タカノフーズさんより、花粉症対策の食べ物として「すごい納豆 S-903」という商品が発売されました。
実は、納豆を含む乳酸菌には、花粉症の症状の緩和に一定の効果があるということを、2007年に厚生労働省から発表されています。
乳酸菌食品を毎日とれば、スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状を緩和する効果が一定程度あることが、厚生労働省の研究班(主任研究者=岡本美孝・千葉大教授)による調査でわかった。
また、納豆やその他の発酵食品(味噌、糠漬け、酒粕など)には、腸内環境を整えてくれる善玉菌を増やす働きがあり、免疫力アップにより花粉症対策におすすめの食べ物として、以前から色々なところで紹介されたりしています。
なので、花粉症対策の納豆と言われても、いったい普通の納豆と何が違うのか、よくわからないという方もいらっしゃると思います。
そこで今回、この「すごい納豆 S-903」は、普通の納豆と比べて、どのくらい花粉症対策として有効なのか、その他色々な角度から違いについて調査してみました。
下記のページでは、花粉症対策の食べ物についてまとめていますので、こちらも参考にして頂ければと思います。
→ 2017年の花粉症対策におすすめの食べ物&ダメな食べ物まとめ
すごい納豆 S-903に期待できる効果
すごい納豆 S-903には、S-903という納豆菌が含まれていて、よくスーパーなどで販売されている普通の納豆と比べて、免疫力を高める効果が1.5倍もあるようです。
実際にどのような効果があるのか見ていきましょう。
インフルエンザ予防
マウスを使った実験で、インフルエンザウイルスの増殖を予防して鼻水を抑える効果があることを実証されたとのこと。
マウスを使った実験によって、スーパー納豆菌「S-903納豆菌」がインフルエンザウィルスの増殖を予防し、感染後にも体内での抗体生産量を高める効果があると確認されました。
人への実験ではありませんので、何とも言えませんが、インフルエンザ予防として流行する前に食べておくと、いいかもしれませんね。
さらにマウスによる実験結果のデータには、納豆菌を多く摂る方がウイルスの量が少ないという結果になっていましたので、1日あたり1~2パックくらいを目安に摂取しては如何でしょうか。
納豆の食べ過ぎには注意が必要!?
納豆には痛風の原因となるプリン体が多く含まれていることから、あまりたくさん食べ過ぎるのもよくありません。
1日にプリン体を摂取しても良いとされている量は、400mg程度と言われています。
ただ、肉や魚、豆類、野菜など他の食べ物にもプリン体は含まれていますので、納豆を食べるなら1~2パック程度がいいかもしれません。
もし納豆を食べ過ぎて、吐き気や嘔吐、下痢などの症状が出た場合は、体に合っていない、何らかの中毒症状が出ている可能性がありますので、食べるのを控えましょう。
納豆に含まれるセレンに関しては、食べ過ぎる事で中毒症状を引き起こす可能性があると言われていますが、セレンの18歳から69歳までの男女の上限摂取量の幅は、330-460μgとなっています。
それに対して、納豆100gに含まれているセレンの量は16μgで、納豆1パックに含まれているセレンの量は下記のようにかなり少ない量なので、納豆の食べ過ぎによるセレンの過剰摂取という心配はないように思います。
花粉症の症状緩和
花粉症患者の方に、S-903で作った納豆を10週間食べてもらった結果、花粉症の症状(水っぱな、くしゃみ、目のかゆみ)緩和に効果があることがわかったということです。
参考:http://www.natto-science.jp/s903.html
S-903で作った納豆を食べて、一番効果が高かった期間を実験データでチェックしてみると、下記のようになっていました。
- 水っぱな:8週目
- くしゃみ:6週目
- 目のかゆみ:6~7週目
以上の事から、花粉症が気になる方は、花粉症のピークを予想し、ピーク前の6~8週目くらいから食べ始めると、より花粉症の症状緩和に効果ありそうです。
すごい納豆 s-903の発売日と販売店
すごい納豆 s-903の発売日については、2017年2月27日から発売開始となっています。
全国エリアで販売されているようですが、どこのスーパーでも購入ができるというわけではなさそうです。
