朝一生懸命メイクしたのに気づいたら粉が吹いてる、冬のメイクの大きな悩みですよね。メイク直ししようにも、ファンデを塗れば塗るほど粉が吹いてしまってひどい状態に。
それは肌の乾燥が大きな原因かも知れません。お肌をしっかり保湿して、ファンデーションの粉吹きを防ぐ方法をご紹介しましょう。ちょっとしたコツでメイク直しも楽になりますよ!
顔の粉吹きが起こる原因は?
今は乾燥する冬だけでなく、1年中どこへ行ってもエアコンが効いているので肌は常に乾燥しがち。夏は紫外線を浴びて乾燥しますし、季節を問わず粉吹きに悩んでいる人も多いでしょう。
一番の原因は乾燥なのですが、なぜ肌が乾燥して粉を吹いてしまうのか、その原因から探っていきましょう。
古い角質がはがれていない
顔に粉が吹いてしまう時は、ただ乾燥しているだけでなく古い角質が残っていてそれがはがれ落ちずに肌の表面に残っているため、粉のように見えてしまうのです。
古い角質が残った肌はごわごわしていてキメが粗く、ファンデーションのノリも悪いです。スポンジでこするようにファンデを伸ばしてしまうと塗ったそばから粉を吹いた状態になってしまうのです。
お肌の栄養が足りていない
私たちの肌はたんぱく質で出来ていますね。肌は新陳代謝を繰り返し常に生まれ変わっていますが、栄養が足りないと新しい肌がきちんと作られなくなってしまいます。
そうすると肌のターンオーバーも乱れてきて、健康な肌が生まれなくなってしまうんですね。
たんぱく質を始め、ビタミンやミネラルなど肌に良い栄養素をしっかり摂って新しい肌がどんどん出来るようにすれば乾燥も治まってきます。
血行不良
女性は冷え性の方が多いですが、顔には毛細血管がたくさん集まっているので血行が悪くなるとてきめんに影響を受ける部分でもあるのです。
血行が悪いと酸素や栄養素が体の隅々まで届きません。肌の色もくすみがちになり、細胞に栄養が行き渡らないので健康で新しい細胞が作られなくなってしまい、肌本来の保湿力を失ってどんどん乾燥していくのです。
外からの乾燥の影響
肌自体の問題以外にも、肌が乾燥してしまう原因があります。外部刺激をいかに防ぐか、ということも乾燥対策として大切ですね。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]1年中エアコンのきいたところで過ごしていると、体は快適でも肌はどんどん乾燥していきます。冬は特に、外も乾燥しているのに部屋の中まで乾燥しているので、肌の水分がどんどん失われていくんですね。
部屋の中を適度に加湿するなどのエアコン対策が必要です。
雨や雪の日以外は、冬でも紫外線は降り注いでいます。真夏ほどの量ではないにしても全くないわけではありません。
また、春や秋は涼しくて過ごしやすいのでついつい紫外線対策を忘れがちなのですが、紫外線量は決して少なくないのです。真夏のように肌が真っ赤に日焼けしたりしないために気づいていませんが、UVカットをせずに紫外線を浴び続けた肌は確実に乾燥しています。
誤ったスキンケア
肌の状態が悪くなると何とかしようとして過剰なスキンケアをしてしまうことがあります。それが原因で、かえって粉吹きがひどくなることもあるのです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]顔を洗うとき、どのくらいの温度のお湯で顔を洗っているでしょうか。顔を洗うになぬるま湯が良いとされていますが、温度でいうと30度くらいが適温だそうです。ちょっと冷たいかな、と感じるくらいですね。
シャワーと同じ40度くらいのお湯では顔には熱すぎます。必要な皮脂や角質まで落としすぎてしまうので、肌のバリア機能が低下します。
石けんや洗顔料を使うときはしっかり泡立てて、泡の力で汚れを落とすので、泡が足りない状態で肌をゴシゴシと洗ってしまうとそれは単なる刺激。洗顔ではありません。
肌に手が触れないくらいのたっぷりの泡を肌にのせて、泡を転がすようにして顔を洗いましょう。ゴシゴシしていた人は物足りないかもしれませんが、汚れはこれで十分落ちるのです。
また、タオルで拭くときもこすらないこと。水分を吸い取らせるようにして優しく拭いて下さい
粉吹きを放置してはいけない
アトピー性皮膚炎などと違って単なる粉吹きの状態であれば、痛みもかゆみも特にないため、メイクでごまかして放置しがちです。でもそのままにしていると粉吹きはどんどん悪化します。
古い角質がきちんとはがれずにめくれ上がり、そこから雑菌などの外部刺激を受けやすくなります。つまり、肌のバリア機能がどんどん低下していくのです。
そうするとさらに肌はダメージを受けて保湿力がなくなり、粉吹きがひどくなってしまいます。粉吹きが少しのうちに、早めに対処することで肌の回復も早くなりますよ。
顔の粉吹きを改善させる為の対策は?
