化粧下地は肌を守ってくれたり、キレイに見せてくれたりとメイクの基礎となる重要なものです。
ですが直接顔全体につけるものなので、肌に合わないものを使うと、かえって肌に悪い影響を及ぼします。
敏感肌の人は特に、自分に合うものを見つけるのに苦労しているのではないでしょうか。刺激が少なく、かつカバー力のあるものとなると、余計選択肢も限られてきます。
しかし色々な刺激に敏感な敏感肌の人こそ、化粧下地を活用して肌を守りながら日々メイクをする必要があります。
そこで敏感肌の人のための化粧下地の選び方や効果的な使い方、そして敏感肌におすすめの化粧下地をご紹介します。
敏感肌の方向け化粧下地の選び方は?
敏感肌の人は乾燥から肌を守りながら、なるべく肌に刺激を与えない化粧下地を選ぶことが重要です。
低刺激なものを選ぶ
化粧下地にはもちろんカバー力が必要ですが、カバー力のあるものは肌に刺激の強い成分が含まれていることが多くあります。
敏感肌の人は特に、そうした刺激の強い成分に肌が反応しやすく、少し使用するだけでも肌荒れを引き起こしてしまいます。
従って、そのような成分が入った化粧下地は避けて選ぶようにしましょう。
敏感肌の人の肌荒れの原因は様々ですが、以下のような成分は肌に刺激が強く、肌荒れを引き起こしやすいと言われています。
- 合成界面活性剤(ステアリン酸グリセリル、ラウレス硫酸Naなど)
- 合成ポリマー(カルボマー、シリコーン、ポリエチレンなど)
- パラベン(メチルパラベン、プロピルパラベンなど)
- 合成香料(リモネン、β-フェニルエチルアルコールなど)
- エタノール(無水エタノール、セチルアルコールなど)
以上のような肌に刺激の強い成分というのは、基本的にケミカルな成分です。こうした成分を一切配合していない、ノンケミカルのものを選ぶと安心です。
オーガニック化粧品を選ぶ
オーガニックの化粧品であれば、基本的に植物由来の肌に刺激の少ない成分を使用して作ってあるので安心です。
オーガニック化粧品は配合成分にこだわって作ってあるので、美容成分も植物エキスやアロマオイルなどを使っています。
化粧品に刺激の強い成分が入っているかどうかを、見分けるのが難しいという人は、オーガニック商品の中から自分に合うものを見つけるのもよいでしょう。
適度にUVカット効果のあるものを選ぶ
敏感肌の人は肌のバリア機能が弱いので、紫外線による刺激にも影響を受けやすく、肌荒れだけでなく、シミやくすみもできやすい状態です。
紫外線は思っている以上に肌に強い刺激を与えるので、化粧下地でしっかりとUVカットをする必要があります。
しかしUVカット効果の高いものは、肌への刺激も強くなるので、普段使いであれば、SPF25~30程度で十分です。適度にUVカット効果が含まれた化粧下地を選びましょう。
UVカット効果のある化粧品には、紫外線吸収剤か紫外線散乱剤、もしくはその両方が配合されています。しかし紫外線吸収剤は、肌への刺激が強いことで有名です。
紫外線から肌を守ることができても、紫外線吸収剤が原因で肌荒れしてしまっては意味がありません。UVカット効果のある化粧下地でも、紫外線吸収剤が含まれているものは避けましょう。
紫外線吸収剤の表記例オクトクレリン、メトキシケイヒ酸エチルへキシル、サリチル酸オクチルなど
保湿効果のある下地を選ぶ
肌の乾燥は、あらゆる肌トラブルの根源ともいえます。敏感肌の人は特に肌が乾燥しやすいので、保湿効果のある化粧下地を使って、肌をケアしながらメイクを行うことも大事なポイントの一つです。
保湿効果の高い成分には、以下のようなものがあります。
- セラミド
- BG
- エラスチン
- グリセリン
- コラーゲン
- レシチン
- ヒアルロン酸
セラミドやコラーゲンは、ヒト型のものが効果が高いと言われています。
またBGとグリセリンは、これらの保湿成分の中でも比較的刺激が少ないので、敏感肌の人にはこれらをメインにした化粧下地がおすすめです。
コントロールカラーを使う
CCクリームと呼ばれるのがコントロールカラーのことで、シミやくすみ、肌の赤みなどを目立たなくしてくれます。
このコントロールカラーはみずみずしく、肌馴染みもいいため、肌が自然な仕上がりになります。
他の化粧下地に比べて、肌への刺激が軽いものも多く、さらに落としやすいので、洗顔で肌を必要以上に傷つける心配もありません。
強い刺激成分等が含まれていないものを選べば、敏感肌の人が化粧下地として使うのに適した化粧品です。
敏感肌の方におすすめの化粧下地は?
