オイルの効能が見直されている昨今、様々な植物から採取されたオイルの美容面、栄養面での効果が話題となり、私たちの生活になくてはならないアイテムになりつつあります。
そして今、ココナッツオイル、アルガンオイルを凌ぐ効果を期待できるとして最も注目を集めているのがマルラオイル。
美容オイルの最高峰との呼び声もあり、乾燥などの肌トラブルに悩む女性から熱い視線を送られています。
今回はマルラオイルの美容効果や取り扱う際の注意点を徹底的にご紹介します。
マルラオイルとは?
南アフリカに生息するマルラの木の実から精製されるオイルで、梅の実ほどの大きさの実の核から採取される希少オイルです。
原産国アフリカでは、古くから火傷や湿疹の薬として使用されており、また妊娠線の解消やベビーオイルとして赤ちゃんの肌の乾燥予防としても日常的に活用されていました。
抗酸化作用(肌の老化を防ぐ作用)はオリーブオイルの10倍とも言われ、肌を外的刺激から守る脂肪酸の含有量も高く、長時間肌を潤いで満たしながら紫外線などの刺激から守ってくれます。
その美容効果の高さは全世界から注目されるようになり、「美容オイルの最高峰」として日本でも販売されるようになりました。
マルラオイルに期待できる効果は?
多様な成分を豊富に含有しているマルラオイルには、細かく示せば数えきれない程の効果が期待できます。今回はその中でも特に女性に嬉しい効果についてご紹介します。
抗酸化効果
抗酸化効果は簡単に言えば「体のサビつきを抑える効果」のことです。金属が酸化すると錆びますが、細胞が酸化すると肌のシミやしわ、たるみを促し、髪はパサついて頭皮も乾燥しやすくなります。
この女性の大敵「酸化」を抑えてくれるのがビタミンやミネラル、ポリフェノールといった成分。マルラオイルにはこれらの成分がどの美容オイルよりも豊富に含まれています。
食品から抗酸化成分を摂取することも大切ですが、肌や髪に直接添付することで、より早くみずみずしく健康的な輝きを取り戻してくれます。
保湿効果
高温で乾燥が厳しい土地で育つ植物は自身の身を守るために天然の保湿力を備えています。
南アフリカの厳しい環境の中で生息するマルラの木の保湿能力も非常に高く、その実から作られるオイルも保湿力が高いです。肌に適切な水分を保持することで、紫外線や熱から肌を守るバリア機能も高めてくれます。
抗ヒスタミン効果
美容の観点からすると「抗ヒスタミン効果」はあまり馴染みがないかも知れませんが、肌のかゆみや炎症を抑えてくれる効果で、実は美肌にとって大切な要素です。
マルラオイルに含まれるプロシアニジンという成分が、肌の炎症を抑える効果が期待できるとの報告があります。かゆみや炎症で悩む女性にも安心して使用していただけます。
抗ヒスタミン効果に関連して、プロシアニジンには抗アレルギー効果も期待されています。
かゆみを伴うアレルギー性のアトピーや皮膚の炎症に代表されるアレルギー性皮膚炎の鎮静効果も報告されています。
マルラオイルの使い方は?
細胞一つ一つに潤いと輝きをもたらすマルラオイルは目的によって様々な使い方ができます。
日々のスキンケアに取り入れることによって、アンチエンジング効果を期待できるので正しい使い方をマスターしましょう。使い方はどれも簡単です。
スキンケア
夏はベタつき、冬は乾燥の気になる顔。肌タイプに合わせた化粧水をたくさんつけても、肌の奥にまで浸透しなければ意味がありません。
マルラオイルはオイルですがサラサラとした使用感で、高い浸透力を持っています。少量で効果を実感でき、更にいつものスキンケアにマルラオイルを少量プラスするだけという簡単ステップです。
夜のお手入れとメイク前の使用、2つの使い方をご紹介します。
夜のお手入れ
マルラオイルの高い保湿力と油分の膜の力でお手入れが簡単に済みます。
- 洗顔後、化粧水で軽く肌を整える
- 手のひらに1~2滴のマルラオイルを垂らし手の熱で温める
- 手のひらで顔を包むように顔全体になじませ、ハンドプッシュ
- ほうれい線や特に乾燥が気なる部分には更に1滴を手に取り直接なじませる
マルラオイルの油分がフタの役割を果たすので乳液やクリームは必要ありません。
基本のお手入れで効果が実感できない場合は、ブースターとして使用することで効果がアップします。
- 洗顔後の濡れた状態の顔に、1~2滴手に取ったマルラオイルをなじませる
- 化粧水→美容液→乳液→クリームといったいつものケアをする
メイク前
