おでこの異常な汗をピタッと止める・抑える為の対策&防止案まとめ

おでこ健康

おでこにたくさん汗をかくと、誰かに見られているのではないかと気が気ではありませんが、そう思うほどに汗が出て困ってしまいます。

なぜこんなにおでこだけに汗が出るのか、それは暑さだけのせいではありません。

おでこに大量に汗をかいてしまう理由とその対処法についてまとめました。

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おでこだけ異常に汗をかく原因は?

おでこを触る女性

なぜおでこにだけ、たくさん汗をかいてしまうのでしょうか。主な原因は「心」です。

精神的なストレス

通常の身体から出る汗は体温を下げるために出る汗ですが、顔から出る汗はちょっと理由が違います。

精神的な緊張やストレスによって出てくるのです。その症状を「精神性発汗型多汗」といいます。

緊張しやすい

人前で話さないといけない、知らない人と話すなど、苦手な場面で緊張や不安を感じやすい人はおでこからたくさん汗をかいてしまいますね。この緊張こそが汗の原因です。

考えすぎる

おでこの汗をかきやすい人は、汗をかいていると思われたくない、という気持ちが強くないでしょうか。

汗をかきたくない、人におでこの汗を見られたくないという思うほどに汗が出てしまうので、その不安を取り除くことが大切です。

顔面多汗症

体全体ではなく、顔や手、足など特定の部位からだけ異常に汗が出る症状を局所多汗症といいます。そのうち、顔面だけにたくさん汗をかく症状は顔面多汗症と呼ばれます。

原因は精神的な発汗が多いのですが、気温や辛いものを食べた時などにも起こります。

更年期障害

女性の場合は更年期が原因でおでこの汗が増えることがあります。

いわゆるホットフラッシュやのぼせといった症状からくるもので、下半身はなんともない、もしくは冷えているくらいなのに、上半身はやたらと暑く感じます。

特に顔が暑くて、汗がだらだら出てきてしまう。これはホルモンバランスの乱れによるものなので、45〜55歳くらいの更年期の女性に多く見られます。

おでこの汗を抑える為の対策は?

おでこを触る女性

おでこに汗をかいてしまったら、ハンカチで拭く他にどのような対策があるのかをまとめてみました。

首周りを冷やす

首には太い動脈が通っています。ここを冷やすことでおでこの汗を止めることが出来ます。冷たいタオルやペットボトルの飲み物などを使って、首周りや首の後ろを冷やしてみてください。

胸を圧迫する

「半側発汗」という方法で、身体を圧迫すると圧迫された側の汗が減って、反対側の汗が増えるという仕組みを利用するものです。上半身を圧迫すれば、上半身の汗は減り、下半身の汗が増えるのです。

舞妓さんが汗を抑えるために帯を強く締めて上半身を圧迫しているというのはよく知られていますが、これを利用すると一時的に汗を抑えることができます。

胸の少し上当たりを数分指で強く押すか、ヒモなどで締めると、上半身が圧迫されて汗を抑えることが出来るでしょう。専用のバンドなども売っているので、汗をかく前に事前対策をしたい人にもおすすめです。

手のツボを押す

手のツボは自分ですぐに押せるというのが便利です。親指の腹を使って、やや強めに押すのがポイントです。

合谷

合谷

様々なことに効く万能のツボで、汗を抑える働きもあります。手の親指と人差し指の間にあります。肩が凝っているとかなり痛く感じるつぼでもあります。

手の甲の側から、反対側の親指で押してみてください。リラックス効果もありますから、緊張して汗が出そうな時に「大丈夫」と言い聞かせながら押しましょう。

陰げき

陰げき

手首の内側の小指側、手首のしわから指1本分下に降りたところにあります。寝汗や多汗以外にも、動悸、息切れなどに効果のあるツボです。

おでこの汗を防止する為の方法は?

