化粧直しをする時、あぶらとり紙で皮脂を取り、そのままファンデーションを重ねてしまっていませんか。
それだとメイクがよれたり、余計に肌が乾燥するなどして、どうにもうまくメイクが直せない、と悩んでいる方もいると思います。
そんな時に役に立つのが乳液なのです。今回は、なぜ化粧直しに乳液がいいのか、また、乳液を使ってキレイに化粧直しをする方法についてご紹介します。
化粧直しに乳液を使う理由は?
化粧直しに乳液なんて使ったらベタベタになってしまうのでは?と心配されるかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ、乳液を使った方がキレイに直せるので、ぜひ使って欲しいアイテムです。
ファンデを一度落とすため
化粧が崩れているということは、皮脂や汗でファンデの密着度が下がっているということです。そこに上からファンデを重ねてもキレイにつかず、余計によれてしまったりムラになります。
崩れた部分を一度落としてからファンデをつけ直すことによって、しっかりと肌に密着するので、よれにくくなるのです。
保湿するため
朝いくら保湿しても、時間が経てば肌の水分はどんどん失われていきます。その状態でファンデを重ねるから粉がふいてしまったり、崩れたりするのです。
乳液には油分だけでなく水分も入っています。適度な潤いを与えてくれるので、日中も肌を保湿して、乾燥から守ってくれるのです。
肌が潤ってツヤが出る
乾燥したところにファンデを重ねてもうまく密着しないので、光が乱反射して肌がくすんで見えてしまいます。
一度ファンデを落とし、潤いを与えることでファンデがしっかり密着して肌にツヤが出て見えるようになります。
乳液を使った化粧直しの方法は?
では実際、どうやって化粧直しに乳液を使えばいいのでしょうか。乳液を使った化粧直しの方法についてご紹介します。
基本の乳液化粧直し
乳液を使った化粧直しは、崩れたところを拭き取って塗り直すのが基本です。
ファンデーションを密着させるには、余分な皮脂を最初にしっかりオフしましょう。皮脂は取りすぎてもいけないので、ティッシュで軽く押さえる程度で十分です。
次に、コットンに乳液を染み込ませて、よれた部分を拭き取ります。乳液が少ないとコットンでこするようになってしまうので、少し多めに使うのがポイントです。
コットンの繊維は横(縦長の方向)に流れているので、その方向に沿ってコットンを滑らせて、よれたファンデーションを優しく拭き取ってください。
保湿するために、拭き取った箇所に乳液をほんの少しつけます。たくさんつけるとべたついてしまうので、ごく薄く馴染ませるようにします。
その上から下地を塗りますが、もしない時は乳液だけでも構いません。
手でつけるとこすってしまうことがあるので、スポンジでポンポンと優しくつけるとよれにくいです。
しばらく時間をおいて乳液や下地が馴染んだところで、上からファンデーションを塗り直します。
リキッドでもパウダーでも、ファンデを落とした範囲よりもやや大きめに塗り直すのがコツです。そうすると、落としたところとそうでないところの境目が分かりにくくなります。
リキッドはスポンジで、パウダーはブラシで軽くつけるようにすると、そこだけ濃くなってしまうのを防ぐことができます。
時間がない時は
ファンデを落としている時間がない時には、少し短縮バージョンで化粧直しをしてみましょう。
拭き取りする時間がない時は、手にほんの少しだけ乳液を取り、それを指先でメイクがよれているところにポンポンと馴染ませます。
この時のポイントは、ファンデを落とすわけではないので乳液で肌をこすらないことです。こするのではなく、ポンポンを軽く叩くようなイメージでつけてみましょう。
その上からティッシュで軽く押さえると、余分なファンデだけをとって保湿も同時にできてしまいます。
ファンデを落としきってはいないので、乳液を馴染ませただけの時はファンデを塗るよりも、プレストパウダーを上からはたくだけでOKです。
できればスポンジではなく、ブラシでつけた方がキレイに馴染ませることができます。
細かいところは綿棒で直す
コットンだと広範囲でファンデが落ちてしまうので、細かいところだけ直したいという時には綿棒を使ってみてください。
綿棒の先に乳液を少し多めに馴染ませて、小鼻の横や口元など細かいヨレが気になるところのファンデをオフしてください。
その後は再度乳液をつけて、ファンデもしくはパウダーを馴染ませます。
マスカラがにじんでパンダになってしまった!という時にも綿棒が大活躍します。
綿棒の先に乳液をややたっぷり目につけて、落ちてしまったところをキレイに拭き取ってください。
