いつもより長時間歩いたりすると太ももの内側が痛い…そんな経験はありませんか。それは太ももがこすれ合って炎症を起こしてしまう「股ずれ」かも知れません。
太ももが痛くなるだけでなく、服を傷めることもあるので何とかしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
脚の太さに関わらず、汗ばむ季節などは多くの人が経験している股ずれ。どういった時に起きやすくなるのか、股ずれが痛くなったらどうすればいいのかなど、対処法や予防法をご紹介します。
なぜ股ずれになるの?その原因は?
股ずれはなぜ起きてしまうのでしょうか。股ずれには皮膚が擦れてしまうものと、衣服が擦れるものと2つありますが、それにはこのような原因がありました。
太ももが太くて摩擦を起こす
一番の大きな原因は太ももの太さにあるとされています。女性は下半身に脂肪がつきやすく、特に太ももは太くなりがち。太い分だけこすれ合う面積も広くなりますし、摩擦の回数も増えてしまうので股ずれを起こしやすくなります。
素足でスカートを履く
股ずれは服装の問題もあります。スカートを履くと内ももが擦れやすくなりますし、素足にスカートは皮膚が直接ふれあうので特に危険です。ストッキングやタイツなどを履いていればまだましですが、それでもパンツスタイルよりは股ずれが起こりやすいでしょう。
内股(X脚)になっている
私はそれほど太ももは太くないのに股ずれが起きてしまう、という人は、歩き方や体型に原因があるかもしれません。
内股歩きになっていたり、X脚の人は、太ももが太くなくても擦れやすいのです。骨盤の歪みによって脚の形が悪くなることもあるので、骨盤から整えていくことが大事です。
筋肉質の脚
ぽっちゃり体型だけでなく、筋肉質の人も股ずれが起きやすいといわれています。それは、脂肪が多い人よりも筋肉質の人の方が皮膚が硬く、擦れた時のダメージが大きいからです。
脚をよく使うスポーツなど
サッカーやジョギングなど、脚をよく使うスポーツをする人も股ずれが起きやすいです。例えばサッカー選手などはユニフォームの下にスパッツを履いていますが、これは股ずれ防止の意味もあるのです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]汗で蒸れる
春や夏など暖かい季節は、太ももの内側が汗ばんでしっとりしてしまうので、摩擦が起きやすくなります。梅雨の時期などは服の内側も湿度が上がりますから要注意です。
特に暑い季節は薄着になることが多く、素足のまま服を着る場合も多くなります。そうすると太もも同士がくっつきやすく、摩擦が増えて股ずれが起きやすくなるのです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]股ずれになった時の対処法は?
この太ももの痛み、どうも股ずれらしいと気づいたらどうすれば良いのでしょうか。その対処法についてご紹介します。
オロナインを塗る
擦り傷、切り傷など幅広く皮膚のトラブルに使えるオロナイン。股ずれによって赤みや炎症が起きてしまったら、応急処置としてオロナインを塗っておくと良いでしょう。
オリブ油やワセリンなど保湿成分も入っていますので、肌を保護するとともに、新たな股ずれが起こるのを防ぐ役割もあります。かなりべたつくので、気になるならオロナインを塗ったあとに短めのスパッツなどをはいておくといいと思います。
キズパワーパッドを貼る
股ずれによる傷を保護しながら、お風呂などに入ってもはがれにくいキズパワーパッドを貼ってみましょう。ジャンボサイズなら10cm角ほどの大きさがあるので、股ずれの傷もカバーできそうです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]オムツかぶれクリームを塗る
赤ちゃん用のオムツかぶれクリームは、肌にやさしく、軽い炎症でしたら改善が期待できます。傷を保護しながら蒸れから肌を守る役目もあります。
冷やす
応急処置としては患部を冷やすことも有効です。特に仕事中など、ゆっくり出来ない時は、ハンカチなどを濡らして冷やすだけでも痛みが少し治まります。
そして、冷やしたあとは水分が残らないようにしっかり拭き取って乾燥させて下さい。湿ったままにしておくとさらに股ずれがひどくなってしまいます。
皮膚科を受診する
自分で対処しても痛みが治まらなかったり、肌の炎症がなかなか良くならない、という時は早めに皮膚科を受診しましょう。
太ももの内側を見せるとなると恥ずかしいからと病院を避ける人もいますが、炎症がひどくなると色素沈着などを起こし、跡になってしまうこともあります。そうなる前に、我慢せず診てもらいましょう。皮膚科では傷の程度に応じた薬を処方してもらえます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ステロイド剤:リンデロン、ロコイドなど
- 保湿剤:プロペトやヒルドイドソフトなど
市販薬では買えない成分のものもあるので、炎症が長引いている場合は皮膚科を受診した方がいいでしょう。
黒ずみの対処法
痛みはないけれど、肌が擦れたことで内ももが黒ずんできてしまった、という場合はまず摩擦を防がないといけません。素肌で服を着るのではなく、必ずスパッツなど肌を保護するものを履いて下さい。
その上で、肌の黒ずみに効果のあるジェルやクリームを塗って美白対策をしていきましょう。
股ずれを防止する為の対策法は?
