足のむくみに悩む女性は多いと思います。寒くなると血行が悪くなり、余計にむくみがひどくなるのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが着圧ソックスです。
運動不足でも足のむくみを解消できる着圧ソックスの効果と使い方の注意などについてご紹介します。
着圧ソックスを履くことで期待できる効果は?
着圧ソックスとは普通の靴下よりもややきつく、足に適度な圧力を加えることのできる靴下です。着圧ソックスを履くことで5つの効果を得られます。
足のむくみの改善と予防
ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれ、下半身にたまりがちな血液やリンパ液を心臓に送り返す役割があります。
ところが立ちっ放しや座りっ放しなど、同じ姿勢を続けているとこのポンプ機能が発揮できず、足がむくんでしまうのです。
その代わりをしてくれるのが着圧ソックスで、足に適度な圧を加えることでむくみを改善、予防します。
血行を良くして冷え性を改善
ふくらはぎの血液循環が良くなれば、全身の血行も良くなります。
着圧ソックスで特に冷えやすい足の血行を良くすることで、全身の血行を促進して冷え性を改善していきます。
美脚効果
むくみが原因で足が太く見えていた人は、むくみが取れることによって足がきゅっと引き締まり、きれいに見せる効果が期待できます。
着圧ソックスをはけば足が細くなる、という単純なものではありませんが、むくみがひどい時にはそれが解消されるだけでも足はスッキリして見えるでしょう。
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下肢静脈瘤の予防
下肢静脈瘤とは、足の血液が停滞することで、血管の逆流を防ぐための静脈の弁が壊れてしまう症状です。
命に関わるような病気ではありませんが、壊れた弁のところが浮き出てきたり、足の痛みなどが出てきます。
着圧ソックスで血行を促進することで、この静脈瘤を防ぎます。妊娠していると足がむくみやすくなり、静脈瘤も出来やすくなります。そんな時は着圧ソックスを利用するといいでしょう。
脳貧血の予防
急に立ち上がった時にふらふらする人や、生理中にめまいが起こりやすい人にも着圧ソックスがおすすめです。
低血圧や自律神経のバランスが乱れがちだったり、血液量が減っている人は脳に戻る血流が少なくなってしまうため、脳貧血による立ちくらみを起こしやすくなるのです。
着圧ソックスを履くと下半身の血液を上半身に効率的に戻すことができるので、脳貧血対策になるといわれています。
血栓の予防
着圧ソックスを履くと血行が滞るのを防いでくれるので、血栓が出来るのを予防します。長時間飛行機に乗る時などは、エコノミー症候群の予防にも役立ちます。
こむら返りの予防
足がむくみやすい人は夜中に足がつって目が覚める、という悩みも多いのではないでしょうか。足がつる原因にはミネラルバランスの悪さなど色々あるのですが、足の血行不良もその一つです。
特に明け方の気温が下がる時間帯にふくらはぎが布団からはみ出して冷えたりすると、血行が悪くなって筋肉が収縮しやすくなるのです。
着圧ソックスを履いて寝ることで、寝ている間も血行を良くしておけば足がつるのを予防できるでしょう。
着圧ソックスを履くことで何か悪影響はあるの?
