日本伝統の健康食であるこんにゃく、おでんに煮物、味噌田楽、唐辛子炒めなどでお馴染みの食材ですよね。
こんにゃくブームは、海外でも話題で、メタボ大国であるアメリカではダイエット食として注目されていて、こんにゃく米チャーハンは、体にいいベジタブルとニューヨーカーに絶賛されているようです。
さらにイタリアでは、国民食であるパスタの代わりに、しらたきを使うゼンパスタがヘルシーだと大人気だとか。
今回11月8日のソレダメ!では、腸活にもおすすめのこんにゃくの便利で役立つ使い方を教えてくれました。
腸活にもよく、美味しいこんにゃくの食べ方を教えてくれるなら、挑戦してみたいと思います。
こんにゃくにはどういった効果があるの?
こんにゃくってどんなもので作られているのか、どういった効果があるのか気になったので先に調べてみたことについてご紹介したいと思います。
こんにゃくの原料は、コンニャク芋からできており、粉末状にした製粉に、水酸化カルシウムと、炭酸ナトリウムなどの凝固剤を加えて加工することで、こんにゃくができあがるそうです。
こんにゃくの主成分は、グルコンマンナンで、体内で消化されない食物繊維で、低カロリーでお腹に満腹感を与えることから、低カロリー食品、健康食品などに食物繊維源としてよく使われています。
ちなみに、食物繊維については、レタスが100g 1.1gに対して、こんにゃく100gで3gとおよそ3倍。便秘解消に効果抜群です。
また、こんにゃくイモには、植物性グルコシルセラミドという成分が含まれていて、あの美容成分として有名なセラミドと関係があったのです。
グルコシルセラミドを体内に摂り入れることで、セラミドを合成する引き金となって、肌のセラミドが増えるようです。
- 肌の保湿効果
- アトピーの症状緩和
- 肌の老化を抑制
それだけでなくカルシウムも多く含まれていて、お肌にいいコラーゲンの生産力を高めると言われています。
そう考えると、こんにゃくは低カロリーな食品でダイエットや便秘改善にもよいだけでなく、美容にもイイんですね。
それでは、ソレダメ!で教えてくれた調理法から見ていきましょう。
おすすめ調理法
ブリ大根に入れて煮込む
こんにゃくをブリ大根に入れて煮込むと、ブリが断然美味しくなるそうです。
その理由は、こんにゃくに含まれるセラミドという成分がブリに染み込むと、ふっくらと美味しくなり、まるで天然の高級ブリのような味わいになるのだとか。
スーパーの鮮魚コーナーで売られている養殖ブリの周りに、こんにゃくを敷き詰めて20分煮込むだけ。
ちなみにこの方法は、ブリだけでなく他の魚でも効果があり、一緒に入れたこんにゃくも美味しくいただけます。
おでんの食べ方
こんにゃくは他の具材と最初から一緒に長く煮ると、水分が出て乾燥して固くなります。
こんにゃくを美味しく食べたいなら、他の具を煮た後の冷ました出汁に入れて一晩漬けておけばOK。食べる直前におでんと一緒に煮るのがいいそうです。
一度冷凍してから調理する
こんにゃくを冷凍すると、中の水分が外に出て、ギュッと固まることでコリコリとしたお肉の食感に変わるのです。
こんにゃくを冷凍して、お湯で解凍し、キッチンペーパーなどで中の水分をしっかりと絞るだけ。
フライパンで焼いてタレをからめるだけ。
小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げるだけ。
しょうゆとショウガで味付けをして、小麦粉をまぶして180度の油で揚げるだけ。
こんにゃく農家の小山農園に取材へ
ご紹介してくれたのは、農林水産大臣賞を3年連続受賞された、こんにゃく界のレジェンドである、こんにゃく農家の小山農園の小山さん。
こんにゃくの種類は?
