ひどい寝癖がついてしまって、これでは仕事に行けない!買い物にも行けないと朝から愕然とすることがありますよね。ハネた毛先は気分を憂鬱にさせます。
でも大丈夫です!そんなひどい寝癖でももう怖くない、元通りにしっかり直す方法があります。これをマスターすれば、朝起きた時に寝癖がついていても安心です。
また、寝癖がつきにくくなる方法などもあわせてご紹介します。
寝癖がつきやすいのには何か原因があるの?
寝癖がつきやすくなってしまうのには、元の髪質以外にも原因がいくつかあるようです。その原因を知って、ヘアケアに役立てていきましょう。
髪の水分量
寝る前に髪をしっかり乾かしていますか?髪や頭皮に水分が残っていると寝癖がつきやすくなります。自然乾燥、または、あまりドライヤーをかけると髪が傷むと思い中途半端に乾かしていることが寝癖の原因です。
しっかり乾かしても、寝汗をかきやすい人は同じように寝癖がつきやすいです。
髪は「水素結合」によってたんぱく質が結びついています。塗れると結合が離れて形が変化しやすく、また乾く時に結合し直すので、乾いたときの形で固定されます。
髪を濡らしてカーラーを巻いてドライヤーで乾かしたり、カールアイロンを使ってカールさせるのは、この性質を利用したものです。
つまり、髪が濡れたまま寝るということは、寝ている間にわざわざくせがつきやすくしているようなものなのです。
[/surfing_su_note_ex]髪質の違い
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- くせ毛
- 髪が太い
- 髪が固い
- 天然パーマ
このような髪質の人は寝癖がつきやすいです。また、黄色人種の方が白色人種よりも髪が固く寝癖がつきやすいといわれています。
髪型、髪の長さの違い
ロングヘアよりもショートヘアの方が寝癖はつきやすいです。ロングに比べると髪の長さも量も無いのでどうしてもまとまりにくく、寝癖がついてしまいます。
ショート>ショートボブ>ボブ>ミディアム>ロングの順で、髪が短いほど寝癖はつきやすいです。また、長さが同じでも、レイヤー(段)が入っている方がはねやすいので、寝癖もつきやすいです。
シャワーの水質の違い
軟水よりも硬水の方が髪がぱさつきやすいので、寝癖がつきやすくなる可能性があります。水の硬度はマグネシウムとカルシウムが水1リットル当たりにどのくらい含まれているかを示す値によって表され、120ml以上の水を硬水といいます。
日本は全国平均がおよそ50mlで、海外に比べると柔らかい水なのですが、都道府県別に見て見るとかなり差があります。最も高度が低い愛知県の26.476mlに対し、沖縄県は84.006mlとなっています。
髪が固めの人が比較的高度の高い水で洗っていると寝癖がつきやすくなるかもしれません。
寝方や寝相による影響
寝ているときはどこを下にして寝ていますか?仰向けの人は後頭部、横向きの人は側頭部など、頭を下にしている方の側に寝癖がつきやすくなります。
また、寝返りが多いとどうしても髪が曲がりやすく、寝癖がつきやすいですね。もしかしたら熟睡できていないことも寝癖の原因になっているかもしれません。
枕による影響
枕は頭や身体に合っているでしょうか。枕が堅すぎると髪が頭で押さえつけられてしまうことと、高すぎると頭とフィットしづらいので寝癖がつきやすくなります。
枕に当たる部分に毛先が来るくらいの長さも寝癖がつきやすいです。
寝癖がつかない方法は?
