靴下を履いて寝ると体調が優れなくなる理由&5つの対策案

健康

寝る時に寒いとつい履いて寝てしまう靴下。「靴下を履いて寝てから体調が良くなった!」という人もいれば「最近、なんだか調子が良くないけど思い当たるのは靴下かな?」という人まで様々です。

ここでは、靴下を履いて寝るとなぜ体調が優れなくなるのか、体調が良くなるためにはどのようにすればいいのかその方法についてご紹介していきます。

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靴下を履くのはなぜ?

靴下

実際に靴下をはいて寝ている人にはどのような理由があるのでしょうか?

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  • 寝る時に寒い
  • 足先が冷えている
  • お風呂上りの体を冷やしたくない
  • 習慣でやっている
  • ボディークリームなどをカバーするため(かかとケアなどは女性には欠かせないですよね)
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人によって、靴下を履くのには色々な理由があるようです。しかし、実際にその効果を分かって靴下を履いている人は少なく、皆さん「なんとなく」で履いています。

なぜ靴下を履いて寝ると体調が優れなくなるのか?

空腹な女性

では、靴下を履いて寝ると体調が優れなくなる人はどのような人たちなのでしょうか。以下の7つの理由が考えられます。

1.冷え性の人

寝ている間も血液が体中を回っていますが、どうしても動いている間より血流の流れが悪くなってしまいます。そのため、手足の先まで血液の届く量も少なくなってしまいます。

また、靴下を履くことによって血流の流れは悪いのに足は暖かくしているため、体内の温度を調節している脳が勘違いして体温調節を低めに設定してしまうのです。そのため、冷え性の人はふだんから体温が低いのに、靴下を履いてさらに冷えてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

2.むくみやすい人

むくみやすい人は色々な原因がありますが、水分の排出がなんらかの原因により上手く行われていないのがむくみの原因です。

靴下をはいて寝ると、靴下でカバーされている部分が締め付けられるため、むくみがさらに酷くなることがあります。適度な締め付けは足の血管の圧力を強くするためむくみには有効なのですが、むくみやすい人や、昼間と同じ締め付けの強い靴下をはいて寝ている人はかえってむくむ場合があるので注意してください。

3.汗をかきやすい人

汗をかきやすい人や、ストレスが溜まっている人は自律神経と呼ばれる活動と休息を促す神経のバランスがおかしくなり、寝ている間も手足に汗をかきやすくなります。

靴下をはいて寝ると、足にかいた汗が靴下を濡らすため、靴下により余計足先が冷えてしまうことが多いです。知らない間に足が冷えているので、起きた後に体調が悪くなることがあります。

4.糖尿病の持病がある人

糖尿病が進行してくると、手足の感覚が鈍くなっていきます。糖尿病で無い人も隠れて糖尿病が進行している場合があります。

そのような人たちが靴下を履いて寝ると知らないうちにうっ血していたり、締め付けが強すぎたりしていても分かりません。そのため、長い間締め付けの強い靴下を履いていると圧迫性の炎症などを起こす場合もあり大変危険です。

5.尿酸値が高い人や痛風の人

痛風とは尿酸が血液中に多く含まれるようになり、尿酸を含んだトゲトゲの結晶ができ神経を刺激するため激しい痛みと腫れが生じます。そのような人は靴下などで締め付けるとさらに痛みや腫れが酷くなってしまいます。

6.アトピーやアレルギー性の皮膚炎が起きやすい人

冬などは足が乾燥していますが、アトピーやアレルギー性の皮膚炎などがある人は、靴下の締め付けや靴下の摩擦によりじんましんやアレルギーが寝ている間に起きてしまう人もいます。

7.かけ布団をはいでしまう人

これは、靴下を履いているせいで、足先が温まりすぎてかけ布団を無意識にはいでしまいます。そのため、朝方には体が冷え切ってしまい、体調が優れずに一日を過ごすようになります。

靴下を履いて寝るほうが良いの?悪いの?