それからほんの少し乳液を馴染ませてからファンデーションをスポンジで馴染ませます。この時、スポンジでこすらずに、ポンポンと叩くようにして馴染ませてください。
ベースを作り直してから再度アイシャドウやアイラインを入れてください。
時間があるなら化粧水をプラス
もし時間があるなら、化粧水をプラスした方がさらに肌を保湿できます。
乳液でファンデーションを落としてから、化粧水を少し塗ってその上から乳液を塗ります。化粧水だけで済ませてしまうと、水分が蒸発する時に肌の水分まで一緒に蒸発してしまい、余計に乾燥します。
必ず化粧水の後に乳液を塗るようにしてください。それからファンデーションで化粧直しをすると、肌の潤いがさらに持続するでしょう。
乳液を使う時に気をつけて欲しいこと
乳液も使い方次第でメイクが余計によれてしまうことがあります。使うポイントは、以下の2点です。
- 落とす時はやや多めに使う
- 保湿のために塗る時は薄く馴染ませる
コットンでファンデーションを落とそうとする時、乳液の量が少なすぎると肌をこすってしまうために、それが肌への刺激となってトラブルの原因になりかねません。
コットンの裏に少ししみるくらい、たっぷり乳液をつけてコットンで拭きとるようにしてください。
保湿のために乳液を塗り直した時、すぐにファンデーションを塗り直すと水分と混ざって肌にうまく密着しません。
時間をおいて乳液が肌に馴染むまで待つか、時間がない時は上から軽くティッシュオフをして、余分な水分や油分が肌の上に残っていない状態でファンデーションを塗り直すようにしましょう。
顔全体のメイクを落としてしまっているわけではないので、うまく馴染ませないとメイクが残っているところと新しく塗ったところの境目ができてしまいます。
どちらが濃くても不自然な顔になってしまいます。塗り直したところはやや薄めにつけつつ、境目が分からないようにスポンジや指でポンポンと馴染ませながら、全体のバランスをよく見るようにしてください。
化粧直しに使う乳液でおすすめは?
化粧直しに使う乳液に適した条件があります。保湿もしつつ、メイクを落とす力のあるものを選ぶことが大切です。
適度な油分があるもの
軽いつけ心地が好きで、さらっとしたオイルフリータイプの乳液を使っている人もいると思います。
ただ、オイルフリーだと油分がないために、ファンデーションとなじまないのでメイクを落とすことができません。化粧直しに使う乳液は、適度な油分があるものを選びましょう。
肌に優しいもの
朝晩含めて、何度も塗るわけですから、やはり肌に刺激が少なく、できるだけ優しいものを選びましょう。
敏感肌用、乾燥肌用などの、保湿効果が高く、潤い成分が入っている乳液がおすすめです。
持ち歩きがしやすいサイズ
大きなボトルのものを移し替えてもいいのですが、持ち歩き用のボトルを常に清潔に保つ必要があります。
移し替える時に菌などが入りやすくなることと、空気に触れることで酸化しやすくなるので、あまりおすすめはできません。
できれば最初から持ち歩きがしやすい、小さなサイズのものを購入した方がいいでしょう。
お化粧直しに使えるおすすめ乳液
以上の条件を踏まえて、化粧直しに使えるおすすめの乳液を3つ、ご紹介したいと思います。
出典:amazon.co.jp
セラミドケアができるキュレルのミニセットです。化粧水とのセットですが、30mlととても使いやすいサイズなのがおすすめです。
シミやそばかすも防ぐ美白ケア製品ながら、セラミドも補って保湿をしてくれる乳液で、しっとり感が持続します。無香料、無着色で肌に優しいのも嬉しいところです。
出典:muji.net
なんといってもサイズが使いやすいです。ポーチに入りますし、しっとりしながら肌への刺激も少ないので、肌が弱い人でも安心して使えます。
無鉱物油、弱酸性で肌にも優しいですが、保湿効果は高いので日中の化粧直しには最適だと思います。
出典:amazon.co.jp
うっすらと色がつくティント乳液です。
ティント乳液とは下地も兼ねてくれる、薄く肌色がついた乳液なので、乳液と下地の役割を果たしてくれる優れものです。
保湿と下地を兼ねてくれる乳液なので、化粧直しにはピッタリ。上からパウダーで仕上げればキレイに仕上がります。
まとめ
乳液での化粧直しは、女性の常識になりつつあります。乳液は1本持ち歩いていればオフィスでの乾燥対策にもなるので便利だと思います。
ちょっとひと手間かけることで、化粧直しが格段にキレイにできるようになります。
肌が乾燥する時期は特に重宝しますし、肌荒れの予防にもなりますから、ぜひ化粧直しに乳液を使ってみてください。