寝癖の原因が分かったら、それを予防するヘアケアを実践していきましょう。
すべての髪型に共通した対策
ドライヤーでしっかり乾かす
どの髪型にも共通していえることですが、寝る前にしっかり乾かす、これが寝癖がつきにくくなるポイントです。ドライヤーのかけ方にコツがあるので、翌朝慌てないように、寝癖がつきにくいかけ方をご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]でも、そんなにしっかり乾かしたら髪が傷むんじゃない?と心配な方へ、丁寧に乾かせば大丈夫です。乾かさないで寝る方が、寝癖はつくし、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなるので髪にはかえってよくありません。
ドライヤーは強風(ハード)の状態で長時間当てるのではなく、低温(ソフト)の状態で丁寧に乾かします。そのとき髪とドライヤーは20cm以上離すようにしましょう。根元は特に乾きにくいので、重点的に乾かします。
逆に毛先は起きている間に乾きますから、そんなに風を当てなくても大丈夫です。
髪を乾かしすぎても寝癖がついてしまうので、ドライヤーをかける前にアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)をつけておくと、より寝癖がつきにくくなります。
ドライヤーで髪を乾かした後、髪が温かいままで終了しないで、冷風を当てます。髪全体の温度が下がるまで1分ほど当てると形状記憶できて、乾かしたときの髪をキープしやすくなります。
このとき、上から下に向かって冷風を当てるとキューティクルも固定されて髪がつるつるになりますよ。
せっかく髪を乾かしても頭皮が湿っていると寝癖がついてしまいます。冷風を当てて冷やしておきましょう。
[/surfing_su_note_ex]頭にフィットする枕を使おう
枕は若干低め?と思うくらいの方が寝た時に自然な姿勢になり、身体に無理がありません。頭の角度も自然になるので寝癖がつきにくくなります。
低反発の低めの枕、柔らかめの枕、もしくはバスタオルなどを枕代わりにするのがおすすめです。
どうしても明日寝癖がついたら困る!というときは、枕にビニール袋を巻いて寝てみましょう。枕と髪の摩擦が減って寝癖がつきにくくなります。
ただ、枕の通気性が悪くなるので、毎日やる方法としてはおすすめしません。あくまでも短期で試す方法として実践して下さい。また、寝癖を予防するには寝る前にしっかり髪を乾かしておくことが大前提です。
摩擦を起こしにくい枕にするならシルクの枕カバーなど摩擦も少なく通気性も良い素材を選びましょう。
[/surfing_su_note_ex]かぶり物をして寝る
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ニットキャップ
- フード
- ネット
- ナイトキャップ
などをかぶって寝ると、前も後ろも髪が固定されて寝癖がつきにくくなります。ただし、頭に密着するほどきついものをかぶると、その癖がついてしまうので逆効果。少し大きめのサイズを選んで下さい。
熟睡して寝返りを減らす
これは意外と盲点ですが、寝返りの回数が多いほど寝癖はつきやすくなります。動かずに寝ている方が寝癖はつきにくいので、熟睡することが大切です。
たとえば寝つきを良くするように寝る前にホットミルクやハーブティーを飲むのもいいですし、好きな音楽やアロマテラピーでリラックスするのもいいですね。
#安眠に適した寝室環境を整える
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 冬の室温は16~19度
- 夏は26度以下
- 湿度は50%前後
- 明るさは何となく室内が見える程度
- あまり重くないふとん
これが安眠に適した環境です。寝つきを良くしても寝室自体の環境がよくないと、眠りが浅くなって寝返りを打つ回数が増えます。
パーマをかけておく
色々な工夫をしても寝癖がつきやすい人は、パーマをかけておくのも寝癖防止のひとつの方法です。
コスメパーマや水パーマは髪へのダメージも少なく、また、かけるときに熱を加えないのでショートやミディアムの人でも根元からかけることが出来ます。
熱を加えないタイプのパーマは、水で濡らせば元の状態に戻るので、朝の寝癖直しも楽になるでしょう。
軟水シャワーを使って髪を柔らかくする
水道水を軟水に変えるシャワーヘッドやカートリッジを使って髪を洗うと、髪自体が柔らかくなるので寝癖がつきにくくなります。
価格はシャワーヘッドタイプで1万円前後、カートリッジタイプは幅がありますが、5万円~10万円くらいです。
セミロング〜ロング対策
セミロング〜ロングの場合の対策です。伸ばしかけは特に寝癖がつきやすいので、ちょっとしたコツをつかんでしっかり乾かして下さい。
前髪の寝癖が気になる場合
全体的には寝癖がつきにくいけど、前髪だけ変な方向に曲がってしまう、ということはありませんか。
それは乾かす順序に問題があります。髪を乾かす時、何となく長いところから乾かす人が多いでしょう。前髪は短いし量も少ないので、横や後ろを乾かしている間に、変な形のまま乾いてしまうのです。
そのあとにドライヤーをかけて直したつもりでも、寝ている間に変な形に逆戻りして寝癖がついてしまうのです。ドライヤーをかけるときは前髪から!を徹底しましょう。
後ろ髪(後頭部)の寝癖が気になる場合
前髪やサイドは髪の量も少なく乾かしやすいですが、やっかいなのは後ろですね。ここをしっかり根元から乾かさないと寝癖がつきます。
毛量の多い後頭部は、ダックカール、ピン留めなどを使ってブロッキングし、小分けにして乾かすと根元からしっかり乾かすことが出来ます。
軽く束ねて寝る
束ねるくらいの長さがあれば、軽く束ねて寝ると寝癖がつきにくくなります。あまりきつく結んでしまうと地肌に負担もかかりますし、結んだくせがついてしまうので、太めのゴムやシュシュなどで軽く結んで下さい。
もしくはゆるくざっくりと三つ編みにしておくのもおすすめです。
髪を広げて寝る
長い髪の人は、仰向けに寝つつ、髪を身体の下に敷かないように左右、もしくは上に広げるようにして寝ると癖がつきにくいでしょう。
ショート〜ボブ対策
ショートは一番寝癖がつきやすく、またボブも髪の厚みによって寝癖がつきやすくなってしまいますね。そんなときの対策です。
内巻きに乾かす
ショートやボブなど寝癖がつきやすい髪型の人は、乾かす時に内巻きにして乾かしておくと寝癖がつきにくくなります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- サイドは少し下を向いた状態でドライヤーをかけます。
- 右手でドライヤーを持っていたら、左手で右の髪を内側から持って軽く引っ張るようにしながら猫の手の様に髪をくるっと内巻きにして持ちます。
- その状態で根元から乾かします。左、後ろも同様に。
寝癖直しの方法は?
