレンズがキレイであっても、機能には寿命があります。

サングラスの機能の寿命

サングラスは、およそ5年くらいで機能の低下が発生してくるといわれています。

UVカットの仕組み

ほとんどのサングラスは、レンズ自体に「紫外線吸収剤」が練り込まれています。つまり、サングラスの「UVカット」とは、レンズがUVを吸収していることなのです。

ですから、いくら大切に扱ってレンズが綺麗だとしても、紫外線を吸収するには限界があるのです。

UVカットコーティングレンズ

古いサングラスや安価なもののなかには、レンズ表面にUVカット剤をコーティングしているものがあります。

その場合は、取り扱い方に大きく左右され、傷がついたりコーティングがはがれてくれば機能はすぐに低下します。

サングラスの寿命を知る方法

外観からは、その寿命を知ることはできません。また、紫外線を限界まで吸収したことによる寿命は、延ばすことができません。

UVカット率を調べる
サングラスのUVカット率は、メガネ屋さんに設置してある機器で調べてもらうことが可能です。UVカット率が99%よりも落ちていたのなら、レンズの交換時期ということになります。

使い方による寿命の違い

使い方や保管方法もサングラスの寿命には影響します。

使用頻度

機能の低下が生じるには、使用頻度が関わってきます。毎日使用した場合と、週に1回しか使用しなかった場合とでは、使用頻度が少ない方が寿命が長くなると考えられます。

しかし、車や自転車と同じで、メンテナンスもせずに使わないまま放置すれば、すぐに劣化してしまいます。

保管方法や扱い方

どのように扱って、どのように保管していたかによって、レンズの劣化は異なります。

高温多湿で劣化

夏場の車内での保管や水洗い後にすぐにケースにしまうなどは、レンズの変形や変色、機能の低下に結びつきます。

洗い方で劣化

高級なサングラスには金属製のコーティングが施されているものがあります。せっけんやボディソープ、ガラスクリーナーなどの酸性やアルカリ性がコーティングをダメにしてしまう恐れがあります。

サングラスを洗剤で洗う際には、必ず中性洗剤(食器用洗剤)で洗うようにしましょう。

しかし、大量に汗をかいた日以外は、月に1度くらいの洗浄がサングラスには負担のない洗い方です。

金属コーティングのないサングラスでも、毎日洗い続けることは、かえって負担になるためおすすめできません。

まとめ

紫外線から目を守ることは、目の健康のためにも美容のためにもとても重要なことです。そのためには、しっかりと紫外線カットされたサングラスをかけることが必要です。

まだ目の紫外線対策をしていない人は、一日でも早く紫外線対策を始めましょう。

そして、サングラスを購入する際には、サングラスの選び方やおすすめのサングラスの紹介をぜひ参考にしてみてくださいね。