固太りとは?原因は何?食事や運動など問題別の解消法まとめ

お腹の贅肉をつまむ女性健康

同じ「太っている」という状態でも、タイプによって痩せやすい、痩せにくいというのがあるようです。

肥満のタイプによって、それに適した方法でダイエットをしないとなかなか成果が出ない、という悲しいことに。せっかくダイエットをするなら、最短でしっかり成果を出していきたいものです。

中でも、なかなか痩せにくいといわれる固太りについて、その原因や解消法をご紹介します。

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固太りとはどういった状態なの?

太ももを触る女性

まず、固太りというのはどんなタイプの肥満を指すのか、ご自分が固太りかどうかチェックしてみてください。

見た目がガッチリ

女性が太っているとぽっちゃりしたイメージがあると思いますが、固太りは脂肪が固くなっている肥満タイプ。元々スポーツをしていた人などに多く、筋肉もあるのにそこに脂肪がついて固くなっています。

さわるとプヨプヨと柔らかくはなく、どちらかというとガチガチな感じです。「筋肉太り」「混合太り」といわれるタイプもこの固太りと同じタイプ。

筋肉の間に脂肪が入り込んで固くなっているので、最も痩せにくいといわれています。ただし、この「筋肉がある」という状態はデメリットだけではありません。

後からご紹介しますが、固太りに適したダイエットを取り入れることによって、ダイエットの成果を出すことは可能です!

下半身が太くなりやすい

太ももは体の中でも一番大きな筋肉がついている場所です。ここにそのまま脂肪がつくととても太く見えます。

固太りの人はふくらはぎもガチガチになっていることが多く、上半身に比べると下半身が太く見えるのも固太りの特徴です。

固太りチェック

女性

あなたが固太りかどうか、チェックしてみましょう。

  • 脚や腕がガッチリしている
  • 声が大きい、張りがある
  • 脂っこいものや甘いものが好き
  • 疲れにくい
  • 運動が好き
  • 便秘がち
  • 血圧が高め
  • 胃腸は丈夫な方である

いかがですか?当てはまるものが多いほど、固太りタイプだといえます。基本的に丈夫な身体なので、食べ過ぎてしまう傾向もあります。

水太りとの違い

よく比較される肥満タイプに「水太り」があります。こちらは代謝が悪くてプヨプヨしているタイプで、女性のほとんどはこの水太りタイプだといわれています。

身体に余分な水分が溜まっているので冷え性にもなりやすく、なかなか脂肪が燃焼しづらい肥満タイプです。

固太りになる原因は?

疲れたOL

なぜ脂肪が固くなってしまうのか、ということについてはよく分かっていないようですが、固太りになる原因としてはいくつか考えられます。

血行が悪い

次のチェック項目に当てはまるものはありますか。

  • 冷たい食べ物、飲み物が好き
  • 身体を締め付ける服装が多い
  • ストレスが多い
  • 手足がよく冷える
  • 1日中座りっ放し(または立ちっぱなし)など同じ姿勢でいることが多い
  • セルライトが多い

当てはまるものが多いほど、血行が悪いことで固太りになっている可能性が高いです。

血液やリンパの流れが滞っていると老廃物が溜まりやすく、また身体が冷えて代謝も悪くなっていきます。それで脂肪も固くなってしまい、特に下半身が太くなりやすいのです。

むくみ

太もも

血行不良による冷えと同時に起こりやすいのがむくみです。身体が冷えていて巡りが悪いと下半身に老廃物や水分がたまりやすくなります。1日中座りっ放しなど、同じ姿勢でいることが多い人は特に注意です。

それを放置しておくと、脂肪と結びついてセルライトが出来やすくなり、さらにむくみを招いてしまいます。それによって脚が特に太くなるのです。

むくみは塩分や糖分の摂り過ぎなども原因となるので、巡りを良くするとともに食生活も見直していくことが大切です。

便秘がち

固太りの人は便秘であることも多いです。便秘をすると腸の中に老廃物が溜まっているので代謝が悪くなります

胃腸は丈夫なので決して栄養の消化吸収は悪くないのですが、便秘で余分なものを排出できないためにお腹もぽっこり出てしまう傾向があります。

固太りを解消する為の方法は?

