まつ毛パーマをするとまつ毛が途中で下がってくる心配もなく、一日中キレイなカールを保つことができます。
もちろん、毎日のビューラーから解放されるため、メイク時間を短縮することもできます。
このようにイイこと尽くめに思えるまつ毛パーマですが、中には、「やってみたけど思い通りにならなかった」という声もあります。
ここでは、まつ毛パーマの失敗例を挙げて、万が一、そうなったときの対処法について解説します。また、まつ毛パーマを失敗しないためのサロン選びについてもお伝えします。
さらにミセスライフ事務局で独自調査を行い、まつ毛パーマの施術をして失敗された経験のある方に対して、失敗談について答えて体験談を答えて頂きました。
まつ毛パーマではどういった失敗があるの?
魅力的な目元になれると思ってまつ毛パーマをしたのに、失敗してしまったら、それはもうガッカリです。では、なぜ、まつ毛パーマは失敗してしまうことがあるのでしょうか。
その答えは、まつ毛パーマの施術方法にあります。
まつ毛パーマの施術方法
まつ毛パーマは、髪のパーマと同様に、まつ毛に薬剤をつけてカールを定着させる美容法です。しかし、長い髪とは異なり、長さ数ミリのまつ毛にパーマをかけるため、施術者には高度な技術が求められます。
まつ毛パーマには2種類の施術方法があり、施術時間は、1時間~1時間半程度です。
希望するイメージに合う専用ロットにまつ毛を巻き付けて、カールをつけます。カールの角度がつきやすいので、まつ毛をくるんと思いっきり上げたい人向きです。
しかし、ロットの選択や巻き付け方、薬剤を乗せる位置や定着させる時間などによって仕上がりが左右されるため、仕上がりには施術者の技術が大きく影響します。
専用ビューラーでまつ毛を挟んで、カールをつけます。クッキリ上げるよりは、ナチュラルに上げたい人に向いています。
ロット式と比較するとそれほど高度なテクニックは要らず、比較的均一な仕上がりが可能です。
原因は施術者の技術
まつ毛パーマが失敗するのは、施術者の技術が未熟だという理由がほとんどです。
- 希望のカールに適したロットを選べていない
- ロットの巻き付け方やビューラーの挟み方が均一でない
- 薬剤の定着時間が長すぎる、または短すぎる
まつ毛パーマの失敗例とサロンでの対処法
まつ毛パーマでよくある失敗例を挙げ、失敗の理由と対処法を説明します。
基本の対処法
もし、まつ毛パーマを失敗してしまったら、基本的には、再度パーマをかけ直して修正します。
ただし、薬剤を続けて使用するために、まつ毛へのダメージは避けることができず、傷んでしまう可能性は非常に高くなります。
最初にまつ毛パーマをかけたサロンに連絡をして、相談をしてみましょう。多くのサロンは、1週間以内の修正なら無料で対応してくれます。
ときには、失敗の程度がひどく、同じサロンで修正したところで、仕上がりに期待できない場合があります。
その場合には、費用はかかりますが、信頼できる他のサロンで修正してもらった方が良いでしょう。料金はサロンによって異なりますが、約2000円~で、他店で施術したまつ毛パーマを修正してもらえます。
カールが強すぎて不自然な場合
- 直角に上がっている(ビューラー式に多い)
- まぶたに当たる
- まつ毛が一周巻いていて、かえって短く見える(ロット式に多い)
このようなことは、まつ毛パーマではありがちな失敗です。修正するには、毛先を伸ばして、大きめのロットで巻いて、パーマをかけ直してもらいます。
カールが弱い場合
カールが弱い場合には、「小さめのロットに変更する」または「薬剤を変更する」などの方法で、もう一度まつ毛パーマをかけ直してもらいます。
ほとんどの場合にはこの方法で解決しますが、「まつ毛の質が非常に柔らかい」などの理由で、パーマがかかりにくいこともあります。
また、初めてまつ毛パーマをする際は、かかりにくい傾向にあります。
カールにバラつきがある場合
