年齢とともに気になる膝の黒ずみ。薄着になる季節になると余計に気になります。
膝の黒ずみは塩など身近にあるもので取ることが出来るらしいといわれていますが、本当なのでしょうか。
塩、重曹、レモンについて膝の黒ずみが消せるのか、その効果や使い方についてまとめました。
膝の黒ずみは塩で取ることはできるの?
塩はスクラブなどでもよく使われています。膝の黒ずみを塩で取ることが出来るのかを検証しました。
塩で膝の黒ずみを取ることはできる
膝は乾燥しやすい場所です。また、衣服と擦れたり、膝をついたりすることで角質が硬くなって、ゴワゴワします。
古い角質が原因で黒ずみが目立ってしまっている膝には、塩でスクラブをするのが効果的です。
塩はミネラルの塊ですが、たんぱく質を溶かす作用があるので、肌を柔らかくし古い角質を取るのに役立ちます。
ミネラルの力と塩のつぶつぶの効果で優しく角質を取り除くことが出来るので、黒ずみを落とすことが出来るのです。
塩の細かい粒子は毛穴の奥まで入って、たまっている汚れなど取ってキレイにします。毛穴の角栓が酸化して黒ずんでしまっている場合も、塩でマッサージすることで取れやすくしてくれます。
また、野菜に塩をふっておくと水分が出てしんなりしますが、肌に塗った時にも同様の作用が起きます。この塩の浸透脱水作用によって、余分な水分が排出される時に毛穴に詰まった汚れなどを一緒に排出してくれるので、黒ずみがキレイになるのです。
塩には保湿効果もあります。古い角質を落とした後は、ミネラル分が肌に浸透して保湿してくれるので、乾燥しやすい膝をしっとりとさせ、ツルツルの膝になります。保湿して角質がたまりにくくなれば、新たな黒ずみの予防にもなります。
塩の使い方
では、どのようにすれば膝の黒ずみを消せるのか、塩の使い方をご紹介します。
塩と他の材料を同量ずつ、もしくは1:2くらいの割合で混ぜてみてください。硬さはお好みです。作ったものを膝に塗って優しくマッサージし、洗い流します。
基本的には塩だけなので、ややオイリー肌向けのスクラブです。塩にお湯を少し混ぜてペースト状にして、膝をマッサージしてください。
オリーブオイルは保湿効果が高いので、スクラブした後は膝がしっとりします。オイルは好みのものでかまいません。肌質を選ばないホホバオイルや、エイジングケアにも有効なアルガンオイルなどもおすすめです。
蜂蜜も保湿効果の高い美容アイテム。膝の乾燥が気になる人にもおすすめです。オイルのべたつき感が気になる人は蜂蜜の方がいいでしょう。
ヨーグルトには毛穴の汚れを取る効果と、軽いピーリング効果があります。ヨーグルトは糖分の入っていないものを使いましょう。
わざわざ他の材料と混ぜるのは面倒だけど、少しでも肌にやさしく使いたいという方は、身体を洗う時にたっぷりの泡を立て、そこに塩をひとつまみ加えて、その泡で優しく洗います。
保湿効果の高い石けんを使えば、角質を取りながらしっとり洗い上げることが出来ます。
塩の選び方
黒ずみを取るためには精製された食卓塩ではなく、マグネシウム、カルシウムなどナトリウム以外のミネラルが含まれている塩の方が美肌効果が高いので、天然の海の塩がおすすめです。
岩塩は栄養たっぷりに見えますが、実はナトリウム以外のミネラルはほとんど含まれていないので、美肌効果としては海の塩の方が高いです。また、粒子があまり粗いと肌を傷つけますので、細かい粒子の方がいいでしょう。
塩スクラブの注意点
塩でスクラブをすると角質が取れてツルツルにはなりますが、刺激も強いので、やり方には少し注意が必要です。
塩に保湿効果があるとはいっても、洗い流した後にそのまま放置すれば膝は乾燥してしまいます。スクラブを終えた後はボディクリームなどで必ず保湿してください。
常に保湿して膝の皮膚を柔らかくしておくことが、新たな黒ずみを作ることを防ぎます。
傷がある時や肌が荒れている時にはしみて大変な思いをするのでやめておきましょう。
塩を直接つけた方がスクラブ効果が高まるのでは?と直に膝に塩をつけたくなるところですが、それは刺激が強すぎます。
逆に塩の摩擦が黒ずみを悪化させる可能性もあるので、必ず何かと混ぜて行うようにしてください。
塩のスクラブは毎日やると刺激が強すぎます。週に1~2回くらいがいいでしょう。
浴室の床に塩分が残っているとタイルを傷めることがあります。使用後は床もしっかりシャワーなどで洗い流してください。
膝の黒ずみは重曹で取ることはできるの?