お医者さん

ちなみに、医師の間ではこういわれています。

「できる限り靴下は履かずに寝たほうが、足裏にある体温調節機能が正常に働き、毛細血管の隅々にまで血液が行き渡りやすい」

しかし、極度の冷え性の人や長年の習慣で靴下を履いて寝ている人たちには、かえって体調を崩す人もいます。そのため、自分の体調や習慣に一番合う方法を選び、寝るために快適な状態を作ってみてください。

靴下を履かないで寝るためにおすすめの生活習慣

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  • 寝る前の足湯
  • 寝る前の足先から膝までのマッサージ
  • 白湯を少量飲む
  • 夕食は体を温める食べ物を食べる:根菜類、汁物、ショウガ、ネギなど
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靴下を履いて快適に寝るための5つの対策方法

寝ている様子

では、靴下を履いて快適に寝るためにはどのような方法を取ったほうが良いのか、5つの方法を紹介していきます。

1.足先が暖かくなったら靴下を脱いで寝る

ウトウトしだすと足先がじんわりと暖かくなってきます。その時に、ベッドの中ではいていた靴下を脱ぐようにすると、体温調節も安定しそのまま深い眠りにはいることになります。

また、かけ布団をはいだりしなくなるため、朝方冷えていると感じている人にはおすすめです。

2. 吸湿性と放熱性の良い素材の靴下を履く

足先が冷えて眠れない人は靴下をはいて寝るのも実際には効果的です。しかし、靴下の素材によっては余計足先が蒸れたり冷たくなってしまう場合があります。そこで、おすすめの素材は以下の3つです。

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  • 綿100%
  • シルク
  • 麻素材
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この3つは熱を上手く逃してくれ、汗も乾きやすいため体温調節には最適の素材です。

3.ルーズソックスのような締め付けの緩いソックスを履く

締め付けの緩いソックスは、足先まで自由に動かせるため血流の流れも邪魔しません。目安は朝起きた時に足に靴下の跡が残らないような緩いソックスがおすすめです。

4.寝る前に靴下を履いたままストレッチをして寝る

ストレッチをすると血液の流れが良くなります。裸足のままストレッチをすると足先が温まりにくいですが、靴下を履いて行えば、早く足先まで温まるようになります。そこで、ストレッチをして足先が完全に温まってから靴下を脱ぎ寝るようにします。

5.5本指ソックスを履く

最近ではシルク素材やウール素材など色々な5本指ソックスが売られています。しかし、足に汗をかきやすい人と乾燥しすぎている人は以下の素材がおすすめです。

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足が蒸れやすい人
シルクや綿100%の5本指ソックスを履いてください。蒸れやすい人は水虫などの感染症にもかかりやすいです。そのため、通気性がよく汗を吸収する素材のソックスを履いてください。
乾燥しやすい人

乾燥しやすい人は、ウール素材の5本指ソックスをおすすめします。温かく全ての足をそれぞれに包んでくれますので、乾燥しやすく冷え性の人にも最適です。

また、冷えが強い人は、5本指ソックスの上にルーズソックスを重ねばきしても熱が逃げずにぐっすり眠れます。ボディークリームを塗ったあと履くようにすれば乾燥も良くなるので、乾燥+冷えが強い人にはおすすめの方法です。

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まとめ

茨城大学の足立教授の監修・監督の元に行った実験 によると、以下の結論が出ています。

「指を1本ずつ包むので保温性が高まり、冷え性も改善される 」

データ

出典:「夏の冷え」対策にオススメ~冷え症改善効果が実証された*靴下屋の「五本指ソックス」売り上げ枚数が 6 ヶ月連続で昨年対比 100%超を記録

この教授の検証では、睡眠中の実験ではありませんので、実際に靴下を履いて寝ることに効果があるのかどうかの結論は未だ出ていません。そのため、効果があるのかどうかも検証の余地があります。

しかし、靴下を履いて冷えを取るという効果は上のグラフや検証結果などにより、スポーツ医学でも、医学会でも証明されています。そのため、冷え性の女性や妊娠中で冷えを気にしてる女性は、靴下を履いて寝ることにより、体を冷えから守れるということになります。

そのため、健康で体温の高い人はできるだけ靴下を履かずに寝るようにしたいですが、冷え性や冷えが天敵の人などはかえって靴下を履いて寝るようにすることをおすすめします。

参考論文:冷え性と体活動の関連