顔の粉吹きの原因が分かったら、早速改善すべく対策を!顔の粉吹きは正しいスキンケアをすれば必ず改善できます。
必ず治るものですから、これ以上悪化しないようにしっかりケアしていきましょう。
スキンケアの方法
粉吹きの一番の原因は乾燥ですから、まずは保湿!ではどのようにすればしっかり保湿できるのかを知って、今までのスキンケアを見直してみて下さいね。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]お風呂から上がったら、または洗顔したら、すぐに保湿をすることが大事!このタイミングを守るだけでもかなり乾燥から肌を守ることが出来ます。
お風呂から上がって、テレビを見たりスマホを見ている間に5分、10分とたってしまうともう大変。お風呂の中で化粧水をつけてもいいくらいなので、とにかく時間をおかずに保湿をしましょう。
肌が乾燥しているときはとにかく保湿成分がたっぷりのものを使いましょう。主に角質を保湿してくれる下記のような成分が配合された化粧品を選んで下さい。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- アミノ酸
- グリセリン
- 尿素
- 馬油
コラーゲンは角質にはなく真皮に存在していて肌の弾力を保つためのものですが、水分を吸着する働きがあるので保湿剤としても有効です。
角質では細胞間脂質(セラミド)やNMF(天然保湿因子)という成分が肌の保湿を保っています。角質が荒れているときは、これらの成分が足りずにカサカサしたりめくれたりするので、肌に水分を補給して角質を潤すためにはセラミドを補給することが大事!
でもセラミドは水溶性ではないので、油分の含まれた美容液やクリームなどで補うとしっかり保湿できますよ。
角質層がめくれてしまっていることが原因で粉が吹いたように見えるので、この余計な角質層を落とすピーリングもおすすめです。
ピーリング石けんなどは刺激も少ないので、週に1~2回使ってみてはどうでしょうか。
ただし、肌がごわごわしている状態の粉吹きにはピーリングもよいのですが、ぴりぴりしていたりかゆみや赤みがあったりする場合には、逆効果になる場合があります。その場合は1度皮膚科で肌の状態を診てもらった方が良いでしょう。
粉吹きを防ぐメイクの方法
粉吹きしやすい人はメイクの方法にも一工夫。ちょっとしたコツで、粉吹きしづらくなりますよ。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ファンデーションは、パウダー<リキッド<クリームの順に保湿力は高くなっていきます。冬は断然リキッドかクリームを。
そして下地も出来るだけしっとりタイプのものを選びます。さらっとしたマットタイプの下地ではせっかくのリキッドファンデの効果も半減です。化粧下地にニベアの青缶を使う、という裏技もあるようですよ。
化粧水、乳液を塗ってすぐに化粧下地を塗っていませんか?これでは肌の保湿がしっかりできていない状態で下地を塗っているので、メイクもよれやすく乾燥も防げません。
乳液を塗ってから1~2分おいてしっかりなじんでから下地を塗るようにしましょう。このひと手間で下地の付きが良くなります。
粉が吹いているうちは角質がまだ整っていないので、ファンデの塗り方にもコツがあります。
顔の内側から外側に向かって、スポンジで「伸ばす」のではなくポンポンと「叩く」ようにして、ファンデを置いていくようなイメージで塗っていきます。スキマを埋めていくように丁寧にポンポンと。
ちょっといつもより時間はかかると思いますが、ファンデのノリも良くなりますし、塗ったそばから粉が吹く、ということにはならないでしょう。
リキッドにオイルを1滴リキッドファンデを使う時に、ホホバオイルなどの植物オイルを1滴混ぜて塗ってみましょう。保湿力がアップして粉吹きも抑えられるでしょう。
生活習慣を見直す
スキンケアだけで乾燥肌を改善していくのは難しいでしょう。私たちの肌は食べたもので出来ていますし、日頃やっている何気ないことが肌にとってよくないことなのかもしれません。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]肌が乾燥する原因のひとつに栄養不足がありました。ビタミン類はとっているつもりでもなかなか摂れていないものです。
