甘くて美味しいハチミツですが、ダイエット中に摂っても大丈夫なのか気になりますね。ハチミツは濃厚な甘さを持つため、どうしても「太るんじゃないの?」と心配になりがちです。
しかしハチミツの摂り方を工夫することによって、ダイエット中の心強い味方になることをご存知でしょうか。
そこでハチミツを食べるとなぜ太ると言われるのか、ダイエット中に摂る際のポイントは何か、体にどのような効果があるのかについてご紹介していきます。
ハチミツは太るって聞いたけどホント?
ハチミツは砂糖よりも低カロリーなのに、なぜ「ハチミツは太る」というイメージがあるのでしょうか。ハチミツを砂糖と比較することで、その理由が見えてきました。
ハチミツと砂糖を比較
- ハチミツのカロリー:294kcal(100g)
- 砂糖のカロリー:384kcal(100g)
90kcalも低いだけでなく、ハチミツのほうが甘みを強く感じられるため、砂糖の3分の1の量で同じ甘さを味わうことができます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]紅茶などに混ぜることの多いハチミツや砂糖ですが、温度によって感じられる甘さに変化があることをご存知でしょうか。
砂糖は温度に関係なく、砂糖の持つ甘みを感じることができます。紅茶に大さじ1杯の砂糖を入れるとしっかり甘くなります。しかしハチミツは砂糖と違い、高温になると甘さを感じにくくなる性質を持っています。
砂糖を食べるとすぐに体に吸収され、急激に血糖値が上がってしまいます。急激に血糖値が上がってしまうということは、その分下がるのも早いということです。
血糖値がすぐに下がってしまうと脳が空腹サインを出し、またすぐに何か食べたくなってしまいます。これではダイエットになりませんね。
それに比べて、ハチミツはゆっくりと体に吸収されるため、血糖値の上昇も下降もゆるやかです。そのため効率よくエネルギーとして変換され、脂肪になりにくくなっています。
比較から見る「ハチミツは太る」と言われる理由
ハチミツと砂糖の比較から、ハチミツが太ると言われる理由をまとめました。
甘さが強いため「太る」と思われがち
砂糖よりも強い甘みを持つハチミツ。砂糖とのカロリー差や、脂肪へのなりにくさなどを知らないと、甘いものイコール太りやすいと勘違いしてしまうことも。
ハチミツは砂糖の3分の1の量で同じ甘さになることを、しっかりと覚えておきましょう。
ハチミツの入れすぎ
低カロリーで甘みの強いハチミツは、つい温かい飲み物などに入れすぎてしまいがち。ホットミルクや紅茶に加える際、意識して注意が必要ですね。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]砂糖に比べると低カロリーだから…とつい多めに使ってしまいたくなるハチミツ。しかし多く使ってしまうと結局、砂糖と同じカロリーになってしまっていたなんてことも。
スプーン1杯までと、一度に使う量を決めておくとよいでしょう。
ハチミツは先でお伝えした、高温になると甘さを感じにくくなる性質のため、砂糖に比べると入れ過ぎてしまうことがあります。
「ハチミツを食べると太る」と言われているのは、この性質のため入れ過ぎてしまうからかもしれません。温かい飲み物にハチミツを加える場合、少なめに入れるのがいいですね。
入れ過ぎに注意とお伝えしたハチミツですが、摂り過ぎによる体への影響はあるのでしょうか。
過去に、ハチミツ100gと牛乳約1リットルだけで3ヶ月過ごすという実験がアメリカにて行われました。
その結果、なんと健康状態に問題はなく、多少ビタミンCが不足してきたというだけでした。実験の続きとして、オレンジジュースを飲むことでビタミンC不足も解消され、その後体調が悪くなることもなかったそうです。
しかし、体に影響がないからと言って、過剰摂取はハチミツに限らず行ってはいけません。美味しくてたくさん食べたくなってしまいますが、調節しつつハチミツを摂っていきましょう。
[/surfing_su_box_ex]ダイエット中にハチミツを食べる際のポイントは?