まつ毛のカールが揃っておらず、部分によってカールの強さや向きが異なっているなど、まつ毛が不自然に見える場合があります。
これは、施術者の技術が劣っていて、均一に仕上げられなかったという失敗です。
このようなケースでは、同じサロンで修正しても満足のいく仕上がりにはならないことが多いため、他のサロンに修正をお願いする方がよいでしょう。
元々のまつ毛の長さが極端にまばらな場合には、1本のロットにすべてのまつ毛を巻くために、どうしてもバラつきのある仕上がりになってしまいます。
揃ったカールを作るには、美容液などでまつ毛を育てるしか方法はありません。
まつ毛がチリチリになった場合
まつ毛が焦げたようにチリチリになってしまうことがあります。これも施術者の未熟な技術が原因です。
普通は、傷みやすい毛先までは薬剤を塗ることはないのですが、技術が低いためにまつ毛の先まで塗ってしまった場合に起こります。
この場合は、修正がかなり困難で、非常に高度な技術が必要になるため、他の信頼できるサロンを探すことが必要です。
そして、完全に元に戻すことは難しいのですが、できるだけ傷まないようにチリチリになったまつ毛を伸ばしてもらい、再度、大きめのロットでパーマをかけ直してもらいます。
しかし、場合によっては、修正ができず、まつ毛が生え変わるまで、数週間はそのままで過ごさないといけないケースもあります。
ただし、気に入らないからといって、自分でまつ毛を引っ張ってみたり、毛先を切ったりすることは絶対にやめましょう。まつ毛が抜けてしまったり、マスカラさえも塗れなくなってしまいます。
自分でできる対処法
直接的な対処法ではないため、それで解決できるわけではありませんが、修正してもらうまでの間やまつ毛が生え変わるまで我慢して待つといった場合には、自分でできることがあります。
目元リムーバーを使う
施術後、間もない時なら「目元リムーバー」を使ってまつ毛を洗うことで、パーマの働きを弱められる可能性があります。
髪のパーマの際、パーマをかけた当日は、しっかりとカールを定着させるためにシャンプーを避けます。まつ毛パーマの場合も同様で、当日はできるだけまつ毛を濡らさないようにします。
つまり、濡らして洗うことで、逆効果が期待できるというわけです。ただし、ゴシゴシ洗うことはまつ毛にダメージを与えてしまうため厳禁です。
ホットビューラーなどでまつ毛を延ばす
ホットビューラーの熱によって、まつ毛の形状変化を期待することができます。
しかし、やり過ぎると熱でまつ毛が傷んでしまうため、やり過ぎないように十分な注意が必要です。また、チリチリになっている場合には、むやみに触らない方がよく、この方法は避けた方がいいでしょう。
まつ毛の育毛剤を塗布する
まつ毛の育毛剤には、まつ毛の生え変わりのサイクルを促進させて、栄養の行き届いた強いまつ毛を誕生させる働きがあります。
つまり、新たなまつ毛に生え変わることで、まつ毛パーマがとれるのを早めることが可能です。
修正後のまつ毛ケア
通常のまつ毛パーマの場合とは異なり、続けて再度パーマをかけたのですから、修正後のまつ毛は特に傷んでしまう危険性が高いのです。
まつ毛が傷んでしまうと、切れ毛や抜け毛をはじめ、ヒョロヒョロの細いまつ毛しか生えなくなってしまったり、長さが揃わなくなったりします。
まつ毛の傷みを防ぐために、朝晩の洗顔後には、必ずまつ毛美容液を塗るようにしましょう。
まつ毛美容液は、サロンで販売しているような高価なものでなくても構いません。ドラッグストアで売っている美容液でよいので、毎日の習慣にすることが大切です。
まつ毛パーマの施術で失敗された方の体験談一覧
まつ毛パーマの施術で失敗を経験された方に対して、下記のようなアンケートを行いました。
- まつげパーマの施術をして、どのような失敗を経験されましたか?
- 設問1のまつげパーマの失敗について、どのように対処をされましたか?
