薬を服用したりマスクをしたりと様々な花粉症対策がありますが、飲み物でも対策できることをご存知でしょうか。
日ごろ何気なく飲んでいる飲み物を意識するだけで、花粉症の症状を抑えられるかもしれません。
薬に頼りたくないときや手軽に対策を立てたいとき、ぜひ参考にされてみてくださいね。
花粉症対策としておすすめの飲み物は?
お茶のカテキンで効果抜群
お茶、特に緑茶は花粉症対策としておすすめの飲み物です。お茶が持つ茶カテキンやポリフェノールが、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンを抑えてくれるため、日常的に飲みたい飲み物のひとつです。
特におすすめ!べにふうき緑茶
花粉症でお悩みの方はすでにご存じかもしれませんが、お茶の中でも特におすすめなのが「べにふうき」緑茶です。
べにふうきに含まれる、べにふうきメチル化カテキン、ストリクチニン、茶カテキンの3つの成分が特に花粉症に効果を発揮します。
もともとメチル化カテキンには、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギーによる症状を緩和する働きがあります。
さらにべにふうきが持つメチル化カテキンは、臨床試験によって30分ほどで効果が表れる結果が出ており、即効性も備わっていることがわかっています。とにかく早く効き目がほしい、そんなときにおすすめですね。
ポリフェノールであるタンニンの一種で、抗体を作り出すスピードを遅くする働きがあります。
花粉症とはそもそも、体の中で花粉に対して抗体が作り出されることで起こるアレルギー反応です。抗体を作り出すスピードが遅い、つまりアレルギー反応を抑えてくれるというわけですね。
ちなみにストリクチニンは抗ウイルス作用もあるため、風邪やインフルエンザのウイルスに対しても効果的です。
最初にカテキンの働きをお伝えしたように、カテキンにはアレルギー症状を抑えてくれます。
特にお茶が持つ茶カテキンはその働きが著しく、上記2つの成分と合わせて摂れることを考えると、べにふうき緑茶は花粉症対策にぴったりな飲み物と言えますね。
自然な甘みが飲みやすい甜茶(てんちゃ)
中国茶の一種である甘い甜茶には、いくつかの種類があります。その中でもバラ科の甜茶「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」が、有効成分であるGODポリフェノール(甜茶ポリフェノール)を含んでおり、花粉症対策としてすすめられている飲み物です。
しかも甜茶はノンカフェインなので、カフェインが気になる方でも安心して飲めますね。
体にやさしいハーブティー
安眠や胃腸改善、冷え性など様々な症状に効果のあるハーブティー。もちろん花粉症にも効果的なハーブティーがあり、その一部をこちらで紹介します。
ヒスタミンを含むネトルは抗アレルギー作用で花粉症の症状を和らげてくれます。他にも以下のような効果があり、体の内側から改善したときにぴったりです。
- ぜんそくの緩和
- 血流の改善
- 生理時の出血量の調整
- 関節炎、痛風の改善
りんごのような甘酸っぱい香りを持つカモミール。鼻炎に効果を発揮してくれるカモミールですが、注意したいポイントが1つあります。
それは、「キク科アレルギー」を持つ方にはおすすめできないということ。キク科の植物に対してアレルギーがなければ、鼻炎でお悩みの際におすすめしたいハーブティーです。
免疫力を高める作用を持つハーブです。花粉症のシーズン前から日常的に飲み続けることで、症状が抑えられた方もいます。
抗ウイルス、抗菌作用も持っているため、風邪や膀胱炎や下痢などの症状にも効果的です。
薬やストレスで活性酸素がたまっていると、炎症が悪化することがあります。そんなときにルイボスティーを飲むと活性酸素が排出され、花粉症の症状が緩和されたケースも。
薬が合っていない、ストレスがたまっている、そう感じたらルイボスティーを飲んでみるのもいいかもしれません。
ペパーミントが持つミントポリフェノールには抗アレルギー作用があり、鼻粘膜の腫れに対して特に効果を発揮します。