ダイエット中でもハチミツを食べたい時がありますよね。こちらではダイエット中にハチミツを食べる際の3つのポイントと、おまけのヘルシーレシピを紹介します。
ハチミツの種類を選ぶ
ハチミツには、れんげ蜜、アカシア蜜、ふくらし蜜といった様々な種類があります。ハチミツのもとになった花によって名前が異なり、それぞれ風味や成分にも差があるのです。中にはダイエットのお供におすすめなハチミツもあります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]アカシア蜜はアカシアの花から摂集したハチミツで、あっさりとした甘みを持っています。他のハチミツに比べ、アカシア蜜は果糖が多く含まれており、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれる効果が特に強いのです。
血糖値の上昇がゆるやかということは、効率よくエネルギーに変換され脂肪になりにくいということ。アカシア蜜こそダイエットに向いているハチミツと言えますね。
ハチミツ使用時の分量に工夫を
料理やお菓子作りでも、砂糖のかわりにハチミツを使うのがおすすめです。しかし砂糖が大さじ1だからと言って、代わりのハチミツも大さじ1にしていたら効果的なダイエットはできません。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]砂糖の代わりにハチミツを使う場合は、3分の1の量にしてカロリーを抑えていきましょう。
「ハチミツと砂糖を比較」の項目でもお伝えしましたが、ハチミツは砂糖の3分の1の量で同じ甘さを感じることができます。カロリーを抑えつつ甘さはそのままと、美味しくダイエットできますね。
ハチミツを摂る時間帯
日中に取りがちなハチミツですが、実は朝昼よりも就寝前に摂るほうが体にいいことをご存知でしょうか。
就寝前にハチミツがいい理由
人の体は、眠っている時にエネルギーを消費して成長ホルモンを分泌するようになっています。この時エネルギーとなるのが肝臓に蓄えられた糖質ですが、不足していると成長ホルモンが満足に分泌されず、体脂肪も燃焼されなくなってしまいます。
そこで、就寝前にハチミツを取ることで糖質を蓄え、蓄えた糖質によって成長ホルモンを十分に分泌し、体脂肪を燃焼させてダイエットにつなげる…というわけです。ハチミツに含まれるカリウムが塩分を輩出しますので、むくみの防止にも役立ち一石二鳥です。
ちなみにイギリスでは「ハチミツ熟睡ダイエット」として知られているダイエット法のひとつです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]就寝前のハチミツの摂り方
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ハチミツ大さじ1を用意します。なお、加糖でなく純粋ハチミツの使用がおすすめです。
- 寝る1時間前に大さじ1のハチミツを、コップ1杯(約160cc)のお湯に溶かします。レモンを加えても美味しいです。
- すべて飲んだら7時間ほどぐっすり眠りましょう。
こちらの飲み方に飽きたら、ぜひ次のハチミツヨーグルトドリンクもお試しください。
就寝前におすすめのハチミツヨーグルト
ハチミツとヨーグルトで作る、安眠効果のあるドリンクです。
ヨーグルト100ml、ハチミツ大さじ1、水大さじ1をカップに混ぜ、レンジで1分加熱して完成のお手軽レシピ。ヨーグルトがなければ牛乳や豆乳で代用しても同じ効果が得られます。
ハチミツでダイエット!ヘルシーレシピ
ダイエット中にぴったりな、ハチミツを使ったヘルシーレシピを紹介します。
そのまま食べても、紅茶に加えても美味しい定番のレシピです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]材料
- レモン:1個(できれば国産のもの)
- ハチミツ:200cc
作り方
- レモンをしっかりと洗い、水気を拭き取ります。
- レモンを3㎜ほどの輪切りにスライスします。
- 容器にスライスしたレモンを並べ、ハチミツを加えます。
- 3~4時間ほど置いて完成です。
お水やお湯で割っても、そのままでも美味しいハチミツ大根。大根と一緒にショウガのスライスも加えるとぽかぽかレシピになりますよ。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]材料
- 大根:約5cm
- ハチミツ:200cc
作り方
- 大根の皮をしっかりと洗い、皮を付けたまま1cmの角切りにします。
- 切った大根を容器に入れ、ハチミツを加え一晩寝かせます。
- 翌日、大根を取り出したら完成です。大根をそのままにしてしまうと臭くなりますので、必ず取り出しましょう。
甘みのある味でぱくぱく食べられる、副菜レシピです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]材料
- ほうれん草:2束
- しょう油:大さじ2
- ハチミツ:大さじ2
- すりごま:適量(たくさん入れるほうが美味しいです)
作り方
- ほうれん草を茹でます。
- 茹でたほうれん草をしぼって、好みの大きさに切ります。
- ほうれん草、しょう油、ハチミツ、ごまをよく混ぜ合わせたら完成です。
ハチミツにはどのような効果があるの?
