日焼け止めの効果的な塗り方&塗り直しのポイントや注意点をチェック

日焼け止めを塗る女性生活・趣味

紫外線対策の重要性が広く知られている昨今。帽子、サングラス、アーマーなど様々な日焼け対策グッズが出ていますが、やはり一番愛用されているのが日焼け止め。

一昔前は、カシャカシャと振る伸びの悪い真っ白な日焼け止めしかありませんでしたが、今は乳液、ジェル、スプレーとたくさんの商品が市場を賑わせています。

お手軽になればなるほど、私たちは安易に使ってしまいがちですが、実は日焼け止めにも正しい塗り方があるのです。

多くの女性が「塗ればいいや」と、何となく全身に使ってしまっている日焼け止めですが、適量を最適なタイミングで塗らなければ効果は半減してしまいます。

せっかく塗るなら十二分にその効果を発揮してほしいもの。今回は日焼け止めの正しい塗り方を徹底的にご紹介します。

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日焼け止めを塗る量ってどのくらいなの?

日焼け止め

日焼け止めの効果を充分に発揮させるための適切な量をご存じですか?ほとんどの人が、白くなるのを避けるために少量を薄く伸ばして使っているのではないでしょうか。

日焼け止めには、表示されているSPFやPAの効果を保証するために必要な量があります。あなたが今まで使っていた量より、遥かにたくさんの量が必要な可能性もあるので、まずは適量を把握しましょう。

1c㎡あたり2㎎が適量

国際SPF試験法で、世界的に日焼け止めの効果を測定するための基準量が決まっています。日焼け止めの効果を検証するには1c㎡あたり2㎎で実験されているのです。この量を塗らない限り、表示されている数値の効果は期待できません。

女性の顔の面積はおおよそ400c㎡と言われているので、顔全体で800㎎(0.8g)が必要です。この量は500円玉1枚分に相当します。

顔も体も同じ量が必要

背中の日焼け止め量

1c㎡あたり2㎎というのは、顔に限らず体全体も同量が必要です。背中は顔の4~5倍の面積があるので、いかにたくさんの量の日焼け止めが必要かが分かると思います。

日焼け止めを塗るタイミングは?

日焼け止めの効果を発揮するには、量と同じく塗るタイミングも重要です。適切な量を塗っても、出かける直前に塗ったり、海や山に到着してから塗ったりしていては遅いのです。

日光に当たる30分前に塗る

日焼け止めの効果は肌に充分浸透してから発揮されます。肌に浸透するまでにはおよそ30分必要と言われています。

せっかく日焼け止めを塗っても、肌に浸透する前に日光に当たってしまえば、防ぎきれない紫外線が肌にダメージを与えてしまします。

日焼け止めを塗る順番は?

考える女性

女性は化粧をすることが多いので、日焼け止めをどの順番で塗るのが一番良いのか、迷ってしまいますよね。特に化粧下地と日焼け止めはどちらを先に塗った方が良いのか、曖昧なまま塗っている人は多いのではないでしょうか。

それぞれの効果をしっかりと発揮させてくれるのは下記の順番です。

化粧水

乳液

日焼け止め

化粧下地

ファンデーション

フェイスパウダー

日焼け止めと化粧下地の両方を塗るのが理想的ですが、時間がない人はどちらか一方にしても大丈夫です。その際は、下地効果のある日焼け止めか、紫外線予防効果のある下地を選ぶようにしてください。

顔以外の場所は保湿の後に日焼け止め

化粧をしない顔以外の場所は、下記の順番で日焼け止めを塗ります。

化粧水やローションで保湿

日焼け止め

乾燥した肌に塗らないように気を付けてください。

日焼け止めの正しい塗り方の手順は?

紫外線予防効果を最大限に引き出し、更に美肌にしてくれる正しい日焼け止めの塗り方をご紹介します。

日焼け止めは紫外線吸着剤などの肌に負担のかかる成分も入っているので、力強く擦り込まないで、優しく馴染ませることが大切です。

顔への基本的な塗り方

日焼け止めを塗っている女性

  1. 洗顔の後、化粧水、乳液で肌を整える(乾燥は日焼けを促進させます)
  2. 適量の日焼け止めを手のひらに取り、体温で少し温める
  3. 両頬→額→鼻→顎の順番に指で日焼け止めを乗せる(面積の広い場所から)
  4. 3と同じ順番で内側から外側へ優しく伸ばす(ムラのないように)
  5. ハンドプッシュで肌に馴染ませる
  6. 日焼け止めが肌に馴染んだら、化粧下地→メイクと通常の方法でメイクを進める

日焼け止めの塗り方

日焼け止めが肌に馴染む前に下地やメイクをしてしまうと、成分が反応してポロポロと消しゴムのかすのようなものが出る場合があります。

時間に余裕を持って、しっかりと肌に馴染ませながらメイクを進めていきましょう。

強い日差しを浴びる日は二度塗りを!