こんにゃくには、大きく分けて2つの種類があります。
小山さんのこんにゃくは、生芋から加工して作る「生ずり」という製法で、原材料名にはこんにゃく生芋と表記されています。
一方スーパーでよく見かけるこんにゃくは、こんにゃく粉を使って作られていて、原材料名にはこんにゃく粉と表記されています。
こんにゃく粉から作ったこんにゃくは、コシじゃなくて固い、ゴムを噛んでいるみたいな食感であるのに対して、生ずり製法の場合は、柔らかいんだけど、歯切れが良くてコシがあるそうです。
こんにゃくの中の黒いツブツブは?
こんにゃくの中の黒いツブツブの正体は、海藻のひじきの粉末だそうです。
大昔は、こんにゃく芋をすりおろす技術が低くて、皮も一緒におろしていたので、黒いこんにゃくでした。
それが時代とともに製法が進化して、こんにゃく粉だけで作ると真っ白。
黒いこんにゃくを食べ慣れた人からすると不評だったことから、黒いこんにゃくを食べ慣れた人に合わせて、ひじきなど海藻を加えて色をつけていたそうです。
小山家伝統 上州きんぴら
小山家に伝わる!伝統のこんにゃく料理を教えてくれました。いつものきんぴらに、こんにゃくの食感が新鮮ということで、今度試してみようと思います。
【材料】
- 糸こんにゃく1袋
- ごぼうの千切り
- ニンジンの千切り
- ごま油 大さじ1
- 濃口醤油 適量
- 油 適量
- ごま 適量
今回は、小山農園の唐辛子入りの糸こんにゃくで作られましたが、普通の糸こんにゃくでも作れます。
【作り方】
1.フライパンに油を適量入れます。
2.ゴボウを入れて柔らかくなるまで炒めます。
普通のこんにゃくを使う場合は、このタイミングで一味唐辛子を入れます。
3.ニンジンを入れてしんなりするまで炒めます。
4.短く切ったこんにゃくを入れます。
5.ごま油とごまを入れます。
6.濃口醤油を適量入れて全体に馴染ませれば完成。
砂糖を入れて2~3分揉んであげてから味付けをすると、味の染みがよくなります。
そのワケは、こんにゃくを砂糖で揉むことで、内部の水分が出てきて、こんにゃくが脱水状態になるからだとか。
その状態で味付けをすると、こんにゃくに出汁が入り込み、味が染み込んでいくというわけです。特に安いこんにゃくには効果的ということで、ぜひお試しあれ。
名店が教えれこんにゃくの調理法
和の鉄人 中村孝明さんが、教えてくれるこんにゃく料理は、こんにゃくのすき焼き風コロッケの春巻きです。
【材料】
- 糸こんにゃく 170g
- 蒸しじゃがいも 200g
- 合挽肉 120g
- 粉末ブイヨン 2g
- 玉ねぎ(みじん切り) 100g
- 春巻きの皮 8枚
【すきタレの材料】
- ザラメ 72g
- 砂糖 30g
- 濃口醤油 85cc
- 酒 120cc
【作り方】
1.糸こんにゃくを塩もみしてボイルにします。
あんまりボイルしすぎると、こんにゃくが固くなるので注意する。
2.湯からあげたら、適度な大きさにカットします。
3.挽肉と玉ねぎをみじん切りにしてからフライパンで炒めます。
4.3に糸こんにゃくを入れて、火をしっかりと通します。
5.4にオリジナルのすきタレを入れと、味をまろやかにする為にブイヨンを入れます。
6.水分がなくなるまで炒めたら、火からおろしボウルなどに入れます。
7.つなぎとなる蒸しじゃがいもとよく混ぜ合わせます。
8.7の具材を春巻きの皮で包みます。
9.少な目の油で片面ずつ揚げていき、表面がきつね色になるまで揚げれば完成です。
中はジューシー、外はパリッと。こんにゃくにもしっかりと味が染みていて絶品ということで、ぜひお試しあれ。