ヘルシーでしっかりと甘いため、ダイエット効果に注目してしまいがちなハチミツ。しかしその効果を調べてみると、健康や美容に対して非常に有効なものとなっていました。
健康への効果
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ハチミツは効率よくエネルギーに変換される仕組みを持っています。そのため疲労時にハチミツを取ると体力が回復され、ハチミツを取らなかった時に比べると体が楽になる効果があります。
疲れた時には甘いものが欲しくなりますが、ハチミツで糖分を補給してはいかがでしょうか。
喉が痛い時や咳が出る時にハチミツを摂ると、痛みや咳が緩和される効果があります。と言うのもハチミツにはグルコン酸が含まれており、グルコン酸には高い殺菌作用があるためです。
「ハチミツでダイエット!ヘルシーレシピ」で紹介したハチミツ大根には咳止めの効果もあり、血圧も下がるのでおすすめですよ。
ハチミツが持つ果糖は、アルコールの分解を促進する働きを持っています。そのためお酒を飲む前や飲んだ後にハチミツを摂ることで、二日酔いを予防したり軽減したりすることができます。
飲み会の前や、うっかり飲み過ぎてしまった後にぴったりです。
ハチミツが持つ消炎作用が胃を守り、殺菌作用によって腸内の善玉菌を増やし、結果として腸内環境を整える効果があります。
腸内環境が整うと疲れやすさや食欲不振が改善されるだけでなく、美容面でも肌トラブルの解消など嬉しい効果がありますので、ハチミツを積極的に摂っていきたいですね。なお、ヨーグルトとあわせて取ることで、よりいっそう善玉菌を増やすことができます。
美容への効果
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ハチミツには豊富なビタミンが含まれており、肌への美容効果が非常に高いです。
ビタミンCやビタミンB6によってハリや艶のある肌を維持し、加齢による肌トラブル全般を防ぐ効果があります。食べるだけでなく、肌に塗ったりシャンプーに混ぜたりして使っても効果的です。
ビタミンB5とB9を含むハチミツは、老化を防ぐ効果もあります。
皮膚や粘膜を正常に保つビタミンB5は、別名パントテン酸とも呼ばれており、ニキビや肌荒れを防ぐだけでなくストレス緩和の働きもあります。ビタミンB9は別名を葉酸と言い、細胞が新しくなる際に必要不可欠であるにも関わらず、通常の食事だけではなかなか補うことができません。
肌荒れを防いでストレスを緩和し、細胞を新しくして若々しさを保つ、そんな嬉しい効果がハチミツにはあるのです。
シミの原因はメラニン色素ですが、ハチミツに含まれるビタミンCがメラニン色素の生成を抑えます。
ハチミツが持つ鉄分もメラニン色素に対して抑制する働きがあるため、よりいっそう効果的です。また、鉄分は老化、ガン、生活習慣病などにつながる活性酸素を排出してくれるため、美容と同時に健康にも嬉しい効果ばかりです。
まとめ
その強い甘みから太るイメージのあったハチミツでしたが、調べてみると体に嬉しいことばかり。日ごろ、料理に使っている砂糖をハチミツに変えてみてはいかがでしょうか。
砂糖よりもまろやかな味わいになるのでおすすめです。ハチミツを生活に取り入れて、内側からも外側からもきれいな体を目指しましょう。