いいことづくめに思える着圧ソックスですが、デメリットがあるので注意しましょう。場合によっては健康に悪影響を及ぼすこともあります。
むくみがひどくなる場合も
圧が強すぎる靴下を履き続けることは、かえって足に負担をかけてしまうことがあります。場合によってはむくみがひどくなるだけでなく、血行障害を起こしてしまうこともあるのです。
初めて使う時は弱めの圧のものから試して、履いていて辛くない程度のものを履くようにしましょう。
足先の鬱血(うっけつ)
つま先が空いているタイプを長時間はいていると、履いているうちに先がめくれてきて、圧力が強まってしまうことがあります。
それで足の先の血行が悪くなることがあるので、つま先に違和感があったらすぐに脱ぐようにしてください。
持病がある人は注意
循環器系の持病がある人は、着圧ソックスをはくことで症状が悪化する恐れがありますので、気をつけてください。
- 動脈の血行障害
- 閉塞性動脈硬化症
- バージャー病
などの疾患を持っている人は、主治医と相談の上で着用するようにしましょう。
皮膚のかぶれ
肌の弱い人は注意です。長時間きつめの靴下をはいていることで、締め付けはそんなに感じなくても、肌がかぶれてしまうことがあります。
特にゴムの部分がかぶれやすいので、かゆみや赤みが出たりしたら、いったん使用を中止しましょう。
蒸れて水虫が悪化
着圧ソックスはピッタリしているので、足が蒸れてしまうこともあります。
水虫を持っている人は悪化する恐れもあるので、抗菌素材で出来たものか、つま先が空いているタイプにするといいでしょう。
着圧ソックスを履く際の注意点は?
着圧ソックスは圧が強い方が効果的なのでは?と思うかもしれませんが、それは違います。着圧ソックスの効果を得るためには、以下のことについて注意して、正しく履くようにしてください。
自分に適した圧のものを選ぶ
着圧ソックスは強めの圧から、普通の靴下と比べたらややきついくらいの弱めの圧まで色々あります。
きつい、苦しいと感じる圧では効果も半減してしまいます。色々試してみて、痛みなどは感じない、履いていて苦しくならない程度の圧のものを選びましょう。
目安としては、下記のような圧が適当です。
- 足首:20~30hpa
- ふくらはぎ:10~20hpa
- 太もも:5~15hpa
用途に合わせて選ぶ
着圧ソックスには色々なタイプがあり、日中履けるデザインのもの、夜寝る時専用のものなどがあります。
就寝用は弱めに作られているので、それを日中使ってもたまり効果がないかも知れません。また、日中用のものを夜使うことは、圧が強すぎて健康に良くありません。
用途や使うシーンに合わせて選ぶようにしましょう。
自分に合ったサイズを選ぶ
ソックスにもサイズがあります。自分の足に合わせたサイズを履かないと、圧のかかる部分がずれてしまうために、本来圧をかけたいところとは別のところに圧がかかってしまうことになります。
着圧ソックスはジャストサイズのものを選ぶようにしてください。
正しい履き方を守る
着圧ソックスには正しい履き方があります。伸びの悪い生地なので、普通に履こうとするとなかなか上まで上がらず、うまく履けません。
着圧ソックスは靴下をたぐり寄せるように持ってつま先から入れて、まず足首を合わせます。一般的に足首の圧が一番強くなっているので、ここを合わせるようにして履いてください。
それから徐々に伸ばしていくようにして履きます。よれたり、しわが寄ったりするとしっかり圧がかからないので注意してください。
重ね履きしない
着圧ソックスに慣れてくると、物足りないからといって重ね履きをする人がいるのですが、それはとても危険です。
余計な圧がかかり、血行不良や内出血を起こす可能性もあるので、重ね履きはしないようにしましょう。
朝も夜も履かない
例えば、日中履いたら夜は休む、逆に一晩履いたら日中は履かないなど、メリハリを付けることが必要です。
24時間履き続けては、足が休む暇がありません。長時間の使用は血行不良の原因になりますし、自分の足が持っているポンプ機能も弱まってしまいます。
むくみがひどい時だけ履くようにし、丸1日履くことは避けましょう。
まとめ
着圧ソックスはむくみに悩む女性の救世主です。私も昼用、夜用と使い分けていますが、着圧ソックスを脱いだ時には本当にむくみが取れてスッキリ。足がひと回り細くなっています。
正しく使えば美脚効果だけでなく、冷え性の改善など女性には嬉しいメリットがたくさんあります。是非自分にあったものを見つけて、辛いむくみや冷えから解放されてください。