今回の11月18日のジョブチューンでは、冬の悩みとして多い冷え症改善に効果的な入浴法について、温泉療法専門医の早坂信哉先生が教えてくれました。
さらに冷え症に関連した入浴法についてまとめてご紹介しています。
湯冷めしにくいお風呂の温度を検証
今回、長い時間湯冷めをせずに、体が温かい状態を保つには、どのくらいの温度のお風呂に入るのがおすすめなのかを検証されていました。
20代の女性が、各お風呂の温度(38℃、40℃、42℃)で10分間入浴して、室温24℃の部屋で体の表面温度をサーモグラフィーで計測した結果。
- 38℃→40分後には足の指先が30℃以下に。
- 40℃→1時間経っても暖かいまま。
- 42℃→50分後には足の指先が30℃以下に。
40℃のお風呂が、もっとも長時間、体の芯から温める効果があったという結果になりました。
40代、60代の女性が検証した結果も同じく、40℃のお湯のみ1時間後のサーモグラフィーでは手足の温度が温かかったという結果になりました。
冷え症改善には何分の入浴がおすすめ?
基本的には、10分で大丈夫です。
- 5分→体が温まらないからです。
- 10分以上→熱中症になる可能性があるからです。
まとめますと、体の芯から温めて、冷え症の改善に効果的なのは、40℃のお風呂に10分間入るのがおすすめということになります。
もし、熱いお風呂が苦手な場合は、38℃で少し長いめに入ってもOKです。
体が冷めにくくなるお風呂に入れるとよい食べ物とは?
早坂先生が立ち会った実験によりますと、ゆずをお風呂にを入れますと、お風呂から上がって60分以上、体を冷ましにくくする保温効果があったようです。
ゆずの皮に含まれる成分が非常に重要で、油分が肌をカバーして、皮膚から水が蒸発するのを防いでくれます。さらに皮に多く含まれるリモネンには、血流を良くして体温を上げてくれます。
もし、皮ではなく中身を入れている方は、今度からゆずの皮を入れて入浴を楽しみましょう。
ちなみに、ゆず以外に、みかんやレモンなどの柑橘系の果物なら同じ効果が得られるということです。
香りも楽しめますので、ぜひ、ゆず風呂以外に、みかん風呂やレモン風呂で冷え性改善してみましょう。
ワックスや防カビ剤などを一切使われていない、国内産ゆずの果皮を100%使った入浴剤もあります。
中身は使わず皮だけがほしいならこちらの方がお得かもしれません。
塩風呂の保温効果で体を温める!
塩にはマグネシウムやカルシウムなどの天然ミネラルがたっぷりと含まれていて、血液の循環が良くなったり、保温効果も期待できると言われています。
お風呂の中に塩を入れる塩風呂も話題になっています。
使うのは塩のみです。ただし精製された塩には、加工の段階でミネラルが失われていて、ほとんどが塩化ナトリウムです。なので、未精製の天然の塩を選ぶようにしてください。
スーパーなどで販売している、「赤穂の天塩」、「伯方の塩」などでOKです。
- 38~40℃くらいのぬるめのお湯を用意します。
- 塩を30~50gくらいを入れて、しっかり混ぜれば完成。
- 10分くらい浸かってから、塩をシャワーで洗い流してください。
塩の量については、200~300gくらい入れる場合もあるようですが、最初は少量から始める方が良いと思います。毎日行わずに週に2~3回にしましょう。
その1
もし塩風呂使ってみて、しみたり痛みがあった場合は控えるようにしましょう。
またアトピーなど皮膚疾患がある方は、医師に確認してから行うか、確認できない場合は控えましょう。
その2
塩によって鉄やステンレスの部品が錆びて腐食してしまう可能性がありますので、追い抱き機能が付いている場合は使わないようにしてください。
その3
塩が付いたままだと浴槽の中の金属部品なども錆びたり、傷めてしまう可能性がありますので、塩水を抜いた後は浴槽をしっかり水で洗い流してください。
冷え性の方におすすめの入浴剤は?
冷え性への効能効果が記載されている、評価の高い入浴剤をご紹介しています。
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バブの入浴剤には、炭酸ガスの温浴効果と、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムによる保温、血流促進によって冷え症への効果が期待できます。
バブシリーズには、森の香りやゆずの香りなどいくつか種類がありますが、その中でも人気なのがひのきの香りです。
出典:amazon.co.jp
炭酸ガスが温浴効果を高め、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウムなどの温泉成分によって、血行を促進し、冷え症にも効果が期待できます。
アース製薬 温泡シリーズでは、こだわり桃、温もり和果などいくつか種類がありますが、その中でも、こだわりゆずが人気が高かったです。