日焼け止めスプレーのメリット・デメリット/効果的な使い方&注意点

日焼け止めスプレーを使う女性生活・趣味

かつては、日焼け止めといえば「塗るもの」というイメージでしたが、最近では、スプレータイプの日焼け止めが注目を浴びています。

ドラッグストアを見ても、日焼け止めクリームや日焼け止めジェルと同じく、たくさんの日焼け止めスプレーが並んでいます。そして、それらの多くの商品には「手軽に使える」というキャッチコピーがついています。

しかし、まだ他のタイプの日焼け止めほど浸透していないということもあり、その使用感や効果がはっきりわからないと思っている人も多いようです。

日焼け止めスプレーのメリット、デメリット、そして、使い方や注意点まで全部まとめて解説します。

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日焼け止めスプレーのメリットは?

判定する女性

日焼け止めスプレーには、注目を浴びるだけあって、多くのメリットがあります。

手を汚すことなく、塗り直しも手軽で簡単

スプレーは、クリームやジェルなどとは異なり、塗りたい部分にシュッと噴射すればいいだけなので、手を汚すことがありません。重ねづけしてもベタつかず、塗り直しも手軽で簡単です。

日焼け止めのこまめな塗り直しが面倒だと思う人には、手軽なスプレータイプがピッタリです。また、下記のような時には特に便利です。

  • 時間がなく急いでいるとき
  • ちょっとだけの外出時
  • 子供が日焼け止めを塗るのを嫌がるとき(子供に使用可能なもの)

手の届きにくい部分にもストレスなく塗れる

背中に日焼け止めスプレーをふる女性

背中や腕の裏側など手の届きにくい部分にも、スプレーなら塗るのが簡単です。逆さにして使うことができるものも多く、とても便利です。

他のタイプのものは、手の届きにくい部分に上手く塗ることができずにイライラしたり、誰かに手伝ってもらう必要があったりと、塗るときのストレスがありましたが、日焼け止めスプレーには、そんなストレスはありません。

メイクの上から使えるものも多い

スプレータイプの日焼け止めには、顔と体の両方に使うことができるものが多くあります。

化粧下地としてだけでなく、メイクの上から使用できるものもたくさん見受けられます。

髪や頭皮に使える

日焼け止めスプレーを髪に使う女性

日焼け止めスプレーは髪や頭皮の紫外線対策に適しています。

クリームやジェルは、頭皮や髪につけるには適していません。しかし、頭にも紫外線は容赦なく降り注いでいます。帽子や日傘でしか防げなかった髪や頭皮を、日焼け止めスプレーなら紫外線から守ることができます。

頭皮は顔のたるみに影響する

顔や体は紫外線対策をしても、頭皮まではしていない人が多いのが現状です。しかし、頭皮や髪は直射日光の影響をもっとも受けやすい部分で、紫外線から大きなダメージを受けます。

頭皮が紫外線のダメージで弱ってしまうと、そのまま顔のたるみにつながってきます。

ストッキングや薄い衣服の上から使える

塗り直す際に、ストッキングや薄手のシャツの上から、シュッとスプレーすることが可能です。

塗り直す場所を選ばない

日焼け止めを塗り直す際に、クリームやジェルは、人前ではなかなか塗りにくいものです。

日焼け止めスプレーであれば噴射するだけなので、どこででも使うことができ、塗り直す場所を選びません。

日焼け止めスプレーのデメリットは?

バツを出している女性

イイこと尽くしのように思える日焼け止めスプレーにも、実は、デメリットがあります。

塗りむらができやすい

シュッと手軽に塗ることができる反面、スプレーした場所がわかりにくかったり、集中して塗布してしまったりと、まんべんなく塗ることが難しいといえます。したがって、塗りむらができる可能性があります。