それではこれらのポイントを押さえた、敏感肌の人におすすめの化粧下地をご紹介します。
プチプラ敏感肌向け化粧下地4選
出典:amazon.co.jp
¥2465
- 低刺激◎
- UVカット〇
- 保湿効果〇
- カバー力◎
BBクリームのカバー力と、CCクリームの薄づき感の2つを両立した優秀な化粧下地です。
これ1本で美容液やクリームの役割も果たしてくれる、1本7役のオールインワン化粧下地です。芸能人も愛用する、口コミでも人気の高い商品です。
もちろん低刺激設計なので、敏感肌の人でも安心して使えます。
出典:amazon.co.jp
¥1360
- 低刺激〇
- UVカット力◎
- 保湿効果◎
- カバー力〇
アルコール、香料、着色料、パラベン無添加で、紫外線吸収剤も配合されていません。しかしUVカット効果はSPF47、PA+++と高いので、1日中外に出かけるときも安心です。
価格が安い割に、しっかりとしたUVカット効果と保湿効果を兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れた化粧下地です。
出典:amazon.co.jp
¥2498
- 低刺激◎
- UVカット力〇
- 保湿効果〇
- カバー力△
紫外線から肌を守り、肌の負担を軽減する日焼け止め美容液・化粧下地です。敏感肌の研究から生まれた低刺激処方のブランドで、パラベン、香料、着色料フリーで作られています。
また鉱物油も無添加で、紫外線吸収剤も使用していないので、敏感肌の人でも安心して使えます。総合的にバランスのとれた化粧下地ですが、カバー力は十分ではないので3位です。
出典:amazon.co.jp
¥2700
- 低刺激〇
- UVカット△
- 保湿効果〇
- カバー力◎
低刺激な化粧品ブランドとして資生堂が展開しており、パラベンフリー、無香料で作られています。化粧のノリを良くしながら、つけていることで肌荒れやニキビを防いでくれる化粧下地です。
ライトイエローで肌なじみもよく、軽い着け心地で、ナチュラルに仕上げられます。敏感肌の人の中でも、ニキビができやすい人や、赤み、ニキビ跡に悩んでいる人におすすめの化粧下地です。
保湿効果にこだわった化粧下地5選
出典:amazon.co.jp
¥8122
- 低刺激〇
- UVカット◎
- 保湿効果◎
- カバー力◎
高級化粧品として有名なSK-ⅡのCCクリームですが、品質や効果はお墨付きです。2015年アットコスメ・ベストコスメアワードCCクリーム部門1位を受賞しています。
紫外線カット効果も高く、保湿成分としては、ナイアシンアミド、プラムエキス、濃縮SK-ⅡぴテラTMを配合しています。実際に使用した人の評価の高さと、保証された品質から、1位です。
出典:amazon.co.jp
¥4320
- 低刺激◎
- UVカット〇
- 保湿成分◎
- カバー力〇
敏感肌対応のブランドとして、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。独自のシステムで、敏感肌が影響を受けやすい外部刺激をブロックしてくれます。
紫外線吸収剤、香料、鉱物油、タール系色素フリーで作られており、保湿成分は、グリセリン、セラミド2、ヒアルロン酸Naが配合されています。
敏感肌の人でも安心して使えるほか、値段もお手頃な、敏感肌の人とって使いやすい化粧下地です。
出典:amazon.co.jp
¥3024
- 低刺激◎
- UVカット〇
- 保湿効果◎
- カバー力〇
何といっても100%天然素材でできている点が、敏感肌の人におすすめしたいポイントです。
プロパンジオールとグリセリンという保湿成分が含まれており、この2つは併せて使用すると保湿効果がより高まるそうなので、保湿の相乗効果が期待できます。