痩せにくいといわれる固太りですが、安心してください。元々ある筋肉を活かしてダイエットをしていきましょう。運動と生活習慣の見直しを組み合わせて痩せやすい身体を作ります。

固太りには運動がおすすめ

エクササイズをする女性

女性は男性と比べると筋肉量が少ないことと、加齢によっても減少していくのでなかなか痩せにくいのですが、固太りの人は元々筋肉がついているので、その筋肉さえ動かせば脂肪が燃焼しやすいというメリットがあります。

というのも、脂肪を燃焼するためには食事制限だけではだめ。筋肉を動かしてエネルギーを作り、カロリーを消費しないと脂肪は燃えません。

固太りの人は元々普通の体型の人よりも筋肉が多いので、消費されるカロリーも多いですから、運動を中心としたダイエット法が効果が出やすいといえます。

筋トレと有酸素運動を組み合わせる

元々筋肉があるんだから、これ以上筋肉をつけたくない、筋トレなんかしたくない、と思うかもしれません。

しかし、専門のトレーナーがサポートをして筋力アップのためのトレーニングでもしない限り、自宅で日々する運動程度で筋肉がモリモリになることはありません。

太っているのは筋肉のせいではなく、そこについている「脂肪」です。ですから、筋トレで筋肉を動かすことによってエネルギーを作り、脂肪を燃焼すればダイエットできるんです。

そして効率よく脂肪を燃焼するために、筋トレとウォーキングや水泳などの有酸素運動と組み合わせることが大切です。

ストレッチ

固くなった筋肉やセルライトを柔らかくすることで運動の効果が現れやすくなりますから、運動の前後にストレッチを取り入れましょう。

内もものストレッチ
  1. 床に座って脚を出来るだけ開き、片足は曲げておきます。
  2. 上半身をゆっくり倒します。
  3. 10秒ほど倒したら反対側も同様に行います。

伸ばした方の脚はつま先が天井を向いていることと、骨盤を立てて座ることを意識してください。

▼詳しい動画はこちら

ももの前面と裏側のストレッチ
  1. 床に座り、片足を曲げてお尻の下に持ってきます。
  2. 上体をゆっくり後ろに倒すことで、ももの前面のストレッチになります。
  3. 反対側の脚も同様に行います。
  4. 今度は両脚を前に出し、膝を曲げないようにして上体を倒します。これでももの裏側のストレッチが出来ます。

くれぐれも無理のないように、自分で強度を調整しながら行ってください。

▼詳しい動画はこちら

スクワット

スクワットは太ももだけでなく、腹筋やふくらはぎなど下半身全体を効率よく鍛えることが出来るエクササイズです。

  1. 両脚を肩幅よりも少し広めに開いて立ちます。
  2. そのまま椅子に座るようなイメージでお尻を落としていきます。
  3. 太ももと床が平行になったら、ゆっくり立ち上がります。
  4. これを10回やってみましょう。

回数は慣れてきたら増やしていきます。ポイントは、しゃがんだ時に膝がつま先より前に出ないようにすることです。手はももの上に置いておいてもいいですし、頭の後ろで組んでおくと運動の強度がアップします。

ダンスエクササイズ

ウォーキングはしたいけど、外に出る時間がない、人に見られるのは恥ずかしいという人におすすめなのがダンスエクササイズ!楽しみながら出来る有酸素運動です。

家の中で出来るので天気も時間も関係なく、自分がやりたい時にやることが出来ます。DVDに合わせて踊るだけ!音楽と一緒に動くので、30分くらいの運動が無理なくあっという間に終わってしまいます。

踏み台昇降運動

踏み台運動をする女性

踏み台昇降運動は、台になるものさえあればできる簡単な有酸素運動です。雑誌などをガムテープでずれないようにしっかりと巻いて固定すればすぐに台が出来ます。高さは5cmくらいから始めて、慣れてきたら高くしていけばいいでしょう。

  1. 台に上がった足から降りるようにします。右足で上がる→左足も上げる→右足で降りる→左足で降りるという順序です。
  2. 腕はしっかり振りながら上り下りします。