ちなみに私は、ライフで購入しましたが、その後マックスバリューに買い物に行って見てみると、置いていませんでした。(2017年3月5日時点)
その他、ネットの口コミなどを見ると、イオンスーパー、セブンイレブン、イトーヨーカドーで購入されているという情報を見つけましたので、販売店舗をお探しの方はチェックしてみては如何でしょうか。
もし近所のスーパーに置いていなければ、楽天やアマゾンなどネット通販でも購入できます。(まとめ買いなどをしないと送料が必要ですが…)
すごい納豆 S-903と普通の納豆の栄養比較
原材料(たれ、からしは除く)
商品名 | 原材料 |
すごい納豆 S-903 | 丸大豆(アメリカまたはカナダ)、米粉、納豆菌 |
なっとういち | 大豆(アメリカまたはカナダ)、納豆菌 |
丸大豆と大豆で何か違いがあるのか気になる所かと思いますが、納豆を作る上では大きな違いはないようです。
- 丸大豆:そのままの大豆
- 大豆:大豆を脱脂したもの(油を搾ったあとの大豆)
原材料(たれ)
商品名 | 原材料 |
すごい納豆 S-903 | ぶどう糖果糖液糖、しょうゆ、食塩、砂糖、煮干しエキス、醸造酢、乳酸菌粉末(殺菌)、昆布エキス、鰹節エキス、調味料(アミノ酸等)、アルコール、増粘剤(キサンタン) |
なっとういち | しょうゆ、ぶどう糖果糖液糖、食塩、醸造酢、鰹節エキス、昆布エキス、調味料(アミノ酸等)、アルコール、ビタミンB1 |
すごい納豆 S-903のパッケージには、シールド乳酸菌入りたれと書かれていました。
シールド乳酸菌とはどういった乳酸菌なのかといいますと、森永乳業さんが発見した乳酸菌のようです。
シールド乳酸菌を摂取させたマウスによる試験で、インフルエンザ感染の症状が軽減されることを確認しました。
マウスでの試験ではありますが、データを見ると、非摂取に比べて、かなりの症状が軽減され、ウイルス増殖が抑制されていますね。
あとシールド乳酸菌の人への実験も行われていて、下記のようなことがわかったようです。
免疫力を高める作用に着目したL. paracaseiMCC1849株の摂取は、風邪を引きやすい方での風邪の自覚症状の発現を抑えるとともに、発現した症状のスコアや日数を軽減する可能性が示されました。また、学力試験などのストレス状態にも影響し、ポジティブで前向きな気分状態の維持に役立つ可能性が示唆されました。
風邪対策として有効で、さらにストレスの軽減にも役立ちそうだということはちょっと驚きました。これからは受験生には欠かせない食べ物となりそうですね。
原材料を比較してみた結果として、大きな違いとしましては、やはり納豆菌の種類、あとタレに乳酸菌粉末が使われている点でしょうか。
栄養成分表(たれ、からしは除く)
すごい納豆 S-903(40g) | なっとういち(45g) | |
エネルギー | 80kcal | 87kcal |
たんぱく質 | 6.2g | 7.0g |
脂質 | 3.8g | 4.1g |
炭水化物 | 5.4g | 5.4g |
ナトリウム | 0mg | 0-14mg |
栄養成分表を見る限りでは、大きな違いはありませんでした。
すごい納豆 S-903と普通の納豆を食べ比べてみたww
タレやからしは入れずに、納豆のみで食べ比べてみる事にしました。
普通の納豆よりも、すごい納豆 S-903の方が、箸でかき混ぜてみると、ネバネバ感が少なく、糸もあまりひきませんでした。
食べた感想としては、すごい納豆 S-903の方が、食感は少し硬めで、納豆の味が強かった(濃かった)です。
納豆のみで食べるなら、個人的にはすごい納豆 S-903の方が好きですが、タレやからしを入れれば、味はどちらも変わらないのかなと思いました。
まとめ
すごい納豆 S-903の販売価格は、店舗によって異なりますが、だいたい150円前後で販売されていますので、他の納豆とそれほど大きな価格差はありません。
それなら、免疫力を高める効果が高く、花粉症の症状緩和にも有効な、すごい納豆 S-903を買わない手はありませんね。
味の違いもほとんどありませんので、ぜひ一度試してみては如何でしょうか。
下記のページでは、花粉症対策の飲み物についてまとめていますので、参考にして頂ければと思います。