チョコレートを食べると太る理由は?太らない食べ方の秘訣5つ

チョコレート食事

女性が一生付き合うといっても過言ではないダイエット。食べたい欲求と痩せたい思いのせめぎ合いの中で日々を過ごしている女性は多いのではないでしょうか?

ダイエット中の女性には様々な誘惑がありますが、その中でも特に強い誘惑がチョコレート。

数あるスイーツの中でもチョコレートはリラックス効果や快楽効果があるため依存性が高く、体質的に糖質を求めがちな女性には大敵です。

しかし最近の研究でチョコレートは選び方や食べ方によってはむしろダイエットの味方になることがわかってきました。

無理に我慢せず、上手にチョコレートを食べて綺麗なスタイルを手に入れましょう。

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チョコレートを食べるとなぜ太る?その理由は?

体重計に乗る女性

まずはチョコレートが太りやすい食品の代名詞のように言われている理由を説明します。

太りやすい栄養素を含んでいる

チョコレートの主原料であるカカオは非常に苦みが強いため、砂糖やミルクを大量に配合して甘さと舌ざわりの良さを出しています。

カカオそのものは古代では薬として使用されていたほど健康面での効果が高く、神の食品として扱われていました。

太る原因はカカオそのものではなく、カカオ以外に配合される成分にあります。

糖質

太る原因その1が苦味を和らげるための砂糖。特に精製された白糖は血糖値を一気に上げるため、血糖値を正常に戻そうとインスリンの分泌が活発になります。

インスリンは「血中の糖分を細胞に取り込め」と指示を出すので、脂肪を溜め込むスイッチと言えるのです。

脂質

口どけをクリーミーにし、まろやかな味わいにしてくれるミルクも太る原因となります。一時期はクリームが多いほど高級なチョコレートともてはやされていましたが、ダイエットには大敵です。

脂質は、糖質やたんぱく質に比べて1グラムあたりのカロリーが倍以上高く、最も太りやすい栄養素と言えます。

  • 脂質=9キロカロリー/1グラム
  • 糖質=4キロカロリー/1グラム
  • たんぱく質=4キロカロリー/1グラム

依存性が高い

顔を覆う女性

女性はホルモンの関係上、甘いものを抑制する機能が弱く、本能的に甘いものを欲する生き物です。そしてチョコレートはカフェインやテオブロミンといった快楽物質が多く含まれているため、依存を引き起こしやすいと言われています。

甘いものを欲する女性がチョコレートに依存すると摂取過多となり、必然的に糖質や脂質を体に溜め込んでしまうのです。

チョコレートを食べることによるメリット・デメリットは?

ここでは具体的にチョコレートを食べることでのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

判定

チョコレートの主成分であるカカオには体に嬉しい効果がたくさんあります。内閣府と企業が一体となって研究をすすめ、その効果は実証されています。

脳が活発になる

カカオには脳神経を活発にする作用があり、高カカオチョコレートを1日25グラム×4週間摂取すると大脳新皮質が増えるとの調査結果が出ています。大脳新皮質は思考を司る部位であり、量が多いほど頭の回転が速いと言われています。

一般的には加齢と共に減少する一方の大脳新皮質が、高カカオチョコレートの摂取で増加するとの報告があります。

血圧が下がる

カカオポリフェノールには血管を広げる作用があり、血管が広がることで血圧も下がります。

血圧を下げる効果のある食品はたくさんありますが、カカオポリフェノールは高血圧な人にほど作用が強く表れ、低血圧の人にはあまり表われないという優秀な働きをしてくれます。

冷え性を改善し代謝が上がる

健康な女性

血圧を下げてくれるカカオポリフェノールには、血流を改善してくれる効果もあります。血流が良くなると冷え性が改善され代謝が上がります。

代謝が上がると基礎消費カロリーが増えるので、痩せやすい体質になります。

美肌効果

血流が良くなると栄養素が血管を伝って効率的に細胞に行きわたるので、美肌や美髪にも効果が期待できます。

便秘解消

カカオに含まれるカカオプロテインという成分は難消化性タンパク質の一種で、小腸で消化吸収されずに大腸まで届きます。大腸に直接作用するので腸内環境を整え、排便を促します。

高カカオチョコレートを摂取して1週間で効果が表れはじめ、2週間後には1週間の排便回数が倍になったとの調査結果も出ています。

デメリット

判定する女性

デメリットは食べ過ぎた時のみ表れます。どんなに体に良い食品も摂り過ぎはNGです。

肥満

カカオそのものにも多少の脂質が含まれていることと、カカオ100%のチョコレートでない限りは砂糖が入っています。

食べ過ぎればその分、糖質や脂質を摂取してしまうので肥満にも繋がると言えます。

シミやシワを促進する

肌の状態が悪い女性

糖質全般に言えることですが、人間が体内で糖質を分解する過程ではビタミンB群が大量に消費されます。ビタミンB群は肌や髪の再生に作用する成分なので、欠乏するとシミやシワが増えてしまいます。

チョコレートから大量に糖質を摂取するとビタミンB群の欠乏を招いてしまいます。

頭痛を引き起こす

カカオポリフェノールは血管を広げて血流を良くする作用があると述べましたが、大量に摂取するとこの効果が逆効果となります。

押し広げられた血管が神経を刺激して頭痛を引き起こすケースがあります。

鼻血が出ることも

チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る、ということをよく耳にしませんか?

