皮脂が多くて顔がべたつくけど、鼻の周りは特に脂が多くてしかも匂う!なぜ鼻の脂は他の部分の皮脂と比べて臭いのでしょうか。
気になる鼻の脂、メイクがテカるだけでもイヤなのに、周りの人に匂ってしまったらどうしようと不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
鼻の脂が臭くなってしまうその理由と、脂を抑えるための対策法をまとめました。
鼻の脂はなぜ臭いの?
皮脂は他の部分からも出ているのに、なぜ鼻の脂は特に臭いのか、その理由は酸化や雑菌の繁殖が主なものです。
皮脂の酸化
Tゾーンは特に皮脂の多いところですが、皮脂が出るだけでは臭くなりません。毛穴に詰まってその皮脂が酸化するため臭くなるのです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]皮脂が詰まってしまう原因は、古い角質と混ざり合って角栓を作るから。年齢とともに肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が毛穴の周りにも残ったままになります。
そうすると、出てきた皮脂と混ざり合って角栓となり、毛穴を塞いでしまうのです。その詰まったものが酸化することで、匂いを発するようになります。
雑菌が繁殖する
皮脂で詰まった毛穴の中で、メイクの汚れなどで雑菌が繁殖して匂いを発する場合もあります。
顔にも善玉菌と悪玉菌がいて、毛穴が汚れたり詰まったりしていると、悪玉菌が増殖してイヤな匂いが発生します。これが慢性化すると脂漏性湿疹となり、炎症が起きることもあります。
加齢臭の可能性
加齢臭というと「おじさんの匂い」のイメージがありますが、実は男女問わずあるものです。女性ホルモンが減少し始める35歳くらいから出始める人もいるくらいで、年齢を重ねるほどに女性でも増え始めるのです。
加齢臭は皮脂の中に含まれる脂肪酸が酸化して分解されることで発生します。これが特有の匂いの元。鼻の周りは皮脂腺が活発なので、加齢臭も発生しやすいのです。
鼻の脂の分泌が多い原因は?
顔の中でも特に鼻の皮脂が多いのはなぜなのでしょうか。
皮脂腺が多いから
皮脂を出す皮脂腺は、手の平と足の裏を除いて全身にあるのですが、体の部位によってその数が違います。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 頭皮
- 顔(額、鼻が特に多い)
- 胸
- 背中
- 脚、腕
上記の順で多くなっています。顔の中でも頬や目の周りに比べ、額と鼻が多くなっているため、べたつきやすいのです。
肌の乾燥
肌の表面はべたついているのに、内側は乾燥しているといういわゆる「インナードライ」の状態です。
潤いが足りないために、肌は自分を「もっと潤そう!」と思い、どんどん皮脂を分泌します。保湿というと、頬や目の周りなどはしっかりするのに、鼻はちょっと手薄になることが多く、意外と乾燥しがちな場所なのです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]肌が乾燥してしまう原因の一つに、誤った洗顔方法があります。肌のべたつきを改善しようと、1日に何度も顔を洗ったり、洗浄力の強い洗顔料を使っていると、皮脂を取りすぎて乾燥してしまいます。
乾燥すると肌のバリア機能が低下していくので、肌を守るために皮脂がどんどん出てくるのです。
角栓パックのやり過ぎ
鼻の脂を取りたくて、角栓パックをしょちゅうやっていませんか。ごっそり取れると気持ちがいいものですが、角栓パックは毛穴に詰まった汚れや角栓を無理矢理とるもの。肌へのダメージも大きいのです。
角栓を取る際に、周りの皮膚もはがしてしまうこと、また、毛穴を無理矢理こじ開けて中身を出していますから、開いた毛穴から余計に皮脂が分泌されるようになってしまいます。
角栓パックは、どうしても明日までに角栓を取りたい!というとき以外はあまりおすすめできません。
ファンデの塗り過ぎ
鼻の皮脂をなんとかしようとして厚塗りになっていないでしょうか。ファンデーションを必要以上に厚塗りすると毛穴を塞いでしまい、皮脂が増える原因になります。
ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足や疲労、ストレスなどでホルモンバランスが乱れていると、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。女性にも男性ホルモンが分泌されていますが、女性ホルモンのバランスが乱れた時にこの男性ホルモンの分泌が増えてしまい、皮脂が増える原因になります。
ストレスなどの影響以外にも、更年期に入って女性ホルモンが減少することでも男性ホルモンが増えることがあります。
鼻の脂を取る方法は?