また、解熱発汗作用もあるため、風邪にも効果的です。
意外とよく効く赤ワイン
赤ワインにはかゆみや炎症を抑えるポリフェノールが含まれているだけでなく、抗酸化作用もあり、活性酸素を減らして免疫力アップが期待できます。
ただし、赤ワインを飲むのは花粉症シーズンになる前です。花粉症の時期になってしまうと、アルコールはかえって症状を悪化させてしまいます。
花粉症シーズンの前に、日常的に少量を飲み続けるのが効果的です。多量に飲んでしまうと効果を得るどころか体調を崩すことがありますので、量にご注意ください。
亜鉛を含むココアもおすすめ
ココアに含まれる亜鉛やポリフェノールが免疫力をアップしてくれるため、ココアもまた花粉症対策におすすめの飲み物です。
しかし飲むタイミングに注意しなければなりません。食物繊維などを摂ったあとに亜鉛を摂っても体がうまく吸収できず、亜鉛による花粉症への効果を得ることができません。そのため食間、15時のおやつと一緒にココアを飲むのがおすすめです。
ちなみに市販されているココア飲料であれば何でも構いませんが、カロリーも考えると1日300ml以内に収めるのがよいでしょう。
黒酢のアミノ酸で対策
黒酢に含まれる豊富なアミノ酸が花粉症対策に効果的です。アミノ酸は細胞を新しく作る働きがあり、黒酢が持つアミノ酸を摂ることで、強い粘膜を作り出すことができます。
ただし、細胞はすぐに生まれ変わることができないため、赤ワインと同じようにシーズン前から日常的に飲み続けることが大切です。
黒酢は免疫力アップの効果もありますので、虚弱体質だったり風邪をひきやすかったりする場合にもおすすめです。黒酢特有の風味が苦手な場合は、サプリメントで補うのもよいですよ。
花粉症対策としてダメな飲み物は?
牛乳はアレルギー全般にNG
健康によいイメージのある牛乳ですが、花粉症をはじめとするアレルギー症状全般に対してNGです。
牛乳が持つ動物性たんぱく質は腸内の悪玉菌を増やし、免疫バランスを崩してしまいます。牛乳そのものはもちろん牛乳を使った飲料全般を避けるのがよいでしょう。
炭酸飲料など糖質の高い飲み物
炭酸飲料のような糖質の高い飲み物は、アレルギー症状を悪化させるおそれがあります。砂糖、特に白砂糖を使った飲み物は控えましょう。
甘いものを飲みたい場合、砂糖不使用ではちみつを使ったものがおすすめです。
新鮮なジュースに要注意
スギやヒノキなど、花粉によっては生の野菜や果物が症状を悪化させることがあります。スムージーやフレッシュジュースなど加熱されていないジュースは避け、加熱処理された市販のジュースを飲むようにしましょう。
紙パックやペットボトルのジュースはほとんど加熱処理されていますが、念のため購入時にはラベルをよく読んで確認するのがおすすめです。
赤ワイン以外のアルコールは避けて
赤ワインが花粉症のシーズン前によいことはお伝えしましたね。しかし基本的にアルコールはすべて避けるべき飲み物です。
アルコールによってヒスタミンが増えてしまったり、血流が悪くなって粘膜が腫れたりと、花粉症を悪化させることがほとんどだからです。花粉症の時期にはアルコールは避けて、お茶などを飲んで過ごすのがよいでしょう。
冷たい飲み物ではなく常温で
花粉症でなくとも避けたいのが冷たい飲み物です。冷たい飲み物で体が冷えてしまうと、下記のように花粉症による症状をかえって促すことになります。
- 代謝が落ちて体に水分を貯め込みやすくなり、鼻水が出やすくなる
- 血管が冷えて喉の痛みなどを悪化させる
花粉による症状が出ている際は、ぬるめか常温で飲むのがおすすめです。
まとめ
花粉症対策におすすめの飲み物とダメな飲み物、それぞれ紹介しましたがいかがだったでしょうか。
ちなみにコーヒーに関しては賛否両論あり、効果があった人もいれば悪化した人もいて様々です。コーヒーのように、体質によっては効果のない飲み物もありますので、少量ずつ試してみるのがよいでしょう。
また、薬を服用している場合、飲み合わせなども関係してきます。医師や薬剤師に相談のうえでお試しください。
下記のページでは、花粉症対策の食べ物についてまとめていますので、参考にして頂ければと思います。