これには医学的な根拠はありませんが、頭痛を引き起こすのと同じメカニズムで、広がった血管が出血を引き起こす可能性があるのではないかと言われています。

食べても太らないチョコレートの食べ方は?

チョコレートを食べる女性

健康や美容に嬉しい効果たたくさんあるチョコレート。上手に食べればダイエットの味方になってくれます。

太らないチョコレートの食べ方を知って、ダイエット中でも美味しくいただきましょう。

高カカオチョコレートを選ぶ

カカオポリフェノールやカカオプロテインを多く摂取した方がダイエット効果が期待できます。カカオ70%以上の高カカオチョコレートを選びましょう。

カカオ90%以上のチョコレートは非常に苦味が強いので、少しまろやかなカカオ75~80%がおすすめです。

ビターチョコラ(カカオ70%)

ビターチョコラ

ダイソーで見つけたカカオ70%のチョコレート。1袋(50g)あたり295kcal。

実際に食べてみると、それほど苦味はなく甘みもあって美味しく食べることができました。

原材料名を見ると、カカオマスの次に砂糖の表示がありましたので、砂糖の甘みでカバーされてるようです。

cacao70×チアシード(カカオ70%)

cacao70×チアシード

ファミリーマートで購入したカカオ70%のチョコレート。なんとスーパーフードのチアシードが中に入っています。

1枚(2.5g)あたり15kcalで、上で紹介したチョコレートと同じく甘みがあって美味しいです。さらにチアシードのプチプチとした食感も楽しめます。

カレ・ド・ショコラ(カカオ88%)

カレ・ド・ショコラ

ドラッグストアで見つけたカカオ88%のチョコレート。1枚(4.8g)あたり27kcal。

カカオ88%となるとやはり甘味よりも苦味の方が強いですね。ただ食べた後に苦味が残ることもなく、個人的には問題なく食べられるレベルでした。

原材料名を見ると、カカオマスの次に、ココアパウダー、ココアバナー、砂糖という順番に表示されていました。

リンツ・チョコレート(カカオ99%)

リンツ・チョコレート

もっとカカオ率が高いチョコレートを探してみたのですが、店頭などでは販売されておらず、通販で探してみたところ、カカオ99%のチョコレートを発見しました。

原材料名を見ると、カカオマス、ココアパウダー、ココアバター、砂糖となっていました。少しだと思いますが、砂糖も入っているんですね。

リンツ・チョコレートを食べてみた

実際に食べてみると、さすがカカオ99%のチョコレートだけあって、甘みはなく、チョコレートの風味はあるのですがやはり苦味を強く感じました。

あと食べた後に口に残る、甘味ではなく苦味も、最初は少し抵抗あるかもしれませんね。

ただチョコレートの風味はあるので、何枚か食べていると不思議と抵抗感のようなものはなくなり、結構慣れてきました。

あとカカオ99%ですと、チョコレートを食べると太るという罪悪感をまったく感じなかったので、そういった意味ではダイエット中に食べるのもアリかなと思いました。

ホワイトチョコレートはNG

ホワイトチョコレート

優しい甘さでファンの多いホワイトチョコレートは普通のチョコレートよりも太りやすいと言われています。

カカオの中の脂肪分であるカカオバターを主原料としているので、普通のチョコレートよりもカロリーが高いです。

食事の3時間後に食べる

間食は適切な時間に摂れば食事の食べ過ぎを抑えてくれます。

ただし、食後4時間を過ぎてからの間食は体が一気に栄養を吸収してしまうので、3時間後が理想です。

少量を口の中で溶かして食べる

時間をかけてゆっくりと食べることで満足が得られ、食べ過ぎを防いでくれます。

かみ砕いて食べるのではなく、口の中で溶かしながらゆっくりと味わってください。ゆっくり食べれば急な血糖値の上昇も防いでくれます。

1日に摂取する目安は25~30グラム

チョコレート

1日の理想摂取量はポリフェノールの摂取量から計算されています。全食品からの摂取量の目安が1500ミリグラムで、緑茶やコーヒーにも多く含まれているため、チョコレートからは25~30グラムが理想と言われています。

板チョコで換算すると1枚あたり平均70グラムなので、1/3枚程度が理想です。

まとめ

カカオの健康効果、美容効果は様々な機関で研究が進められていて、今最も注目されている食品の一つです。

研究が進むにつれ、チョコレートはダイエット中でも積極的に食べたい食品の一つだということが分かってきました。

選び方や食べ方さえ間違えなければ、むしろ痩せやすい体を作ってくれます。

今日から高カカオのチョコレートを選んで、「食べてはいけない!」というダイエットのストレスから解放されましょう。