できれば汗が出る前に何とかしたいものです。おでこの汗を予防する方法をご紹介します。一つだけでなく、いくつか組み合わせていくといいでしょう。

「ちゃんとケアしているから大丈夫」と思うことも、緊張をほぐして、精神的な汗を止めることにつながります。

精神的なケア

カウンセラー

おでこの汗は精神的なものが大きな原因ですから、心のケアをしてくのも大事なことです。カウンセリングを受けて、緊張しにくくする対処法などを身につけるのも、汗を防ぐひとつの方法です。

カウンセリングで対処法を身につける

カウンセラーと話をすることで、どんな時におでこの汗をかいているか、汗をかく原因が分かってくると思います。緊張や不安を感じた時にどうすればいいのかということを一緒に考えていくことで、徐々に汗を抑える方法が身に付いていくでしょう。

ただし、緊張のしやすさなどは生まれ持った性格の影響もあるので、劇的に変化させるのは実際に難しいところです。

そうはいっても、対人恐怖や不安などを感じにくくしていくことは、汗をかかない以外のメリットもあります。カウンセリングで緊張しにくい考え方を身につけていくことも大切なことです。

汗のことを考えない

汗をかいている、人に見られていると思うほどに汗は噴き出してきます。しかし、自分で思っている程人は他人のことを気にしていません。見られているように感じるだけで、実際はそんなことはない、ということも多いのです。

エクリン腺から出る汗はさらっとしていて匂いはありません。汗なんてかいても大丈夫。そんな風に気持ちをコントロールしていくことはとても大切なので、汗のことはあまり考えないように気持ちを切り替えていきましょう。

顔専用の制汗剤

脇用の制汗剤は顔には刺激が強すぎるので、顔専用の制汗剤を使うと、汗も抑えてメイクの崩れも予防できます。顔専用なので、肌を保護する美容成分も併せて配合されていることが多く、肌が敏感な女性でも安心して使えるでしょう。

ただし、薬局やドラッグストアでは売っておらず、ほとんどがインターネット通販で販売されています。

漢方を利用する

粉薬

漢方薬は西洋の薬のように即効性はないものも多いのですが、身体の内側からしっかりケアしていくことで、汗をかきにくくする効果が期待できます。

漢方は汗だけでなく、その人の体質なども見ながら選んでいきますから、体質から変えていきたい人は1度専門の薬局に相談してみてはいかがでしょうか。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

汗を直接止めるというよりは、ストレスや緊張を和らげたり、イライラを鎮めることで汗をかかないようにするものです。脳の興奮や自律神経の緊張を抑えるので、不眠などにも効果が期待できます。

玉屏風散 (ぎょくへいふうさん)

汗をかきやすい人に良いとされる漢方です。その他、風邪を引きやすい人や疲れやすい人におすすめです。

サプリメントを利用する

掌のサプリ

内服するという点では漢方と似ていますが、体質改善からしていく漢方とは違い、直接的に汗が出ないように働きかけるサプリメントもあります。

汗の量や匂いなども抑える働きがあるので、汗の匂いも気になる人はサプリメントを試してみてはいかがでしょうか。

アセッパー

汗かき専用サプリメントとして人気があります。様々なポリフェノールと緑茶エキスや柿渋エキスなどで消臭効果も期待できます。

塩化アルミニウムを塗る

塩化アルミニウムは病院で処方してもらえますし、大きな薬局、インターネットの通販サイトなら手に入るでしょう。塩化アルミニウムは、収れん効果で汗の出口を引き締めるとともに、汗腺に蓋をすることによって汗が出るのを防ぎます