設問1
薬液が強かったのかあわなかったのかわかりませんが、まぶたが一時間後ぐらいから赤く腫れはじめました。痛みとかは特になくどちらかというと痒みに近かったです。
設問2
もともとアトピーもちで、皮膚科で処方されたぬり薬を持っていたので、とりあえずそれを塗り、あとは触らないようにしました。腫れ自体は1日でひきましたが、それからまつげパーマは行ってません。
設問1
全くといっていいほど、パーマがかからなかった経験があります。他人はもちろん、自分でさえもまつげパーマをかけた気がつかないほどでした。
設問2
お店にすぐに相談に行きました。まつげパーマを初めてかける人は、パーマがかかりにくいと説明を受けました。また、私のようにしっかりストレートヘアな人はかかりにくいそうです。二日後にしっかりめにかけなおして貰いました。
設問1
エステサロンで行っていたまつげパーマの施術を受けて、パーマ液が目にしみてしまい、目が開けられなくなったので、施術を途中で中断することになりました。
設問2
すぐに眼科に行き、目薬を処方してもらいました。後日、エステサロンではなく、美容師さんが施術をしてくれるヘアサロンに行って、問題なく施術してもらいました。
設問1
まつ毛パーマのせいかはっきりは、分かりませんでしたが、片目だけ目のまわりが腫れてしまったことがあります。(生理中でした)
設問2
眼科を受診して、皮膚のかぶれと診断されました。その後、症状がおさまってまつげパーマをかけましたが異常なし。
関係があるかどうかわかりませんが、それからは、生理前や生理中はさけてパーマをかけています。
設問1
理想のカール具合にはなっておらず、あまり変わらないような気がしました。パーマをする際に目がとても痛く感じました。
設問2
カールのやり直しをしてもらいました。何度もやるとまつげを痛めるかなと思いましたが、納得いかなかったので、仕方なくでした。目が痛かった時は、すぐにコームを外し、流してくれました。
設問1
予想以上にパーマが強くかかり、くるくるになったこと。マスカラが塗りにくく、アイラインが引きにくかったです。
設問2
一週間程でパーマが緩くなったので、待つしかなかったです。以後、同じサロンには行かず別のサロンでパーマしてます。オーダーの時にパーマを緩めに、と伝えて失敗はないです。
設問1
左右のカールのかかり具合がつり合っていなかったですし、1カ月はもつと聞いていたのに、2週間程でとれてきた。
設問2
左右のカールの違いは、すぐにエステに行き、かかりが少なかった左を、カールし直してもらいました。もちについては、ホットビューラーでカールをつけ加えながら、しのぎました。
設問1
はじめてのサロンではなかったのですが、担当者がはじめての人であった為、伝わりが悪く直角カールになってしまいました。
設問2
もう一度お店に行って事情を説明し、直してもらいました。きちんと要望通りにしてくれる方に担当が変わったので良かったです。
設問1
カールのかかりが強すぎて、まつ毛がまぶたにくっついて、チクチク痛みました。目頭の方は逆にカールが少なく、直毛のままの部分が残り、見た目のバランスが悪くなってしまいました。
設問2
担当者に電話でまつ毛の不具合を伝え、気になる部分を巻き直してもらいました。満足出来る仕上がりではなかったので、結局別のサロンを探して、日にちをおいてまつ毛パーマをやり直しました。
設問1
パーマ液が合わなかったのか、施術後3日目くらいから物凄く痒くなってしまいました。一時は目も開けられ無いほどの痒みと、瞼のかぶれに見舞われました。
設問2
幸い右目だけだったので、まぶたにかゆみ止めを塗って、かぶれが収まるまでは眼帯をして過ごしました。それからパーマは怖くて掛けていません。
設問1
自分では気づきませんでしたが、まつげパーマとは別のフェイシャルエステで、「まつげがチリチリになってるよ」と指摘されました。
設問2
指摘をされて確認すると確かにちりちりになっていましたが、伸びるのを待ちました。時間とともに治りました。
設問1
カールがキツすぎて、まつげがとても短くみえてしまったのと、パーマ液で傷んでしまったのか真ん中らへんが抜けやすくなりました。
設問2
まつげ専用の美容液を購入して毎晩使いましたが、あまり効果はなく抜けた所はまつげがなかなか生えてきませんでした。そのまま放置したらいつの間にか生えてきました。
設問1
美容院で行なっているまつ毛パーマをかけた時に、片目だけクルンと上向きのカールではなく、クネクネの癖を付けられました。
設問2
そのお店ではもうまつ毛パーマをかけるのをやめました。そして自分でも毎朝失敗した方のまつ毛を、ビューラーで綺麗に癖付けしました。
設問1
カールを弱めに自然な仕上がりをお願いしたのに、しっかりとパーマがかかり、クルンクルンになりすぎてしまったことです。パーマかけてますって言うのがわかるくらいかけられました。
