肌を美しくケアしながらメイクできるということで女性に支持されているccクリームですが、意外と知らないことがたくさんありますよね?
そこで、ccクリームの特徴のほか、選ぶ際に知っておきたいポイントや正しい使い方などをご紹介します。
ccクリームとは?
そもそもccクリームとは、どのようなクリームのことをさしているのかを正しく理解しておきましょう。
ccクリームのccとは、Complete(完璧な)Correction(補正)の略のこと。肌のトーンを均一に整えるクリームであることから、このように呼ばれています。
ところが、ccクリームというのは正式名称ではありません。メーカーによっては「カラーコンディションクリーム」や「コントロールカラークリーム」などと名付けられています。
ccクリームに期待できる効果
基本的にベースメークとして使うccクリームですが、保湿などの美容効果だけでなく、肌の色ムラの調整や自然な透明感をだす効果があります。
特に、光の反射と目の錯覚により、ツヤのある美しい肌に仕上げることができるのが特徴です。カバー力も高いので、シミやくすみなどの肌トラブルが気になる人にも人気です。
あらゆる機能をccクリームひとつでまかなえる
美容成分が含まれているのでスキンケアとメイクアップを同時に行えるうえに、高い日焼け止め効果も期待できます。
スキンケアをして肌を整えて日焼け止めと下地を塗り、ファンデーションやフェイスパウダーを重ねるという手間のかかる工程をccクリームひとつでカバーできてしまうのです。
ccクリームのデメリット
ただし、ccクリームの選び方によっては肌の色と合わずに、効果をあまり感じられないこともあります。
自分の肌にあったccクリームに出会うことができたらカバー力なども実感することができるはずですから、ccクリームならなんでもよいというわけではありません。
ccクリームとbbクリームの違いは?
ccクリームと似たようなbbクリームとは、どのような違いがあるのかみていきましょう。
肌を補修するbbクリーム
bbクリームはBeauty Balm(美容クリーム)と呼ばれることもありますが、もともとはBlemish Balm(傷を補うクリーム)のこと。
1967年にドイツの皮膚科医が肌の傷を補修するために開発したのが始まりです。その後、1980年代にはいってから韓国の化粧品メーカーが目をつけて製品化したことからブームとなりました。
bbクリームからccクリームへ進化
ccクリームは、bbクリームから進化したものだと考えて構いません。bbクリームに比べ、より自然に肌色のトーンを整えることができるようになっています。
ですから、カバー力の高さだけでいったらbbクリームのほうがすぐれているということ。
これまでbbクリームを使っていた人には、ccクリームはその点では少し物足りないかもしれません。ccクリームはどちらかというと、光によって肌の色味を美しくみせるのです。
成分に違いはあまりない
成分にだけ着目した場合、bbクリームもccクリームもたいした違いはありません。
もちろんメーカーによって美容成分の種類などは異なりますが、基本的な成分の構造はほとんど一緒と考えてよいでしょう。
テクスチャーの違い
肌へのつけ心地は、ccクリームのほうが軽いのが特徴です。サラサラとしたテクスチャーを感じさせるタイプのシリコーンが多く使われているのも理由のひとつでしょう。
ccクリームの選び方のポイントは?
ccクリームをより効果的に活用するためには、選び方が大切となります。
色のトーン
自分の肌色と合った色味のものを選ぶのが第一条件です。自然に美しく肌のトーンを整えるためには、首の色と大きな差が生じてはいけません。
ところが、ccクリームの場合はメーカーによっては1~2色しか発売していません。さらに、各メーカーで基準としている色が異なります。
まずはいろいろなメーカーのccクリームの色を見比べましょう。色だけでなく、肌にのせたときの透明感やツヤ感、仕上がりも微妙に異なりますから、実際に肌に塗って試すことをおすすめします。
ccクリームに求める機能を考える
ccクリームにはスキンケア、下地、日焼け止め、カラーコントロールなどさまざまな機能があります。そのなかで、もっとも必要とする機能はどれかを考えて選ぶというのもひとつのやり方です。
たとえば、日焼け止めを重視したければSPF値の高いものを選ばなければなりません。
敏感肌であれば肌にやさしい成分でつくられたもの、乾燥肌であれば保湿効果の高いものを選ぶといった具合です。
ccクリームの正しい使い方と注意点は?
せっかくの多機能なccクリームですが、正しい使用法をマスターしなければ美しい仕上がりを手に入れられません。
ccクリームの正しい使い方
- スポンジの全面にまんべんなくccクリームをとります。スポンジは乾いた状態でも構いませんが、水で濡らしてからしぼったスポンジを使うと薄くツヤっぽく仕上がります。
- 両ほおの高いところからスポンジで塗りはじめます。外側へクリームを軽くたたきこむように伸ばしていきましょう。
- スポンジに残っているクリームをおでこ、鼻筋、鼻の下のTゾーンに薄く塗ります。鼻周りの細かな部分はスポンジの角を使って押さえるようにしましょう。
- そのままクリームを付け足さずに、スポンジで口元と目元を仕上げます。薄く仕上げたい部分なので、軽くポンポンとなじませる感じで構いません。
- 全体的にスポンジで余分なクリームを取りながら、肌に押さえつけていきます。化粧くずれを防ぐためにも欠かせない作業です。
- 真珠1粒大ほどのccクリームを両ほお、おでこ、鼻筋、あごの4か所にのせます。
- 両手で顔の中心から外側に向かってクリームを伸ばしていきます。人差し指と中指、薬指の指の腹で軽くたたくようにして伸ばすのがポイントです。
- そのまま、目元にやさしくたたき塗っていきます。
- 小鼻のまわりや口元もトントンと指先で軽くたたきこむようにクリームを伸ばします。
『たかの友梨ビューティクリニック』がccクリームの効果的な使用方法を公開しているので、参考にしてみましょう。
面積の広いほおからクリームを伸ばし始め、よれやすい目元や口元は最後に軽くなじませるのがポイントです。
ccクリームは外出の予定のないときの軽いメイクにも適しています。顔全体にccクリームを塗るだけで、すっぴんよりも肌のトーンを明るくできるうえに日焼け止め対策もできるのでおすすめです。
ccクリームを塗っただけでも十分ですが、パウダーを軽く重ねてもよいでしょう。
ccクリームを使用する際の注意点
ccクリームを使うときには、次の3点を正しく理解しておきましょう。
ccクリームは下地機能も兼ね備えているので、基本的に下地を塗る必要はありません。
ただし、もう少し色味を調節したい場合や毛穴をカバーしたい、日焼け止め対策をしっかりしたいといった要望がある場合には、それにふさわしい下地を併用するとよいでしょう。
ccクリームだけでも十分ですが、シミや色ムラをしっかりとカバーしたいならコンシーラーやパウダーを重ねても構いません。パウダーを重ねたほうが、メイクの持ちはよくなるでしょう。
ccクリームを二度塗りもしくは三度塗りすると、カバー力をアップすることができます。かっちりメイクかナチュラルメイクかによってファンデーションの併用などを使い分けるとよいでしょう。
ccクリームをつけて寝ても問題ないとしているメーカーがほとんどです。
ただし、夜は肌が生まれ変わる大切な時間帯ですから、就寝前にきちんと洗顔をして清潔にしてから美容液などで保湿ケアをしておくのが理想です。
まとめ
ccクリームの特徴や正しい使い方を理解できたでしょうか。これひとつでスキンケアもメイクもできてしまうccクリームは、上手に使いこなせるようになると手放せなくなるアイテムとなるはずです。
自分にぴったりのccクリームを見つけて、肌のトーンを手軽に明るく演出しましょう。