非常に効果は高いですが、その分顔に使うのであれば注意が必要です。通常は20%の溶液で販売されていることが多いので、顔に塗る時はその倍量に薄めて試してください。

できれば皮膚科で、あなたに合わせた使い方を指導してもらって塗るのが安全です。

AHCセンシティブ

スイスで作られている制汗剤で、塩化アルミニウムが含まれています。初日でおよそ80%の発汗が抑えられるとされています。

海外製品ということで日本人の肌には若干刺激が強いようですが、5〜10回使うとかゆみなどは起きなくなるとのこと。最初は数日続けて使ってみるのがポイントです。

オドレミン

オドレミンは本来は脇に塗る制汗剤で、塩化アルミニウムが主成分です。メーカーで顔に塗ることは推奨していませんので自己責任になってしまいますが、実際に試した人の口コミなどを見ると一定の効果はあるようです。

顔に塗る場合は、脇よりも皮膚が薄いですから、いきなりそのまま塗らずに倍量に薄めて試してみましょう

ただし、肌荒れが起きないように気をつけないといけませんので、敏感肌の人は気をつけてください。かぶれなどが起きないか、必ずパッチテストをした上で塗ってください。

ボトックス(ボツリヌストキシン)注射

注射

ボトックスというとシワ取りなどのプチ整形で人気がありますが、顔の汗にも効果があるのです。この注射を打つことで、エクリン汗腺に作用して汗を止めることが出来ます。

施術時間が短く、顔が腫れたりしないので、どうしても汗を何とかしたい人にはおすすめの方法です。

効果は個人差がありますが、半年から1年くらいは持続します。繰り返し注射をすることでエクリン腺が徐々に萎縮していくので、効果が段々伸びていくというメリットもあります。

投薬治療

「プロパンテリン(商品名:プロバンサリン)」という神経遮断薬を使うと、アセチルコリンという神経伝達物質を抑えて発汗を抑制します。

ただし、副交感神経の刺激を弱めて消化器系の働きを抑える作用があるので、便秘や尿が出にくくなるなどの副作用が起きる可能性もあります。

女性ホルモンのバランスを整える

更年期障害による汗であれば、ホルモンバランスを整えることも大切です。汗そのものを抑えようとするよりも、大豆イソフラボンなど、女性ホルモンのバランスを取る栄養素を含んだ食材やサプリメントを摂るのもおすすめです。

ただし、汗以外にもうつ症状やだるさなど他にも色々症状が出ている場合は、婦人科でホルモン療法を受けるという方法もあります。

おでこの汗で前髪が束になるのを防ぐには?

汗をかくと前髪がペタッとくっついて不快なだけでなく、髪型も崩れてイヤな思いをします。さらっとした前髪をキープする方法をご紹介します。

ベビーパウダーを使う

ベビーパウダー

メイクの仕上げに、おでこにうっすらとベビーパウダーをはたいておきます。これでおでこのサラサラが続きます。前髪が張り付くのも防げるでしょう。

もしくは髪に直接ベビーパウダーをはたく方法もありますが、ごく薄くなじませるようにしましょう。つけすぎるとフケのように見えてしまいますから量には注意してください。

リンスを使わない

コンディショナーやリンスを使うと髪がしっとりしてよいのですが、汗がつくとペタッとなりやすくなります。

それを防ぐためには、通常のシャンプー&リンスをした後で、前髪だけもう1度シャンプーをします。そうするとサラッと感をキープできます。

前髪をカールさせる

おでこに当たる部分が少しでも少なくなるように、前髪はがんばってカールさせましょう。大きめのカールブラシを使うとやりやすいです。

前髪はスッキリ上げてみる

顔

思い切って前髪は上げて、おでこを出すスタイルもおすすめです。ねじってピンで留めるだけでもいいですし、ヘアバンドなどのヘアアクセサリーなども使えば、張り付くことを心配せずにオシャレが楽しめます。

まとめ

おでこの汗の一番の理由は精神的なものですから、気持ちを切り替えていく、ゆったりとした気持ちで過ごすということもとても大切です。

ただ、気持ちのコントロールには時間がかかりますから、制汗剤など色々な方法を組み合わせながら、徐々におでこの汗が気にならなくなるようにしていければ良いのではないでしょうか。

ご自分にあった方法で、おでこの汗を抑えてみてください。