寝癖がつきにくい方法を実践しても、寝癖はついてしまうものです。ついてしまったときの対処法をご紹介します。
髪の根元からしっかり塗らす
寝癖がついてしまったら1度濡らしてドライヤーをかければ寝癖は直すことが出来ますが、濡らし方にちょっとしたコツがあります。毛先をちょっと濡らしただけでは直りません。根元からしっかり塗らして癖を直しましょう。
これはどの髪型、髪質でも基本的なことなので押さえておいて欲しいポイントです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]水またはお湯を使って髪を濡らしますが、水を使うよりはお湯を使った方が寝癖が直りやすいです。肌も水につけるよりお湯につけた方が早くやわらかくなりますよね。髪も肌と同じたんぱく質ですから、お湯の方が早く寝癖が直ります。
熱めのお湯にひたして絞ったタオルか、水で濡らしたタオルを電子レンジで30秒~1分ほど温めて蒸しタオルを作ります。寝癖が出来ている部分に蒸しタオルを当てて髪をしっかり塗らします。その後にドライヤーをかけて髪を整えましょう。
寝癖直しウォーターは保湿成分や水分を浸透させる成分、シリコンなど水以外の色々な成分が入っています。その分、水よりは浸透が良いので短時間で寝癖を解消することが出来ます。
ただ、せっかくノンシリコンのシャンプーを使うなどしてヘアケアにこだわっている人がシリコン入りの寝癖直しウォーターを使ってしまっては意味が無いので、何が配合されているのか成分表示をよく見て選んだ方が良いでしょう。
頭皮も健康になる寝癖直しウォーターの作り方寝癖直しウォーターを手作りしてみませんか?アロマオイル(精油)を使って自分で作ると、寝癖直しもしながら頭皮を健康に保つスプレーが出来るんです。今回はローズマリーウォーターの作り方をご紹介します。
材料
- グリセリン 5ml
- ローズマリー精油 20滴まで
- 精製水 95ml
作り方
- スプレーボトルにグリセリンと精油を入れてよく混ぜます。
- その後に精製水を入れて出来上がりです。
ローズマリー精油は皮脂のバランスを整えたり、頭皮の健康を保つ効果があり、育毛効果も期待できます。髪がぱさつきがちな人は、椿油を数滴入れておくとしっとりするヘアミストが作れます。
髪を根元から濡らしたら数分おきましょう。ここで、時間をおくのが寝癖をきっちり直すポイントです。髪の内部まで水分が浸透することで「水素結合」がほどけます。濡らしても寝癖が直らない、という人は、すぐに乾かしてしまっている可能性があります。
水分が浸透するのを待って、それからドライヤーで乾かせば元通りです。
寝癖が小さければ根元からしっかり塗らすことで直すことが出来ますが、あちこちはねまくってしまった場合はもう一度洗うのが一番手っ取り早い方法です。時間があれば髪を洗いましょう。
ただし、夜と同じようにシャンプーを使うと頭皮の皮脂を取りすぎてしまう危険性があります。皮脂を取りすぎて頭皮が乾燥すると髪の健康にも影響しますので、ここはお湯だけで洗う「湯シャン」にしましょう。
夜のシャワーの温度よりも若干低めの36~38度くらいのお湯で洗うと頭皮への刺激も少なく、かつ寝癖も直せます。
[/surfing_su_note_ex]寝癖を直すブローの方法
濡らした後のドライヤーのかけ方のコツをご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ボブ~ミディアムの人は外ハネが大きな悩み。外ハネしているときに毛先だけを濡らしてブローしても一向に直りません。
毛先の寝癖であっても根元からケアするのは同じなんです。髪の根元がつぶれたりねじれたりしていることが外ハネの原因なので、根元からしっかり塗らしてしばらくおきます。
水分がなじんだところで、根元からしっかり風を入れてふんわりさせるようにしてブローして下さい。それから毛先を内巻きにするなどのスタイリングをするときれいにまとまります。