股ずれを予防するにはどうすればいいのか、太ももが擦れにくくなるための対策法をご紹介します。
1.太ももを細くする
残念ながら太ももだけを細くする部分痩せの方法はありませんが、太もものエクササイズなどで意識的に動かすことはとても大切です。
太ももが太くなっているなら脚全体に脂肪がついています。ストレッチなどを毎日しながら細くなるように頑張っていきましょう。
こちらの動画も参考にしてください>>
太ももの理想の太さは、「身長ー110cm」といわれています。そして、ふくらはぎ、足首とのバランスが大事。細ければいいというわけではありません。
太もも:ふくらはぎ:足首=5:3:2
一番太い部分を計って、この比率になっているのが美しい脚だとされています。この美脚を目指せば、自然と股ずれの起きにくい太ももの太さになるでしょう。
[/surfing_su_note_ex]2.素足のままで服を着ない
素足のままだとどうしても擦れやすくなってしまいます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ストッキング
- タイツ
- レギンス
- スパッツ
- ガードル
上記のようなインナーに太ももが擦れ合うのを防ぐものを履くと良いでしょう。素材も通気性の良いものを選ぶとさらに摩擦が少なくなり、股ずれを予防できます。
3.モデル歩きをしない
脚を内側にクロスさせるように歩くモデル歩き。見た目は美しいかもしれませんが、これは太ももがとても擦れやすい歩き方なので、普段からこの歩き方をしていると股ずれを起こします。
モデルが股ずれしないのは、元々脚が細いのと、1日中ずっとその歩き方をしているわけではないからです。ここはキレイに見える歩き方よりも、股ずれを予防する方を優先させましょう。
4.ワセリンを塗る
ワセリンとは石油が原料の鉱物油ですが、肌の保湿対策としてもよく使われています。太ももの内側に薄くワセリンを塗っておくと股ずれを予防できます。
股ずれをすでに起こしてしまっていて、肌に赤みがある場合なども皮膚を保護することになるのでおすすめです。お肌が弱い人は、黄色ワセリンよりも精製度が高く肌にやさしい白色ワセリンの方がいいでしょう。
5.股ずれ用のクリームを塗る
年齢問わず、股ずれで悩んでいる女性が多いようで、股ずれ防止クリームも販売されています。保湿効果が高く、それでいてさらっとしているので、太ももが擦れ合うのを防ぎながら肌を保護してくれます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- アロエベラエキス
- カミツレエキス
- グリセリン
- セラミド
上記のような保湿成分が含まれているクリームを選ぶと、肌を保湿しながら股ずれを予防できます。
6.ベビーパウダーをはたく
梅雨の時期など蒸れやすい時は、湿気を何とかしたいので、服を着る前に太ももにベビーパウダーをはたいておきましょう。サラサラして擦れ合うのを防いでくれるので、股ずれの予防に役立ちます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]7.X脚を治す
X脚を矯正するのは少し時間がかかるかもしれませんが、長期的に見て股ずれを予防するにはとても大切なので、ぜひやってみて下さい。ポイントは骨盤のずれを矯正しながら太ももを意識してストレッチすることです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]あぐらをかいて足の裏を合わせます。骨盤を立てるようにして姿勢をよくし、両手で膝を下にゆっくりと押し下げます。そのまま15秒キープします。
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X脚やO脚など脚が歪んでしまっているのは、骨盤の歪みと同時に筋肉が正しくない位置で凝り固まってしまっていることが原因の一つです。骨盤の歪みも取りながらお尻から太ももにかけての筋肉をほぐしていくことで、真っ直ぐな脚が手に入ります。
- 床に座って両脚を肩幅に広げます。
- 右足ををもう左脚の上に載せます。
- 下になった脚の膝を立てて抱え込むようにして、右側のお尻から太ももにかけての筋肉をゆっくり伸ばします。左も同様に行います。
- 次は床に手をついて、左脚を後ろに伸ばして右足を手前に持ってきます。
- そのまま上体をゆっくりと前に倒していくと太ももがしっかりストレッチできます。
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8.テーピングで摩擦を防ぐ
スポーツをすると股ずれを起こしやすい、という人は身体を動かす前にテーピングなどをしておけば摩擦を防いで股ずれを予防できます。
9.ジャストサイズのパンツを履く
太めの太ももを隠したいと、だぼだぼのパンツを履いていると、布と皮膚が擦れて股ずれが起きやすくなります。また、布同士が擦れて破れやすくなるので、身体のサイズにあったパンツを選ぶと股ずれが起こりにくくなります。
10.パンツの内側に当て布をする
股ずれでお気に入りのパンツが破れてしまったらかなりショックです。そうなる前に、股ずれを起こしやすい人はパンツの内側に当て布をしておきましょう。それだけでもズボンが破けるのは防ぐことが出来ます。
当てる布は肌触りがよく通気性の良いコットンなどを使います。パンツと同系色の布を使うと目立ちません。
まとめ
股ずれは必ずしも太っている方だけに起こるものではありません。歩き方や服装、気候によっても起きますから、誰でもなる可能性があります。
なってしまった場合は、何が原因なのかを見極めて、その原因にあった対処法を選ぶこと、そして予防策をとることが大切です。
股ずれが起きないような太もも、歩き方を目指せば、美脚も手に入りますし、姿勢も良くなって美しく見えるのでいいことづくめです。