2017年3月1日のガッテン!では、女性の方必見のコラーゲン特集です。
コラーゲン鍋を食べたり、美容ドリンクを飲むと、翌日お肌がプルプルになる、いい感じと効果を実感される方がいる一方で、コラーゲンを食べたからと言ってその効果がそのまま現れる事はあり得ないという意見まで賛否両論です。
今回は、ガッテンで紹介されたコラーゲンの最新研究の情報についてまとめてご紹介しています。
コラーゲンを4週間飲んで肌への効果を検証
賛否両論のコラーゲンを、40代~60代の女性たち(6人)に4週間飲んでもらい、肌の水分量とシワの数がどのように変化するのかを検証されました。
実験内容
- 市販されている純度100%のコラーゲン粉末を1日5g飲む。
- コラーゲンを飲む以外はいつも通りの生活を行ってもらう。
検証中は、3~4日目までは、効果を感じられなかった女性たちも、7日目以降になると、下記のように効果を実感するようになってきたとのこと。
- 化粧のノリがよくてびっくりしている。
- 化粧をしないで出かけたが、夕方になってもツッパリ感がなかった。
4週間コラーゲンを飲み続けて、計測された結果は…。
肌の水分量 | 6人中3人は、肌の水分量が増えました。 |
シワの数 | 6人中3人は、シワの数が減りました。 |
半数の人には肌への効果があって、残りの半数の人には、効果が出でませんでした。
ここで気になるのが、肌への効果が出た人と、出なかった人の違い。
これには、結合組織を構成する細胞の一つである、線維芽細胞(せんいがさいぼう)が関係しているとのこと。
線維芽細胞というのは、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった、お肌のハリを支える成分を作っているのですが、今回の実験とどのように関連しているのか見ていきたいと思います。
コラーゲンが作られるメカニズム
コラーゲンを摂取すると下記のような流れでコラーゲンが作らることがわかっています。
口からコラーゲンを食べる
↓
胃や腸で摂取したコラーゲンがバラバラに分解される
※従来はコラーゲンは分解されると言われていましたが、分解しきれなかったコラーゲンの破片(ペプチド)もたくさんあるようです。
↓
線維芽細胞は、バラバラになったコラーゲンを見て、体の中のコラーゲンが壊れていると勘違いします。
↓
線維芽細胞は、コラーゲンを急いで補充しようと、細胞分裂を始めます。
↓
そして増えた線維芽細胞が、新たにコラーゲンをどんどん作っていきます。
ただ、線維芽細胞が増えるのには、バラバラに分解されたコラーゲン以外に、もう1つ条件があります。
線維芽細胞が増える条件
バラバラに分解されたコラーゲンとは別に、ダメージを受けるとそれを治そうと出るタンパク質が必要で、この両方が揃うことで、線維芽細胞が増えていくというわけです。
ちなみにダメージというのは、例えば紫外線を浴びて日焼けをしたような、状態の悪い肌などです。
要するに、今回の実験でコラーゲンによる肌への効果がなかった人というのは、肌などにダメージがなかったことから、線維芽細胞が増えずコラーゲンが作り出されなかったからだといえるでしょう。
コラーゲン摂取による効果が期待できる人
特にコラーゲンを摂取することで効果が期待できる人というのは、以下のような方となります。
加齢により、コラーゲンや線維芽細胞が少なくなり、肌の状態が良くない人
大ケガ、関節痛、日焼け、冬の乾燥など、何らかのダメージがある人
※若い人が飲んでもあまり効かなかったという報告もあるようですが、自分で気づいていないダメージがあるかもしれないので、2~3週間くらい試して、もし何かいい変化などが実感できたのであれば、続けて飲まれることをおすすめします。
コラーゲン摂取で期待できる効果
コラーゲンは、ダメージのある箇所で働き、皮膚の再生をサポートするなどの働きがあるようです。
- シワが改善する
- 加齢によって少なくなった線維芽細胞の活性化
- 日焼けで赤くなった箇所の抑制
- 手術後の傷、潰瘍になってしまった傷
軟骨の再生
海外での実験では、コラーゲンを摂り入れることで、関節の中にある軟骨の破壊を抑制し、再生を助けることがわかったとのこと。
また関節炎の炎症による痛みで悩まれている方に対しても効果が期待でき、痛み止めのように即効性はなく、8~12週間くらいかけて効果が現れるようですが、痛みのもととなる炎症が抑えられるということで、患者さんにも喜ばれているようです。
血管への効果
血管年齢の変化を調べる実験では、コラーゲン5gを飲んで効果を検証した結果、偽コラーゲンではほとんど変化がなかったのに対して、コラーゲンを飲んだ人は、血管の柔らかさがおよそ-5歳分も若返ったようです。