お肌に良いビタミン類は以下のものなので参考にして下さい。
- ビタミンA:緑黄色野菜、うなぎ、レバーなど
- ビタミンB群:レバー、部が肉、大豆製品など
- ビタミンC:柑橘類、パプリカ、アセロラ、ブロッコリーなど
- ビタミンE:ナッツ類、ゴマ、アボカドなど
食べ物だけで毎日摂るのが難しければ、サプリメントなども利用しながらしっかり栄養補給していきましょう。
ダイエットをしていると極端に油分を制限してしまう人がいますが、これは体にとっても肌にとっても良いことではありません。
1日の摂取エネルギーのうち、20~25%は脂質から摂ることが望ましいとされています。脂質は細胞膜を作る重要な栄養素ですから、足りないと肌がかさつく原因になります。
グレープシードオイルはコレステロールがゼロですし、オリーブオイルにはたっぷりのオレイン酸。えごま油、しそ油、亜麻仁油などはオメガ3系脂肪酸が豊富でお肌にもダイエットにも良い油です。適度に質の良いオイルをとって肌のかさつきを防ぎましょう。
睡眠不足はお肌にとってまったくいいことがありません。疲労やホルモンバランスの乱れから、お肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。
肌のターンオーバーはおよそ28日。これが遅くなったり、または早まってしまうことで角質層に異常が出てくるのです。
肌のターンオーバーを正常化させるためには質の良い睡眠を取ることが大事。寝つきがよく熟睡できれば、成長ホルモンもたくさん分泌されて肌が健康になっていきます。
皮膚科に行くという方法
自分で行うスキンケアに限界を感じたら、皮膚科を受診するのもひとつの方法です。粉ふきだけならまだしも、かゆみなどが出てくると自分だけで対処するのは難しいかもしれません。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]あまりに粉吹きがひどい時には皮膚科で保湿剤を処方してもらうことも出来ます。
- ヒルドイドソフト
- 白色ワセリン
- ケラチナミン(尿素)
などのスキンケアに有用な保湿剤を出してもらえますし、必要ならビタミン剤や抗アレルギー剤など内服薬が出ることもあります。
何よりも、今の肌の状態を適切に診断してもらえるということが皮膚科を受診する最大のメリットでしょう。
保湿剤も塗り方一つで効果が変わってくるんですよ。今の肌の状態には、どんな手順でどのように保湿をすれば良いのかなど、あなたにあったスキンケアを指導してもらえます。
メイク中に顔の粉が吹いている時の対処法は?
化粧直しをしようと思ったら粉が吹いていてどうにもならない、そんなときの応急処置。粉吹きを目立たなくする方法をご紹介します。
ミストを持ち歩いて保湿
携帯できるサイズのミスト化粧水がありますね。保湿対策としては仕事の合間などにちょっと吹きかけるだけでもOK。ファンデの上から吹きかけることが出来るので、化粧直しをする時間がないときでも便利です。
ミスト化粧水を吹きかけたら、軽くティッシュで抑えてごく薄く乳液などを上から塗っておきます。これで保湿の応急処置が出来ますよ。
ただし、アルコールフリーのものにして下さい。アルコールが入っていると乾燥が余計にひどくなってしまいます。
粉吹きしないメイク直しの方法
あぶらとり紙を使って皮脂を取り、そのままファンデーションを塗ってしまうとまた粉が吹いてしまいます。あぶらとり紙は皮脂を取りすぎるので、ティッシュで十分です。皮脂が気になるところをティッシュで軽く抑えるだけ。こすらないで下さいね。
そして乾燥や粉吹きが気になるところに乳液を少し塗ってなじませます。その上からファンデーションではなくフェイスパウダーでお直しを。
これで十分です。乳液では保湿力が足りないと思ったらクリームを使ってみて下さい。
まとめ
顔の粉吹きは必ず改善できます。ですから、メイクでごまかそうとしないこと!ファンデーションを厚塗りしても粉吹きが目立つだけで、お肌の改善にはなりません。
粉が吹いてしまっているということはなんらかのお肌からのメッセージです。もっといたわって欲しい、ということなのかもしれません。
少し時間をかけて丁寧に保湿していけば必ず元に戻りますから、しっかりスキンケアしていきましょう。