またカラーもバイオレット、ブルー、ピンクの3色あるので、自分の肌に合ったものを選ぶことができます。
¥3780
- 低刺激〇
- UVカット◎
- 保湿効果◎
- カバー力〇
コーセーが独自に研究開発を重ねた「ライスパワー№11」という成分を活かしたCCクリームです。
この成分は、角質の水分保持機能を改善する効果が、医薬部外品として認められており、年を重ねるごとに肌が乾燥してきた、という人に特におすすめの化粧下地です。
UVカット効果、保湿効果は申し分ありませんが、低刺激という点で少し劣るため、4位です。
出典:amazon.co.jp
¥3078
- 低刺激〇
- UVカット力〇
- 保湿効果◎
- カバー力◎
ヒアルロン酸やヒトセラミドなど、高濃度の保湿成分を配合した化粧下地です。伸びが良く、化粧ノリを良くしてくれると口コミでも人気で、保湿効果とカバー力に優れた化粧下地です。
肌にしっかりうるおいを与えるので、乾燥などによる肌トラブルを繰り返すことなく、肌をより良い状態に導いてくれます。
敏感肌の人の中でも、特に肌の乾燥が気になる人におすすめです。
敏感肌の方が化粧下地を使う際のポイントは?
敏感肌の人が化粧下地をより効果的に使い、メイクを崩れにくくするには、いくつかポイントがあります。
メイクの前に肌をしっかり保湿する
肌が乾燥していると、メイクがよれやすくなったり、メイクの成分による刺激も受けやすくなります。
まず洗顔後は、化粧水、乳液、美容液などでしっかり肌を保湿して、整えてからメイクを始めましょう。
特に肌の乾燥が気になる場合は、たとえオールインワンの化粧下地を使うとしても、化粧水は先につけておくとよいでしょう。
- 肌に刺激を与えないようやさしく洗顔する。
- 化粧水をコットンなどでしっかり肌に染み込ませる。
- 乳液や美容液をつけ、肌になじむまで待つ。
- 化粧下地~メイク開始
少量ずつのばす
化粧下地はつけすぎると、そのあとファンデーションを塗ったときにムラになりやすいので、適量を少しずつのばして肌になじませることが大切です。
まずはパール1個分程度を手に取って、顔全体に均等にのせます。それから額→ほお→鼻→あごの順にのばしていきます。
- 清潔なスポンジを使う
- 肌をこすり過ぎて傷つけないようにする
- 指や柔らかいスポンジで軽く叩くようにしてのばす
- 手を使って塗るときは、力が入り過ぎないよう、指先だけでなく指のはらでのばす
- 最後は手のひら全体で軽く押さえて化粧下地をしっかりなじませる
毛穴やシミはスポンジで叩いて下地を塗り込む
毛穴やシミなどの特に気になるポイントは、柔らかいスポンジに下地を少量つけて、埋めるように叩きこみましょう。やさしく小刻みに叩くことが大切です。
この時化粧下地でカバーしきれない場合は、コントロールカラーを重ねて塗るか、コンシーラーを使って部分的にカバーしてからファンデーションを塗るとよいでしょう。
肌のトーンのコントロール
敏感肌で赤みやくすみが気になる人は、それぞれの悩みに合ったコントロールカラーを使うことでカバーできます。
ただコントロールカラーは、合成着色料などの入っていない肌にやさしいものを選びましょう。
- バイオレット:顔全体のくすみが気になる場合
- ペールグリーン:ニキビ跡など、顔の赤みが気になる場合
- ピンク:肌の血色を良く見せたい場合
- オレンジ・イエロー:目の下のクマや茶ぐすみが気になる場合
まとめ
敏感肌の人は、特に良いと聞いて買った化粧下地も肌に合わず、荒れてしまったという経験が多くあることでしょう。
しかし化粧下地を選ぶ際に、成分表示などをしっかり確認して、今回紹介したポイントを押さえていれば、きっと肌に合うものがみつかるはずです。
またここで紹介した化粧下地は、ずべて敏感肌の人でも使えるものなので、気にいったものがあればぜひ試してみてください。