それでは、肌を傷めずに鼻の脂を取るにはどうすればいいか、その方法をご紹介します。
蒸しタオル&オイルマッサージ
メイクを落としたら、毛穴をしっかりと広げてあげましょう。そのためには、蒸しタオルやスチームを使います。濡らしたタオルをレンジで30秒~1分ほど温め、熱くない程度の温度にしてから顔に乗せます。5分くらい蒸して、しっかり毛穴を広げましょう。
スチーマーがあれば楽ですが、メイクを落としてから湯船につかる、というのもひとつの方法です。10~15分くらい入っていると体も温まり、毛穴が開いてきます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]1枚の蒸しタオルだとすぐに冷めてしまう場合は、少し工夫して長持ちさせるようにしてみましょう。
- 蒸しタオルの上からラップをする
- 蒸しタオルを2枚重ねにする
- 大判のタオルで蒸しタオルを作る
オイルマッサージ
しっかり毛穴を開いたら、オイルマッサージをして詰まりを解消していきます。ここで使うオイルはクレンジングオイルではありません。天然100%の下記のような植物オイルです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ホホバオイル
- オリーブオイル
- マカデミアナッツオイル
- アルガンオイル
どんな肌質にも合うホホバオイルは1本もっておくと、毛穴のケア以外にもクリーム代わりに使えたり、ヘアケアにも使えるので便利です。
オイルを少量手に取り、指につけて鼻の周りをやさしくクルクルとマッサージします。脂汚れを落とすには油がいいんです。
頑固な角栓には、オイルに重曹を混ぜた藻を綿棒につけて集中マッサージしてみましょう。ただし、ゴシゴシこすったり、無理矢理押し出そうとしてはいけません。
1分ほどマッサージしたら、ぬるま湯もしくは拭き取り化粧水をつけたコットンで優しく拭き取ります。
やってはいけない方法
ざらつきを感じるほど角栓が詰まっている時は、ついつい無理に取りたくなってしまいますが、それは毛穴と肌を傷めるだけで、いいことはありません。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- ピンセットで抜く
- 指先で無理矢理絞り出す
- 毛抜きで取る
- 毛穴吸引器を頻繁に使用する
上記のように無理な方法はやめた方がいいでしょう。即効性がありそうでいて逆効果です。無理に毛穴のよごれを取り除いて毛穴が開いたままになっていれば、またそこに汚れが溜まり、皮脂が増える原因にもなるからです。
鼻の脂を抑える為の改善法は?
鼻の脂そのものを抑える方法について、スキンケアや食事など改善する為のポイントについてご紹介します。毎日気をつけることで、余分な皮脂が出にくくなっていくはずです。
1.正しいスキンケアで改善
クレンジングや洗顔などのスキンケアは毎日するものなので、正しい方法で行わないと肌を傷めて皮脂が増える原因になります。
優しくクレンジング
クレンジング料はどのようなものをお使いですか?メイクがスルッと落ちるシートタイプやオイルタイプのクレンジングは、10代の皮脂が盛んに出てくる年代にはいいのですが、大人の肌には少し洗浄力が強すぎます。
落とした気がしないと思うかもしれませんが、大人の肌には潤いを残したままメイクを落とせるミルクタイプやクリームタイプがおすすめです。
クレンジングはメイクさえしっかり落ちればいいので、さっぱり感は必要ありません。肌の汚れを落としてすっきりさせるのは次の洗顔の工程です。
正しい洗顔法
毛穴の汚れを落としたらいよいよ洗顔です。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 洗顔前に、雑菌が顔につかないように手を1度洗います。
- 顔をぬるま湯(32度くらい)で濡らします。
- たっぷりの泡を作り、Tゾーンからのせていきます。乾燥しやすい頬や目元は最後に泡をのせます。
- ぬるま湯でよくすすぎます。シャワーを直接かけたりしないで、手の平でお湯をすくって丁寧にすすいでください。
洗っている時間は1分程度でOKです。脂を取りたいからと長時間洗うことは逆効果。皮脂を取りすぎて肌を乾燥させてしまいます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]洗う時は泡を転がすようにして、手の平が顔に触れないくらいたっぷりの泡を使って洗ってください。決してゴシゴシこすらないように注意しましょう。
タオルで水気を拭き取る時もこすってはいけません。肌を傷めて乾燥させる原因になります。やさしく水気をタオルに吸わせるようにして拭き取ります。
しっかり保湿する
洗った後の保湿がとても大切です。べたついているからといって、化粧水だけで済ませたり、何もつけないのは逆に皮脂の分泌を増やします。
保湿は洗顔後30秒以内に!洗い終わった直後から肌は乾燥していきますから、この時間が短ければ短いほどいいんです。お風呂の後は浴室でスキンケアをしてもいいくらいです。
保湿効果の高いセラミド入りの化粧水で、たっぷり水分を補給し、乳液やクリームで蓋をします。これで潤いは十分です。