海水浴

海水浴やバーベキューといったレジャーや、運動会などの行事で、通常よりも長い時間日光に当たる日は上記の塗り方では足りません。

5でハンドプッシュをした後に、更に最初の量の半量の日焼け止めを手に取り、重ね付けをしていきます顔全体ではなく、特に日に焼けやすい下記の場所に重ね付けをしてください

  • 頬(頬骨が出ている部分)
  • 鼻(鼻筋と小鼻)

重ね付けをした後も、しっかりとハンドプッシュをして肌に馴染ませてください。

腕や足の塗り方

日焼け止めを手に塗る女性

日焼け止めを塗る女性

  1. 肌が乾燥している場合は保湿ケアをする
  2. 1本の線を引くように直接肌に日焼け止めを出す
  3. 手のひらで円を描くようにクルクルと伸ばしていく
  4. ハンドプッシュして肌に馴染ませる

手の甲や足の甲など、塗り忘れがないように注意をしてください。ムラがあったり、塗り残しがあったりすると、その部分だけ日焼けしてしまいますのでしっかりと塗りましょう。

日焼け止めの塗り直しの手順は?

日焼け止めを塗る女性

人間の体は汗や皮脂が常に分泌されています。夏場のようにダラダラと汗が流れていなくても、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と言って目に見えない水分が常に皮膚から蒸発しています。

どんなに丁寧に日焼け止めを塗っても、汗や水分の蒸発で肌から流れ落ちてしまうので、こまめな塗り直しが必要となります。

塗りなおす回数

  • 春~冬:1回(正午前)
  • 夏場のエアコン室内:1回(お昼の休憩時)
  • 夏場の外出時:2時間に1回

冬場や夏のエアコンの効いた部屋でも、直射日光が当たる場合は2~3時間に1回は塗り直してください。

顔の日焼け止めを塗り直す手順

日焼け止めを塗る女性

顔は化粧のよれなどもあるのでしっかりと塗り直したいですが、時間が取れない人もいると思うのでいくつかのパターンをご紹介します。

メイクオフしてしっかりと塗り直し

絶対に焼きたくない人、しっかりと塗り直しに時間が取れる人におすすめの方法です。

  1. 拭き取り化粧水でベースメークを落とす(アイメイクは落とさなくてOK)
  2. 乳液で肌を整える
  3. 日焼け止めを適量手に取り、朝のケアと同じ手順で顔に馴染ませる
  4. 下地→メイク

時間はかかりますが、理想的な塗り直し方法です。

乳液をメイクオフに代用する

メイクオフをしている時間がない人は、乳液をメイクオフの代用として使います。乳液の油分が最低限のメイクを落としてくれます。

  1. コットンに乳液を取り、頬や鼻に馴染ませた後、拭き取る
  2. 日焼け止めを適量手に取り、朝のケアと同じ手順で顔に馴染ませる
  3. 下地→メイク

メイクの上から塗り直す

とにかく時間がなく、手早く日焼け止めを塗りなおしたい人はメイクの上から塗り直すことも可能です。

  1. あぶらとり紙(ない場合はティッシュペーパー)で皮脂と汗を軽く拭き取る
  2. 日焼け止め効果のあるパウダーファンデーションを塗る

スプレータイプの日焼け止めは塗り直しに注意が必要

スプレータイプの日焼け止めは塗り直しが楽な反面、特に顔での使い方に注意が必要です。体には直接かけられても、顔はNG、または手のひらにかけてから顔に塗る、など使い方が異なる場合があります。

説明書をよく読んでから、説明書通りに顔に使用するようにしましょう。

腕や足の塗り直し方法

腕や足も顔と同様、塗り直しが必要です。化粧をしていないので、朝のケアと同じ方法で塗り直しをします。

日焼け止めを塗る女性

  1. タオルで軽く表面の汗や汚れを拭く
  2. 1本の線を引くように直接肌に日焼け止めを出す
  3. 手のひらで円を描くようにクルクルと伸ばしていく
  4. ハンドプッシュして肌に馴染ませる

海水浴やプールなど、水と汗のダブルで日焼け止めが落ちしてしまう場合には、1時間置きに日焼け止めを塗り直しましょう。

また、背中などの塗りにくい場所は、無理に自分で塗るとムラを作ってしまうので、誰かに塗ってもらうようにしてください。

まとめ

ご自身の今までの塗り方と比べていかがでしたか?日焼け止めは思ったよりもたくさんの量が必要だということが分かったと思います。

去年の日焼け止めがなくならない…という人も多いと思いますが、そもそも使う量が少な過ぎるというケースがほとんどだと思います。

塗り方や塗り直しなど、きちんと実践しようと思うと意外と手間のかかる日焼け止め。でも、肌はケアをした分だけきちんと答えてくれます。

日焼けのダメージは時間をかけて私たちの肌の表面に表れてきます。5年後、10年後のシワやシミを防ぐために、今からしっかりと正しい紫外線対策をしておきましょう。

日焼け止めと合わせて、飲む日焼け止めを併用されている方も増えています。

→ 飲む日焼け止めって本当に効果あるの?副作用の心配は?選び方を紹介