塗りむらを防ぐには、スプレーした際に、ササッと手で塗り広げれば、まんべんなく塗ることができます。

顔には直接スプレーできない

日焼け止めのパッケージ

顔と体の両用であっても、ほとんどのものは顔には直接スプレーすることはできません。吸い込んでしまったり、目や唇などの粘膜に付着する恐れがあるからです。

つまり、顔に関しては「シュッと手軽に」とはいきません。一度手に取ってから、顔に塗らなければならないため、二度手間になるともいえます。

顔に直接スプレーできる日焼け止め
エアゾールタイプではなくミストタイプのものや、噴射の出方が弱いものには、顔に直接スプレーできるものがあります。その中にはウォータープルーフのものもあります。

周りに飛び散る場合がある

「手軽にシュッとしたら、周りの人にもかかってしまった」などということがないように、スプレーするときには、周りの人への配慮が必要です。

「汗や水に弱い」「日焼け止め効果が弱い」という声がある

クチコミなどを見ると、日焼け止めスプレーは、クリームやジェルなど他のタイプのものと比較すると、水に弱いという声があります。また、日焼け止め効果が弱いという声もあります。

しかし、年々、日焼け止めスプレーも進化しています。SPF値やPA値が高く、汗や水に強いウォータープルーフや、中には、スーパーウォータープルーフのものまで登場しています。

効果が弱いと言われる理由

日焼け止めの効果を実感するには、肌に塗り残すことなく規定の量を塗る必要があります。

スプレータイプの場合、まんべんなく塗りにくいというデメリットがあり、また、肌に乗ったときには液体であることから、薄づきになりやすく、十分な量をしっかり塗布できていないという可能性があります。

汗や水に強い日焼け止めスプレーが登場!

下記のスキンアクア ウォーターマジックUVは、水や汗の上からでもそのまま使えるという新機能が発表されて日焼け止めスプレーです。

スキンアクア ウォーターマジックUV

下記の写真のように、水分と混じらないで肌に密着されますので、海やプール、レジャーを楽しむ日の塗り直しが必要な際にかなり重宝しそうです。

ウォーターフィット処方

ただし、スプレー後はジェル状に変化して塗り広げていくタイプなので、髪には使えません。

実際に、ウォーターマジックUVを海で使ってみての使用感や効果などの感想も随時公開していきたいと思います。

日焼け止めスプレーの使い方は?

日焼け止めスプレーを使う女性

日焼け止めスプレーの使い方は、肌にスプレーするだけでとても簡単です。ですが、少しだけルールがあります。

基本的な使い方のルール

  • 使用前に缶を上下に強く4~5回振る
  • 肌や髪から10~15cmほど離して、全体にスプレーする
  • ムラにならないように、まんべんなく塗る

顔に使用する場合

日焼け止めスプレーを手にとる女性

顔に塗るときには、直接スプレーすることは厳禁です。一度手のひらに出してから塗りますが、一度に塗るのではなく、少量ずつなじませます。

メイクの上から塗るときにも、手に取った日焼け止めを少しずつなじませます。ほとんどのクリームやジェルの日焼け止めは、メイク前にはスムーズに塗ることができますが、メイクの上からは使用できません。

効果的な使い方
メイク前は、塗りやすいクリームやジェルの日焼け止めを使い、メイク後に塗り直すときにはスプレータイプを使えば、化粧崩れをすることなく日焼け止めの効果を持続できます。

こまめに塗り直す

汗を拭いた場合には、汗と一緒に日焼け止めも取れてしまうため、その都度塗り直すようにしましょう。汗を拭かなくても、2~3時間ごとに塗り直すことで効果を持続することができます。

日焼け止めスプレーを使う際の注意点は?