セミロング〜ロングは後頭部に寝癖がつきやすいもの。つむじからぱっくり割れたり、後頭部がぺちゃんこになって絶壁頭になってしまった、そんなときのブローの仕方です。
- 後頭部の毛を持ち上げて、下から上に向かってドライヤーをかけます。
- 今度は右から左に向かってドライヤーをかけます。逆方向も同様に。
- 最後に前から後ろに向かってドライヤーをかけます。
- 全体にふんわり整えたらできあがり。
これで後頭部にもボリュームが出て、絶壁は解消できます。ポイントは根元に熱を当てることと、少しだけ引っ張るようにしてドライヤーをかけることです。
[/surfing_su_note_ex]縮毛矯正でもきちんと乾かさずに寝てしまうと寝癖はつきます。そんなときはやはり根元からしっかり塗らしてもう一度乾かしましょう。
このときヘアアイロンを使うと髪に与えるダメージが大きくなってしまいます。縮毛矯正自体が髪にかなりのダメージを与えているので、家でドライヤーをかけるときはマイナスイオンドライヤーなどの髪に優しいタイプのものを使って下さい。
矯正によって髪自体は真っ直ぐになっているので、根元から濡らして乾かせば大丈夫。上から下に向かってキューティクルを落ち着かせるようにして乾かすとサラサラストレートに戻ります。
[/surfing_su_note_ex]朝時間が無いときの対処法
水で濡らすのはいいけど、その後のドライヤーをかける時間がない、とにかく早く仕上げたい!という人へ、寝癖直しの時短テクニックをご紹介します。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]髪を濡らすところまでは同じですが、しっかりブロウをしている時間がない!というときは、時間短縮のため、先にカーラーを巻いてみましょう。そのままメイクや着替えを先に済ませます。
その間に徐々に髪が乾いてくるので、支度が終わってカーラーを外した時に湿り気が残っていれば軽くドライヤーをかけます。
カーラーが巻けるほどの髪の長さが無いときは、ヘアピンを使いましょう。髪を根元から濡らして、寝癖が出来たところを正しい方向へと止めておきます。着替えなど支度をしている間にかなり元に戻ります。最後はドライヤーをかけて仕上げをして下さい。
濡らしたり、巻いたりしていると20分くらいはかかるでしょうか。朝からそんな時間はない!という方には、ヘアオイルがおすすめです。
セミロングで500円玉大くらいのヘアオイルを髪になじませます。ブラシでとかしながらドライヤーをかけましょう。水でやるよりも早く真っ直ぐになります。
[/surfing_su_note_ex]どうしても寝癖が直らない時の応急処置
どうしても寝癖が直らない!時間がない!そんなときはヘアアクセサリーやニット帽を駆使して寝癖を抑えましょう。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]幅の広いものはレトロな雰囲気になりますし、コームタイプの細いヘアバンドも逆に寝癖が見えていてもかわいらしくまとめられます。
これならざっくりまとめて、巻くだけ!ルーズでふんわりした感じを出すと女性らしさを演出できます。
はねてしまった毛先をくるくるっと巻いて、ピンで留めるだけ!ハーフアップにしてバレッタで留めてもいいですね。
髪は濡らさず乾いたまま、手櫛でざっと髪型を整えます。その状態でニット帽をかぶります。
あまりきつくないサイズがベスト。かぶった後に前髪や襟足など細かい部分も整えて、そのまま朝食をとったりメイクをしたりして別のことをしている間に寝癖が落ち着いてくる、というわけです。
[/surfing_su_note_ex]まとめ
いかがでしたか?まったく寝返りを打たずに寝ることは難しいですし、寝癖を完全に予防するのもまた難しいですが、今回ご紹介した方法を実践していただければ、今までのようなひどい寝癖はつかないはずです。
また、仮についてしまっても対処法を知っていればあわてませんね。忙しい朝の時間帯でもちょっとしたコツを知っておけば簡単に寝癖は直せます。
はねてしまった髪を気にすること無く、1日気分よく過ごせるでしょう。