お掃除などにも使われる重曹ですが、これで膝の黒ずみケアが出来るのかをまとめました。
重曹で黒ずみを取ることはできる
重曹には研磨力がありますから、膝の古くなった角質を取ったり、毛穴に詰まって酸化してしまった皮脂や汚れなどを取ることが出来ます。
重曹はアルカリ性です。そして肌は弱酸性。重曹を肌に塗ると中和作用によって角質細胞が分解されて、古い角質が取れやすくなるのです。
重曹を入れたお風呂に入るだけでも角質を柔らかくしたり、皮脂の汚れを落とす効果があります。天然重曹温泉に入るのと同じ効果が得られます。
重曹のピーリング効果で毛穴に詰まった皮脂汚れなどを取ることも出来るので、毛穴が黒ずんでいるタイプにも有効です。
重曹の使い方
湯船に入れても効果はあるのですが、重曹でマッサージすることで、膝の黒ずみをよりしっかりケアしていくことが出来ます。
重曹はそのまま塗るのではなく、ペースト状にして膝に塗り優しくマッサージを行います。マッサージした後はしっかり洗い流してください。
重曹に少しお湯または水を加え、塗りやすいくらいの硬さのペーストにします。目安は重曹大さじ1に対して水が小さじ1程度ですが、好みで調整してください。
重曹とオリーブオイルを同量ずつ、または1:2で混ぜてペースト状にして、膝をマッサージします。オイルは好みのものでかまいません。
肌が乾燥ぎみの方におすすめです。オイルのべたつきが気になる方は、代わりに蜂蜜でもOKです。
乾燥によって角質が硬くなっている時は、保湿効果のより高いグリセリンを使うのもおすすめです。グリセリンは薬局で購入できます。
重曹とグリセリンを同量で混ぜて優しくマッサージします。マッサージしたら数分ほどおいてから洗い流すと保湿効果が高まります。
ピーリング効果の高いレモンと組み合わせることで、黒ずみケアの効果もアップ!生のレモンでなくても果汁でかまいません。
レモンは酸性がとても強いのでピーリング効果があるのですが、アルカリ性の重曹を混ぜることでその作用を穏やかにするというメリットもあります。
重曹にレモン汁を加えてペースト状にしてから膝に塗ります。これも数分おいてから洗い流すといいでしょう。
食品グレードの重曹を使う
肌に塗りますので、お掃除用・工業用の重曹ではなく、食用として売られている重曹を使った方が、粒子が細かくお肌にも安全です。
食品グレードのものでも、1kg当たり500円前後とお手頃価格です。
重曹スクラブの注意点
塩に比べると刺激も穏やかな重曹ですが、使う上では少し注意が必要です。
毎日やらない方がいいのは塩スクラブと同じです。角質を取るというケアを毎日行うのは、かえって肌への刺激になりますから、週に1~2回にしておきましょう。
スクラブをした後は肌が乾燥しやすくなっていますから、必ずボディクリームなどで保湿するようにしてください。
膝の黒ずみはレモンで取ることはできるの?
最後はレモンです。レモンの黒ずみ解消効果をまとめました。
レモンでも黒ずみケアは可能
重曹のところでも少し触れましたが、レモンに含まれるクエン酸にはピーリング効果があるので、古い角質を落とす効果があります。また、穏やかな漂白効果があるので、膝の黒ずみに有効なのです。
レモンの使い方
レモンは生の果実を使ってもいいですし、果汁を使っても黒ずみケアが出来ます。
スクラブよりは穏やかな作用で膝の黒ずみをケアする方法です。レモンのスライスを膝に貼って、10分ほど放置してから蒸しタオルで優しく拭き取ります。
膝のケアのためにわざわざレモンを買うのももったいない、という場合は、レモン果汁でもかまいませんし、料理に使ったレモンの残りでもOKです。
レモンを使う時の注意点
レモンを黒ずみケアに使う時の注意事項です。
肌が弱い人はレモンを乗せた時に刺激を感じるかもしれません。傷みやかゆみを感じたら、すぐに洗い流してください。
穏やかとはいってもピーリングをしているわけですから、過度な使用は肌を傷めます。週に1~2回にしておきましょう。
保湿が必要なのは塩や重曹と同じです。ピーリングをした後は必ず保湿をしてください。
レモンには光毒性といって、紫外線を浴びると肌に炎症を起こしたり、シミの元になったりする成分が入っています。
レモンを膝の黒ずみケアに使う時は、日中はおすすめできません。使うなら紫外線を浴びる心配のない夜のケアで使ってください。
まとめ
膝の黒ずみは単なる汚れではありませんから、古い角質層をとってターンオーバーを促進することが大切です。
ターンオーバーが促進されれば、角質がたまっているタイプの黒ずみだけでなく、メラニン色素が沈着しているタイプの黒ずみも解消されやすくなるでしょう。
今回ご紹介したものでは、肌への優しさで比較すると、重曹>塩>レモンでしょうか。3つの材料すべて黒ずみケアには有効ですから、お好みで色々と使い分けてみてください。
下記のページでは、膝の黒ずみがニベアやワセリン、オロナインで取ることができるのかについてご紹介していますので、こちらも参考にして頂ければと思います。