メイクの際に下地代わりにマルラオイルを使用するのもおすすめです。
1滴のオイルを顔になじませてからメイクをすることで、顔に油分の膜ができて化粧崩れを防いでくれます。また、紫外線のダメージから肌を守ってくれるので一石二鳥です。
ヘアケア
髪のパサつきを抑え指通りの良いサラサラな髪になり、ドライヤーの熱からも守ってくれます。
- 洗髪後、タオルドライする
- 手にひらにマルラオイルを垂らし、毛先を中心に丁寧になじませる
- ドライヤーで乾かす
タオルドライした髪に直接マルラオイルをなじませます。
オイルの量は髪の長さにもよりますが、セミロングで手のひらに1~2滴程度。髪の状態に合わせて調節してください。
乾燥によるフケやかゆみが気になる場合は手のひらにオイルをつけた状態での頭皮マッサージも有効です。
血行を促し、皮脂の分泌も活発にしてくれるので頭皮の乾燥を改善してくれます。
ネイルケア
爪も皮膚の一部なので保湿は必須です。ネイルケアにはアーモンドオイルが一般的でしたが、マルラオイルの保湿力はアーモンドオイル以上とも言われています。
繰り返しのネイルで傷んだ爪と指先をしっかりと保湿してくれます。
- 指先に薄くマルラオイルをつける
- 指先で爪1本1本をマッサージをするようにオイルをなじませる
薄くなった爪のケアにもなり、ささくれやひび割れの治癒にも効果を発揮してくれます。手、足、どちらの爪もマルラオイルでケアしてあげましょう。
ボディマッサージ
手のひらに数滴を垂らし、手の熱で温めた後、全身のマッサージに使用できます。耳の後ろからデコルテにかけてマッサージすることでリンパの流れを促し、顔全体の印象を明るくすることができます。
また、老廃物が溜まってむくみやすいふくらはぎのマッサージにもおすすめ。
マルラオイルで丁寧にマッサージすることで血行が良くなり、老廃物を流し、疲れやむくみを軽減してくれる効果を期待できます。同時に肌の乾燥も防いでくれるので入浴後の全身マッサージに活用してください。
マルラオイルを使う際の注意点は?
万能美容オイルであるマルラオイルですが、その効果を充分に味わうためには下記の点に注意してください。
マルラオイル購入時の注意点
特にネット通販では品質について確認をしにくいので、購入する前に自分でしっかりと品質の確認をしましょう。
稀にオーガニックでない製品もあります。100%オーガニックが当たり前のことだと見落としがちですが、チェックを忘れずに。
精製とはオイルの洗浄や脱臭、脱色の処理のことで、長く保存しても品質を落とさないために様々な工程を経て商品となります。デメリットは熱処理が施されるので、未精製の商品より多少効果が落ちることです。
未精製のオイルは精製の過程を経ていないので本来の効能を発揮してくれますが、不純物の混入も多く、酸化などの劣化も早まってしまいます。
用途にもよるのですが、現地ではなく日本で購入する際には精製されたマルラオイルを選んだ方が安心です。
精製されているマルラオイルを選んでも、やはり開封後から酸化(劣化)は進んでいきます。
酸化したオイルを肌に使用すると効果を期待できないだけではなく、肌トラブルを招く場合もありますので短期間で使いきれる容量のもの選びましょう。
マルラオイルは顔だけに使用する場合、1日に3~4滴なので18mlでも2ヶ月は持つと言われています。ご自身の使用目的と使用量をよく考えて最適な容量のものを購入してください。
マルラオイル使用時の注意点
初めてマルラオイルを使用する際は、少量から使用しようすることをおすすめします。どこに使用する場合でもまずは手のひらに1滴を目安にしてください。
1滴を手にとって顔やボディになじませ、足りないと感じたら1滴ずつ足していきましょう。一気に多量をなじませるとベタついてしまい逆効果です。
また万が一マルラオイルにアレルギーを持っていた場合、多量につけてしまうと症状が酷くなってしまいますので注意が必要です。
まとめ
選び方、使い方さえ間違えなければ万能と言っても過言ではない美容効果を発揮してくれるマルラオイル。
高級なスキンケア商品をラインで購入するよりも、いつものケアにマルラオイルをプラスする方が経済的でお手軽で、更に美肌と美髪を期待できます。
乾燥やシミやシワに悩んいでいる女性は一度試してみる価値ありです。肌が綺麗になると気持ちもアップします。
働く女性も、子育てに追われるママも、マルラオイルで手軽に美肌を手に入れましょう。