注意を呼び掛けている女性

使い方が簡単でメリットも多い日焼け止めスプレーですが、気をつけなければならない点がいくつかあります。中には、思わぬ危険につながることもあります。

また、旅行の際の飛行機への持ち込みに関しても、いくつかの注意点があります。

日常使いでの注意点

アルコール過敏症の人、特に肌の弱い人には向かない

成分にエタノールなどアルコール系のものが多く含まれていることから、アルコール過敏症の人は避けた方が賢明です。

また、特に肌の弱い人は使用ができないものもあります。

脱毛直後や肌に異常がある際には使用しない

肌に傷がある場合や湿疹などの異常がある場合、また、脱毛直後の肌への使用は避けるようにしましょう。

同じ部分に3秒以上噴射しない

体の同じ部分に続けて使用すると、凍傷のおそれがあるので要注意です。

ドライヤーなどのそばで使用しない

日焼け止めスプレーはエアゾール製品のため、ドライヤーやヘアアイロンなどを使用しているときにスプレーすると、引火・やけどのおそれがあります。

そのような状況では、絶対に使用しないようにしてください。

火のそばでの使用は厳禁

日焼け止めを使う夏は、バーベキューなどをする機会も多くなりますが、火のそばで日焼け止めスプレーを使うことは絶対に禁止です。引火や爆発など、大事故になりかねません。

高温になる炎天下の車内に放置するのも危険です。

吸い込まない

首や腕など顔に近い部分にスプレーする際には、吸い込まないように注意が必要です。

また、そばに子供がいる場合にも、吸い込んでしまわないように十分気をつけましょう。

傷んだ髪への使用は要注意

髪を紫外線から守ることができることは、日焼け止めスプレーの大きなメリットですが、傷んだ髪へのスプレーは髪の水分を蒸発させてしまい、ダメージを促進させてしまう場合があります。

髪の状態や外出する時間などから判断して、紫外線防御数値の低いものを使うなど工夫することがおすすめです。

飛行機に持ち込む際の注意点

国内線と国際線

日焼け止めスプレーは、液体物としての扱いで、国際線・国内線ともに機内に持ち込むことができます。

国際線に持ち込む場合

機内持ち込みには、量的な制限があります。それは、1個あたり100mlまでと決まっています。

容器の大きさにも注意

中身が100ml以下であっても、容器がそれ以上の大きさの場合は持ち込むことができません。使いかけの日焼け止めスプレーを持ち込みたい場合には、容器の大きさのチェックが必要です。

容器はまとめてプラスチック製の袋に入れる

すべての液体物の容器を1つの袋にまとめて入れなければなりません。

袋は、ジッパー付き透明プラスチック製で、容量が1L以下のものと決まっています。(袋の目安は、縦20cm×横20cm以下、マチなし)

また、袋は1つしか持ち込めません。

スーツケースに入れて受託手荷物とする方が望ましい

海外で飛行機を乗り継ぐ際に、海外のルールにより再検査で没収されてしまう可能性があります。

したがって、機内に持ち込むよりも、できる限り受託手荷物として預入れする方が望ましいのです。

参照:国土交通省 量的制限の対象となる液体物のリスト

国内線に持ち込む場合

国内線においても、機内持ち込み・預け入れともに可能ですが、国際線同様、日焼け止めスプレーは液体物扱いになります。

「火気と高温に注意」と記載があっても、化粧品類や医薬品類のスプレー缶は持ち込み可能です。

参照:ANA手荷物国内線 制限のある手荷物

しかし、国内線の場合は航空会社によって若干制限やルールが異なる場合があるので、旅行会社などに確認することがおすすめです。

量的な制限

ほとんどの航空会社において国内線での液体制限は、1個あたり0.5kgまたは0.5L以下で、合計2kgまたは2L以下と決められています。

機内で必要でなければ受託手荷物とするのが望ましい

国内線においても、日焼け止めスプレーは機内持ち込みが可能ですが、どうしても機内持ち込みが必要なのかどうかを見極めましょう。

下記のページでも詳しく解説してますので、参考にして頂ければと思います。

→ 日焼け止めスプレーは飛行機に持ち込みできる?国際線・国内線の事情

まとめ

日焼け止めスプレーには、手軽に外出先でも使うことができ、髪やメイクの上からも使えるなど、多くのメリットがあります。

特に、塗り直しに関しては、さまざまな日焼け止めのタイプがある中で、非常に優れているといえるでしょう。

日焼け止めは一種類だけを使うのではなく、日焼け止めスプレーとクリームやジェルなど他のタイプの日焼け止めとを併用して、状況ごとに使い分けてみてはいかがでしょう。

また、昨年から飲む日焼け止めというサプリメントを使われている方も増えています。

→ 飲む日焼け止めって本当に効果あるの?副作用の心配は?選び方を紹介