20分以上は続けたいので、テレビを見ながら、または音楽をかけながら楽しんで続けてください。

エア縄跳び

短時間で有酸素運動を終わりたいという方におすすめなのはエア縄跳び。その名の通り、縄跳びをするフリをするだけです。

回数や消費カロリーを表示してくれるような専用の器具も売っていますが、なくても十分出来ます。ラップの芯を半分に切って、それを縄のグリップ代わりに使いましょう。

そしてひたすら縄跳びをするようにその場で跳ぶだけです。1回3分×3セットで10分やってみましょう。回数の目安は1000回です。

脂肪を柔らかくするリンパマッサージ

マッサージをする女性

固くなっている脂肪は柔らかくすることで燃焼効果が高まります。そのためにはマッサージが有効。お風呂上がりなど身体が温まっている時にリンパマッサージをすると、脂肪もほぐしながらリンパの流れも良くなり、老廃物が排出されやすくなります

それによって身体の巡りも良くなるので、代謝アップ効果が期待できます。

  1. 足の甲や足首周りからスタート。両手の指を使ってしっかりマッサージ。
  2. 足首から膝裏にかけて、下から上に流すようにしてマッサージ。
  3. 膝裏からももの付け根まで流すようにマッサージ。

膝裏や脚の付け根はリンパ節があるので特に丁寧にマッサージしましょう。痛くなるほどグイグイ押す必要はありません。気持ちいいと思うくらいの圧で行ってみてください。

セルライトの除去

体重が減っても、セルライトは揉み解さないと落ちないといわれています。リンパマッサージは流すだけですが、セルライトマッサージは積極的に押しつぶしていかないといけません。

太もものセルライトをしっかりつまんで、ちょっと強めにつぶしていきます。ふくらはぎから太ももまで流していくのがポイントです。

▼詳しい動画はこちら

エステを利用する

エステ

セルライトを解消するなら、プロの頼むのもひとつの方法です。エステは高いんじゃないかと思うかもしれませんが、季節ごとに様々なキャンペーンをやっていますから、そういったものを利用すればリーズナブルに施術を受けるのも可能です。

エンダモロジー

エンダモロジーとは、もともとやけどのケロイドなどを治療する目的で開発された医療機器。それをエステに応用しているのですが、皮膚をつまむようにして吸い上げて毛細血管を広げることにより、血行を促進していくマシーンです。

即効性はないものの、皮膚の深いところに刺激を与えて老廃物を流しやすい身体を作ることにより、リバウンドしにくくなるのが特徴です。

キャビテーション

キャビテーションは「切る必要のない脂肪吸引」といわれ、1回の施術でも効果を実感できるマシーンです。特殊な超音波を当てることによって脂肪を細かく溶かしていきます。

下半身など脂肪やセルライトがつきやすい部分をマッサージすることで、脂肪をやわかくして痩せやすい身体を作ります。

生活習慣の見直し

背伸びをしている女性

身体が冷えたりむくんだりするのは生活習慣とも大きな関わりがあります。身体が冷えにくい習慣をつけていきましょう。

身体を温めるものを食べる

冷たいものの摂り過ぎには気をつけて、基本的には常温か温かいものを摂るようにします。食材は、色の濃いものが身体を冷やさないといわれています。

玄米、全粒粉のパン、ごぼう、黒豆、黒ごまなどがおすすめです。

ストレスを溜めない

ストレスを感じないことは難しいですが、溜めないようにする工夫をしていきましょう。ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位になりますが、交感神経には末梢血管を収縮させる働きがあるため、冷え性がひどくなってしまうのです。

お風呂にゆっくり入るのでもいいですし、ハーブティーを飲んでリラックスするのもいいですね。1日の終わりに自分なりのリラックスタイムを作って、上手にストレス解消をしてください。

漢方を利用

粉薬

漢方は痩せ薬ではありませんから、飲んですぐに痩せるわけではありませんが、身体の巡りを良くしたり、むくみを解消することでダイエットをサポートします。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、大柴胡湯(だいさいことう)などが良いとされていますが、漢方専門の薬局でアドバイスしてもらえるでしょう。

まとめ

固太りは、運動をしながらほぐして流していくことで効果が出やすくなります。極端な食事制限はやせにくいだけでなく、リバウンドする原因になるので、「○○しか食べない」といった単品ダイエットはしない方がいいでしょう。

とはいえ、ダイエットの基本は摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすこと。食べ過ぎないように気をつけながら、上手に運動を組み合わせてダイエットの成果を出していきましょう!