コラーゲンの摂取方法
コラーゲンの摂取法としては、コラーゲンがたくさん含まれている食べ物がありますので、食事の際に摂り入れましょう。
コラーゲンが多く含まれる食べもの
コラーゲンが多く含まれている食べ物をご紹介します。ちなみに1日に必要なコラーゲン量は、およそ5,000mg~10,000mg以上と言われています。
下記の表では、コラーゲンが多く含まれる食べ物の100gあたりのコラーゲン量と、5000mgのコラーゲンを摂るにはどのくらいの食品が必要なのかを表しています。
肉類(100g中)コラーゲン量 | 必要量(5000mg) | |
豚足 | 7200㎎ | 約69g |
牛すじ | 4,980mg | 約100g |
鶏軟骨 | 4,000mg | 約125g |
鶏砂肝 | 2,320mg | 約216g |
ソーセージ | 1,570mg | 約318g |
鶏もも肉 | 1,560mg | 約321g |
手羽先 | 1,550mg | 約321g |
コラーゲン量 | 必要量(5000mg) | |
ウナギの蒲焼き | 5,530mg | 約90g |
サケ(皮あり) | 2,410mg | 約207g |
サンマ(皮あり) | 1,820mg | 約275g |
ブリ(皮あり) | 1,620mg | 約309g |
イカ | 1,380mg | 約362g |
エビ | 1,150mg | 約435g |
アサリ | 1,100mg | 約455g |
コラーゲンは、肉ではなく皮の部分に多く含まれていて、上記の食べ物を毎日食べるのは、コスト面や体重増加という面でちょっと心配ですね。
食べ物から毎日取れないという方は、コラーゲンが配合されたサプリもいいですが、コストを抑えたいのであれば、ゼラチンを摂取されることをおすすめします。
コラーゲンとゼラチンの違い
コラーゲンとゼラチンは、ガッテン調べによると、血中への吸収量がゼラチンよりもコラーゲンの方が1.8倍高いようですが、それ以外はほとんど同じもののようです。
価格に関しては、下記のようにコラーゲンよりもゼラチンの方が少し安めなので、少しでも安く済ましたいという方はゼラチンを毎日摂られては如何でしょうか。
100gあたりの価格(目安)- コラーゲン(サプリ用) 1000~2000円程度
- ゼラチン 500円程度
ゼラチンを使ったおすすめレシピ
チャーハン×ゼラチン
パスタ×ゼラチン
スープ×ゼラチン
ガッテンで取り上げられていたコラーゲンサプリ
私も愛用している100%純粋コラーゲン コラゲノイドとなります。
よくリンゴ酢に混ぜて飲んでいますが、その味や風味を損ないませんので、使いやすいかなと思います。
初めての方は、54%オフ(1076円オフ)とかなりお得です。
名医のTHE太鼓判【コラーゲンを食べることで美肌になる!はウソ?本当?】
2017年2月20日に放送された、名医のTHE太鼓判という情報番組で、【コラーゲンを食べることで美肌になる!はウソ?本当?】というテーマがありました。
5人の医師が、ウソか、本当なのかをジャッジするのですが、その結果は、ダメが3人、中太鼓が1人、太鼓判が1人と意見が分かれる結果となりました。
鶏皮とか鶏の軟骨、うなぎ、ふかひれなどを摂る機会があるが、食べた翌日はお肌がプルプルになるとコメント。
医師としての意見ではなく、個人的な意見を話していたので、正直情報としては微妙な感じでした。
コラーゲンは、タンパク質の一種なので、口から摂っても消化されて、アミノ酸にバラバタに分解されて体の中に摂り込まれるので、お肌がプルプルになることはあり得ないとコメント。
この情報はよく言われますよね。口から摂るわけなので、理屈からすればその通りなのかなと私も思いました。
口からコラーゲンを摂っても意味がないとのこと。ただ皮膚にぬるタイプの商品の場合は、保湿効果があったり、傷が早く治す効果が期待できるとコメント。
上記の医師と同じように、口から摂る場合は意味がないという意見ですね。
名医のTHE太鼓判では、ガッテンに比べて、コラーゲンの効果という面では、あまり踏み込まれていないように感じました。
まとめ
コラーゲンを口から摂取することによる効果については、まだまだ賛否両論があるものの、ガッテンのコラーゲン特集を見て、自分の中では、口から摂取しても効果があるのではという考えに変わりました。
まだまだ解明されていないことも多いような気がしますが、情報がわかり次第更新していきたいと思います。
下記のページでコラーゲンを経口摂取することで、お肌になんらかの効果があったというエビデンスを見つけたので、ご紹介しておきます。