日傘に紫外線対策の効果は?選び方&確認しておきたいマナー7つ

生活・趣味

昨今、紫外線が肌の老化、トラブルの原因になることが広く知られるようになりました。特に紫外線の量が増える初夏から夏には、日傘を差す女性が増えています。

けれども日傘は本当に紫外線防止効果があるのでしょうか。手持ちの雨傘では日傘の代用にならないのでしょうか。

今回は、日傘の購入を検討している人に役立つ、紫外線防止対策としての日傘選びのポイント、日傘を使う際に気をつけたいマナーなどを紹介します。

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日傘に紫外線対策としての効果はあるの?

日傘をさす女性

日傘と普通の傘の違い

普通の傘(雨傘)、日傘、晴雨兼用雨傘、晴雨兼用日傘に分類される傘。その違いを見ていきます。

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雨傘

雨や風雨を防ぐ目的の傘です。生地は防水加工または撥水加工が施されているか、水を通しにくい素材を使用しています。

日傘

陽射しを遮る目的の傘で、防水性はありません。綿、麻、絹、ポリエステルなどの生地が使われます。

晴雨兼用日傘・晴雨兼用雨傘

晴 雨兼用日傘は、日傘に防水加工をしたもので、陽射しを遮る日傘としての機能がメインです。雨傘としても使えますが、防水・撥水機能は弱く、雨を通す生地も あるため、大雨や雨天時の長時間の使用には向きません。一方、晴雨兼用雨傘は雨傘にUV加工をしたもので、雨を防ぐ雨傘としての機能がメインです。

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日傘の効果

紫外線

日傘は紫外線をカットするために、UV加工、遮熱加工が施された傘です。UV加工は生地に紫外線反射材や紫外線吸収剤を付着したものが殆どです。したがって雨傘と違う効果が得られます。

遮光率とUVカット率
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太陽光は波長の違いで、紫外線、可視光線、赤外線の3つに分かれます。紫外線で「暑い」と感じるのは赤外線によるもので、「まぶしい」「明るい」と感じるのは「可視光線」です。

UV は英語でUltra Violet、紫外線という意味です。UVカット率は紫外線をカットする率で、遮光率は可視光線を遮断する率です。紫外線対策で日傘を使う場合は、UV カット率を確認すると効果が得られます。ただし、遮光率のみの表記の場合は、UVカット率と同程度紫外線を防ぐことができます。

紫外線を防ぐ目的であれば、UVカット率が高い日傘が効果的です。遮光率が高い日傘は、紫外線をカットし、かつ太陽光全部を遮るため体感温度も低くなります。

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紫外線以外に期待できる効果

日傘の生地には、防水加工・撥水加工が施されていないため、生地に通気性があり熱がこもりにくく、暑さを防ぐのに効果的です。

また、遮光に優れた日傘は、熱を吸収するため、体感温度を下げる清涼効果があり、熱中症予防にも効果的です。長時間日光に当たると血中の疲労物質が増加するため、疲れ防止、夏バテ防止にも一役担います。

紫外線から守るための効果的な使い方

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定期的なメンテナンス

UVカット加工の効果がキープできるのは1~2年です。1、2年経ったら、生地に「UVカットスプレー」を使用することで、効果を回復・持続させることができます。

丁寧な扱いで効果をキープ

日傘は雨の日に使ったり、水洗いをすると効果が激減します。また、使う頻度が多く、生地の傷や摩擦、色落ちがあると効果が減少します。日光や蛍光灯に当たらない場所で保管することも効果の持続に役立ちます。

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紫外線対策としての日傘選びのポイントは?

日傘をさす女性

遮光率とマーク

50年以上の歴史をもつ洋傘製造業者の団体「日本洋傘振興協議会」が、「JUPA」という洋傘の独自の品質基準を設けています。一定の遮光基準をクリアした傘には「遮光マーク」と「遮熱・遮光マーク」が表示されています。「JUPA」マークがあり、遮光率の高いものを選ぶといいでしょう。

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遮光マーク

生地の遮光率が99%以上の傘を遮光傘といいます。1級遮光率とは、遮光率99.99%以上の傘です。1級遮光率の生地を使った傘が効果的です。

遮熱・遮光マーク

遮光加工を施した生地に遮光指数の試験を行ない、指数35をクリアしたものです。

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紫外線をカットするために最も効果的な色は紫外線を吸収する黒です。黒の次はターコイズ、イエロー、オレンジ、ピンク、オフホワイトの順です。

ただし、紫外線には上から真っすぐ当たる「直射光」のほかに「散乱光」、地面に反射する光があります。傘の表面の色より地面の照り返し反射する光が当たる内側の色が重要です。傘の表面は白、オフホワイトなどで光を反射し、内側は照り返しの光を吸収する黒がおすすめです。

生地

素材は、紫外線遮光繊維(UVカット加工素材)、ポリエステル、ビニロンが紫外線カット率の高い素材です。

また、厚手で目のつまった織り方の生地は紫外線を通しにくく、目がざっくりした生地やレース素材は穴から陽射しが入り、紫外線対策には意味がありません。

日傘を使う前に確認しておきたいマナー7つ

公園で日傘を使う女性

日傘をさすと、傘を広げた分だけスペースを広く取り、時と場所によっては周りの人の迷惑になりかねません。以下の7つのマナーを守って使いたいものです。

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人ごみでの使用に注意

女性がさす日傘の高さは、男性の目線当たりにくる場合が多く、石突きで顔をつつくリスクがあります。一歩間違えると怪我につながり危険です。

スポーツ観戦時は使用NG

何かを見ることを目的に大勢が集まる場所で日傘をさすと、後ろの人の視界を遮り迷惑になります。つばの広い帽子もですが、後ろの人の邪魔にならないか注意しましょう。

イベント時の使用は迷惑

ディズニーランドのパレード、遊園地のショー、音楽フェスも同様、何かを見ることを目的に大勢人が集まる時は、後ろの人の邪魔になることが多くあります。使用に注意しましょう。

石突きを下に持つ

日傘を持って歩く時に手は自然と前後に振れますが、振り幅が大きいと後ろの人に石突きが当たる危険性があります。地面に対して垂直に持ちましょう。

日傘をさして自転車には乗らない

日傘をさして自転車に乗ると片手運転になり、バランスが崩れます。ふらついて転倒したり、他人に怪我をさせたりしないよう、傘をさしての自転車走行はやめましょう。

謙虚な気持ちで

本 人に悪意がなくても、日傘をさして前から歩いてくる人は「通りますよ」という意思表示と同時に、“他人への迷惑より自分の日焼けが大事”という自己防御が 強いイメージを与えることがあります。人とすれ違う時などは威圧感を与えないよう謙虚な気持ちを忘れないようにしたいものです。

広げる時はゆっくり

日傘を広げる際は、前後左右に子どもやお年寄りがいないか、立ち止まって周りを確認してからゆっくりと広げましょう。大事なのは、「迷惑になっていないか」を意識すること。人が多い場所では日傘は閉じて、つばの広い帽子をかぶりましょう。

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まとめ

紫外線対策としての日傘は、UV(紫外線)カット率、遮光率の高いもの、色や生地も吟味して選びましょう。日傘のUVカット効果には寿命があるので、取り扱いに注意して、メンテナンスしながら効果を持続させるといいでしょう。

また、日傘をさす際は、周りの迷惑になっていないか気を配ることが大切です。日焼け止めやつばの広い帽子、サングラスなどを併用し、人ごみでは日傘を使うことを避けるなど、マナーを守って素敵な「日傘美人」になりませんか。