設問2
早くパーマがとれて欲しかったので、ゴシゴシまつげを洗ってしまいました。水に長時間目をつけてパーマが早く落ちて欲しいなと願っていました。
設問1
経験が浅いスタッフだったのか不慣れそうな手つきでまつげに専用の液をつけていましたが、熱を加える際に瞼がとても熱かったのを覚えています。
仕上がりは暑く感じた部分が縮れたようになりました。数日たってから気づいたのですが、まつげがかなり抜け落ちてしまいました。そのせいか5年たった今でもその場所は、かなかなか生えてきません。
設問2
数日たってから抜け落ちたので半分泣き寝入りですが、、まつげ用の育毛剤や、まつげ用の下地をつけるようになりました。
設問1
何度もかけたらまつ毛が痛み、チリチリに。いろんな方向にまつ毛が広がりマスカラを塗ってもまつ毛が整わない状態になった。
設問2
美容液をつけ、マスカラもビューラーもせずにしばらくまつ毛を休ませました。その経験からもうまつ毛パーマはしてません。まつ毛エクステに変えました。
設問1
施術中にパーマ液が目の中に入り、痛かったので早めにとっていただきました。するとカールも中途半端につき、すごく低い位置で上向きになっていて結局メイクの時にビューラーを使わなくてはいけませんでした。
設問2
その時は、とにかく目薬で目の痛みを取りました。カールについてはビューラーで対処するしかなかったのですが、まつげ自体も傷んでしまっていたので美容液をつけるようにしました。
設問1
睫毛のカールが強く巻きすぎて不自然で、かえって睫毛が短く見えておかしくなってしまいました。
設問2
カールを伸ばすように、細かくビューラーではさんでマスカラを睫毛の上側に塗って、少し乾くまでそのまま押さえつけてどうにかごまかした。
まつ毛パーマサロンの選び方は?
まつ毛パーマの失敗を防ぐために、何よりも重要なのは、信頼できるサロンで施術することです。
信頼できるサロンの条件
十分なカウンセリングと説明
一人ひとりまつ毛の長さや生え方、なりたいカールが違うので、事前の丁寧なカウンセリングがとても大切です。カウンセリングを重要視しているサロンであれば安心できます。
メリットだけを伝えるサロンは信用できません。デメリットも教えてくれて、その上で納得できる説明をしてくれるサロンを選びましょう。
自分がどのような道具や薬剤で施術をされるのかが、全く知らされないのは不安です。
たとえいきなり施術者に質問をしたとしても、単に道具の名称や薬剤の成分などを答えるのではなく、わかりやすくしっかりと説明ができるのかどうかが判断の基準になります。
アレルギーなどについても、きちんと説明をしてくれるサロンは信頼できます。
施術前の説明の中で、トラブルの際の対応がしっかりしているかどうかを見極めましょう。
まつ毛パーマ歴が長い
オープンしたてのサロンや最近になってまつ毛パーマを始めたようなサロンは、避けた方が賢明です。
未熟な技術のスタッフに当たる可能性が高く、また、クチコミの情報がない場合も多いため、判断が難しいといえます。
10年以上まつ毛パーマの施術をしているサロンを選ぶことがオススメです。
強引なセールスがない
サロンの中には、本来の目的は化粧品を販売することで、そのために安い料金でまつ毛パーマを行っているところがあります。
そのようなサロンには、まつ毛パーマの高度な技術はあまり期待できません。
清潔なサロン
目元に対する美容行為である以上、衛生面に関して敏感になる必要があります。トラブルを避けるためにも、サロンの清潔さは絶対条件です。
信頼できるサロンの選び方
クチコミをチェックする
信頼できるサロンの条件を満たしているかどうかを見極めるためには、ネットのクチコミをチェックすることが有効です。カウンセリングの丁寧さや技術の確かさ、スタッフの対応などを確認できます。
サロンのホームぺージに掲載されているクチコミは、サロンにとって都合の良いものばかりなので、ホットペッパービューティなどの総合美容サイトでのクチコミを参考にしましょう。
友人から情報を得る
実際にまつ毛パーマをしている友人から情報を得ることは、もっとも信用できることです。
友人のまつ毛パーマを自分の目で確認できるうえ、施術についてはもちろん、店内の様子やスタッフについても詳しく話を聞くことができるでしょう。
まとめ
まつ毛パーマの失敗例や対処法を知ることは、万が一、自分がそういう失敗に遭ってしまったときには必ず役に立ちます。
しかし、もっとも重要なことは、失敗をできるだけ防ぐために、初めから信頼できるサロンでまつ毛パーマをかけることです。まずは、信頼できるサロンを探すことに重点を置きましょう。
失敗さえしなければ、イイことがたくさんあるまつ毛パーマです。確かな技術のサロンで、安心して施術を受けたいものです。