毛穴を引き締める
最後は収れん作用化粧水を使って鼻の周りを優しくパッティングしましょう。毛穴を引き締めることで、過剰な皮脂分泌を抑えます。
収れん化粧水の効果や使い方について下記のページで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
→ 収れん化粧水とは?肌の引き締め効果を高める為の使いこなし術
[surfing_su_box_ex title=”酵素洗顔でスペシャルケア” box_color=”#f99b3e”]酵素にはたんぱく質を分解する働きがあります。毛穴に詰まった角栓の一部は角質ですから、たんぱく質です。
酵素洗顔料を使うと、この角栓を除去するだけでなく、肌の表面に残っている古い角質も落としてくれるので、角栓を詰まりにくくする効果も期待できます。
ただし、酵素洗顔は毎日やると肌への刺激が強いので、週に1〜2回のスペシャルケアとして行うといいでしょう。
[/surfing_su_box_ex]2.食べ物で改善
過剰な皮脂分泌を抑えるには、普段の食事も重要です。
脂っこい肉、バター、ラード、チーズなど、動物性の脂は皮脂を増やすといわれています。全くいけないわけではありませんが、少し料を控えるか、肉類は脂身の少ない赤身にするといいでしょう。
抗酸化作用のある食品
脂の酸化を抑えるために、抗酸化作用の高い食品を意識して摂るようにしましょう。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] ビタミンEオリーブオイル、ナッツ類、アボカドなど
ポリフェノール緑茶、ココア、チョコレート、色の濃い野菜、大豆製品、ベリー類
[/surfing_su_note_ex]これらの食品で体の酸化を防ぐことで、鼻の脂も臭くなるのを防ぐことが出来ます。
肌を健やかに保つビタミン
ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEは、抗酸化作用も持ちながら、肌を健やかに保つ働きがあります。
皮膚や粘膜を保護することで、肌を乾燥から守ります。肌自体が丈夫で健康になっていくことで、過剰な皮脂分泌を抑えます。
これらのビタミンは、下記のような食べ物に多く含まれています。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] ビタミンA(β-カロテン)緑黄色野菜、うなぎなど
ビタミンB2レバー、焼き海苔など
ビタミンC柑橘類、パプリカ、キウイなど
(ビタミンEは前項を参照)
[/surfing_su_note_ex]特に野菜やフルーツをたっぷり食べることを心がけてください。
3.セルフケアで改善が見られなければ皮膚科へ
脂漏性湿疹などが原因で鼻の脂が臭くなっている場合は、セルフケアだけでは改善できない場合があります。
大人になってからの脂漏性湿疹は慢性化することが多いといわれているので、スキンケアや食生活を見直しても改善されない場合は皮膚科を受診してください。症状の程度に応じて外用薬や内服薬、漢方薬を処方してもらえます。
美容皮膚科でのレーザー治療
加齢などで毛穴が開いてしまっているとどうしても皮脂が分泌されやすくなるので、根本的に治療するならレーザー治療という選択肢もあります。レーザー治療は肌に刺激を与えることで、肌を内側から活性化させて弾力を取り戻し、毛穴を引き締める効果が期待できるのです。
レーザーの種類によって料金は違ってきますが、鼻の施術で1回当たりの料金が2万円ほどのところが多いです。効果を実感するまでには3〜5回ほどの通院が必要になります。
脂を出にくくするメイクのコツは?
スキンケアをしっかりしたら、メイクにも一工夫をして鼻の皮脂を抑えましょう。
化粧下地
化粧下地はしっとりタイプよりも皮脂を吸着するタイプのものがおすすめです。混合肌なら、Tゾーンには皮脂を抑えるタイプ、頬にはしっとりタイプなど使い分けてもいいですね。
パウダーファンデーションを使う
リキッドファンデやクリームファンデは油分が多すぎるので、鼻がべたついている時はパウダーファンデーションの方がおすすめです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]あぶらとり紙を使いすぎない
注意をしたいのはメイク直しをする時です。1日に何度もあぶらとり紙を使っていないでしょうか。脂がたっぷり取れると嬉しくなってしまいますが、使い過ぎはさらに余計な脂を分泌させてしまいます。
あぶらとり紙を使うなら1日1回、ランチの後のメイク直しの時だけで十分です。それ以外はティッシュを軽く顔に当てて抑えるくらいにしておきましょう。
まとめ
鼻の脂が多いと、匂うのもイヤですし、メイクが崩れるのもイヤですよね。でも大丈夫です。正しいスキンケアを続けていけば、肌質は必ず改善されていきます。時間はかかっても、肌は必ず生まれ変わるからです。
焦って肌に負担をかけることが一番いけないことです。鼻の脂は「丁寧にケアして欲しい」という肌からのサインだと思って、日々のスキンケアを丁寧に行っていきましょう。