葛の花がダイエットに良いってホント?期待できる効果&摂り方

葛の花健康

葛といえば、葛もちや葛湯、葛きりの原料になる粉ですが、漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」などにも使われています。

秋の七草としても古くから親しまれてきたその葛の花に、ダイエット効果があるのだとか。

よく使われる根の部分ではなくてなぜ花なのか、本当にダイエット効果が期待できるのか、他の健康効果など、葛の花の秘密に迫ります。

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葛の花がダイエットに良いってホント?

お腹の脂肪

葛の花に含まれているどのような成分がダイエットにいいのかをご紹介します。

お腹周りの脂肪によい

葛の花由来のイソフラボン(テクトリゲニン類として)が内臓脂肪と皮下脂肪を減らす機能があるということがわかっています。特に、ウエストを細くしたい、お腹周りの脂肪を減らしたい、と思っている方におすすめの成分です。

葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)は、主として 22.0~42.0 mg/日の摂取により、腹部脂肪面積、体重、胴囲を減少させることが示唆された。

引用元:販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠等に関する基本情報(消費者庁)

イソフラボンと女性ホルモン

イソフラボンには様々な種類がありますが、葛の花には7種類のイソフラボンが含まれています。イソフラボンは体内に入ると女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをする「フィトエストロゲン」と呼ばれています。

ホルモンバランスが悪かったり、更年期に入りエストロゲンが減少してくると脂肪の代謝が悪くなり、内臓脂肪が増えてしまうのです。かといって過剰に分泌されても、それもまた内臓脂肪を増やす原因となるので、エストロゲンはバランスよく分泌されていることが必要なのです。

葛の花のイソフラボンのうち、3種類がテクトリゲニン類とよばれるもので、このイソフラボンに内臓脂肪を減らす働きがあるということが認められているのです。

サポニン

葛の花には3種類のサポニンが含まれています。サポニンとは植物のえぐみや苦味の成分で、中には毒になるものもありますが、葛の花のサポニンは安全なものです。

サポニンには脂肪の代謝を助けたり、吸収を抑制する働きが期待できることから、これもダイエットに役立つ成分です。

数ヶ月続けること

カレンダー

食事制限や運動と併用せずに葛の花だけで痩せようとしたら、それなりに時間がかかります。1週間くらいでは効果は見られないでしょう。

少なくとも2ヶ月〜4ヶ月くらいの時間をかけて取り組むことが必要です。数々の葛の花についての臨床実験においてもそのくらいの期間をかけて効果が実証されています。もちろん、運動や普段の食生活に気を配れば、さらに効果が高まるでしょう。

葛の花に期待できる効果は?

ガッツポーズの女性

葛の花には、ダイエット以外にもこのような効果があります。

非アルコール性脂肪肝を抑制

脂肪肝とは肝臓に脂肪が蓄積された状態ですが、お酒の飲み過ぎだけでなるわけではなく、脂肪分の多い食事などをしていると発症する非アルコール性脂肪肝があります。脂肪がついているだけでなく、肝がんに移行するリスクがあるため脂肪肝は怖いのです。

葛の花にはこの非アルコール性脂肪肝を抑制する働きがあることが分かっています。

当社では、葛の花エキスの機能性について研究を重ねており、継続的に摂取することで、腹部内臓脂肪や皮下脂肪を低減させる抗肥満作用や、非アルコール性脂肪肝(NAFL:Non-alcoholic fatty liver)の改善作用をヒト試験で確認しております。

引用元:東洋新薬

この研究は日本肥満学会で発表され、葛の花の有効性についての更なる研究が期待されています。

肝機能の保護

肝臓

肝臓が健康な状態かどうかを知るための指標として、GOTやGPTというものがあります。健康診断の血液検査の項目にあると思います。肝臓は病気にかかってもなかなか症状が出ないので「沈黙の臓器」と呼ばれています。そのため、GOTやGPTという酵素の数値で状態を調べます。

GOTやGPTは肝臓が損傷を受けていると血液中に流れ出るため、数値が高いと何らかの病気にかかっている可能性が高いとされ、肝障害をみるための一つの指標になるのです。

葛の花にはこのGOTやGPTを抑える作用があり、その効果はウコンの2〜3倍にもなります。お酒の前にはウコンより葛の花の方が向いているかもしれません。

二日酔いの予防

「葛の花は酒を消す」という中国の古い言い伝えがあり、日本でもあの水戸黄門(水戸光圀)が二日酔いの解消に使っていたのだとか。光圀の命により作られた「救民妙薬」にも葛の花を粉にして飲むと良いと書かれているそうです。

葛の花には血中アルコールや血中アセトアルデヒドの上昇を抑える働きがあり、悪酔いや二日酔いを抑える効果が期待できます。

育毛効果

リーブ21と近畿大学の共同研究によって、葛の花に育毛作用があることが分かりました。

結果は、クズの花を基原とする葛花 50%エタノール抽出エキスに強い 5α-リダクターゼ阻害作用が 認められ、 更にマウスを用いた試験において毛成長障害を抑制させる作用も認められました。

引用元:株式会社毛髪クリニックリーブ21

葛の花って食べても大丈夫なの?

葛の花

主に根を使う葛ですが、そもそも花は食べられるのかということが気になります。葛の花の摂取方法についてご紹介します。

花も蕾も食べられる

根元の方から咲き出し、赤からピンクに変わるグラデーションがとても美しい花です。とても生命力が強く、花も食用として古くから親しまれています。万葉集にも登場する花ですから、日本では古来から愛されてきた花です。

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天ぷらで食べる
花の色を活かした食べ方としては天ぷらがオススメ。軸は固くて食べられないので、花の部分だけを食べます。虫がついていることがあるのでよく洗い、普通に天ぷら粉をつけて揚げます。
おひたしや甘酢漬け
花をさっと茹でるか、ざるの上で熱湯をかけるとおひたしの出来上がりです。せっかくの花の色を活かしたいので、醤油をかけるよりは甘酢漬けの方がキレイでしょう。
お茶として飲む
花は乾燥させると「葛花(かっか)」という生薬になります。日本だけでなく、中国や台湾でもお茶として利用されています。
葛の花酒
葛の花をお酒に漬け込むととても香りの良いお酒になります。花についているゴミや虫を丁寧に取り、ホワイトリカーに漬け込みます。漬け込むのは1週間ほどで、その後数ヶ月熟成させるととても香りの良いお酒になります。
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サプリメントとして飲む

サプリメントを飲む女性

葛の花は食べられますが、そうそう周りに葛の花が咲いている場所がありません。咲いていたとしても夏から秋にかけての一時期だけですから、1年中摂取するならやはりサプリメントでしょう。

最近では葛の花エキスを使ったサプリメントも販売されるようになりました。選ぶポイントとしては、葛の花エキスの配合量や、他にどんな成分が配合されているかというところでしょう。

とにかくダイエットを!という場合は、便秘も改善する食物繊維や身体を温める生姜などが配合されているものがおすすめです。同時にキレイも手に入れたい!という場合は、美肌作りに役立つビタミンB群やビタミンCなどが配合されたものなどがいいでしょう。

まとめ

寒い時期は葛湯を飲むなど昔から家庭でも親しまれてきた葛ですが、花にもこんなに薬効があったんですね。

何より、飲むだけで内臓脂肪や皮下脂肪が減少するなんて夢のようです。これまで運動や食事制限をがんばってきたけれど、一向に体脂肪が減らなかったという方にぜひ試してもらいたいと思います。