敏感肌の方は、化粧品選びも大変ですが、日焼け止め選びも大変!
肌のためにも日焼けは絶対にしたくないけど、強い日焼け止めを使うと肌がかゆくなったり、トラブルが起きてしまうとお困りではありませんか。
そんな敏感肌の方はどのような日焼け止めを選べばいいのか、選び方のポイントやおすすめの日焼け止めなどをまとめてご紹介します。
敏感肌向けの日焼け止めの選び方は?
敏感肌用の日焼け止めを選ぶポイントは「刺激が少ないこと」です。成分はもちろんんこと、落としやすいかどうかということも肌に負担をかけない大事なポイントです。
ノンケミカルなもの
日焼け止めの成分は大きく分けて2つあります。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線散乱剤
この紫外線吸収剤がくせ者で、敏感肌の方はこの成分が原因で肌荒れすることがあります。
紫外線吸収剤は紫外線を吸収して、それを肌の上で熱エネルギーに変えて放出します。その時の化学反応が敏感肌への負担となるのです。
紫外線散乱剤は、その名の通り紫外線をはじき返すことで日焼けから肌を守ります。成分表示を見て下記のような成分が使われているものを選びましょう。
- 酸化チタン
- 酸化亜鉛
「ノンケミカル」「ケミカルフリー」と表示されていることが多いので、それを日焼け止め選びの一つの目安にしてみて下さい。
数値の低いものを選ぶ
日焼け止めを選ぶ時に、
- SPF50
- PA++++
という、数値の高いものを選んでしまうと、肌への負担も大きくなります。
これらは日焼けが起こるまでの時間を数値化したもので、数値が大きいほど紫外線を浴びた時に日焼けするまでの時間を遅らせることが出来る、というものです。
その分、紫外線吸収剤などが多く配合されているので、基本的に敏感肌の人にはおすすめできません。
数値が低いと日焼けを防げないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
手を洗ったときや汗などで日焼け止めは落ちてしまいますから、数値の低いものをこまめに塗り直す方が、肌への負担を減らしながら紫外線もしっかりカットできます。
日常生活の中なら下記の数値くらいで大丈夫です。
- SPFは20~30くらい
- PAは++
できるだけ無添加に近いもの
日焼け止めには紫外線をはじくもの以外にも、様々な成分が配合されています。そのうち、合成香料、合成着色料、防腐剤などは、肌に刺激を与える成分です。
ですから、出来るだけこのような肌に負担となる成分が配合されていない、無添加に近い日焼け止めを選びたいものです。
ただし、何が入っていなければ無添加というのか、というところが実は難しいところで、例えば、下記のように表示されていても、無添加のレベルが違います。
- 合成香料無添加
- 紫外線吸収剤、防腐剤、合成香料無添加
一つでも無添加なら「無添加」と表示できてしまうのが化粧品です。ですから、何が無添加なのかということをしっかり見極めなければいけません。
ただの「無添加」という言葉に惑わされないようにしてください。
成分表示は配合量の多いものから表示されています。前の方に天然成分が書いてあることはもちろんのこと、下記のように肌に負担がかかる成分が入っていないことも確認しましょう。
- エタノール
- ジメチコン
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- オキシベンゾン-3
オーガニック原料を使用したもの
日本にはオーガニックコスメの基準はありません。農産物や加工食品については農林水産省が管理しており、「有機JASマーク」で判別することが出来ますが、化粧品についてはまだ認定機関がなく、何をオーガニックというかはメーカー次第、ということになります。
そこで一つの目安になるのは海外(特に自然療法がさかんなヨーロッパ)の認証機関の認定を受けているかということと、製品のオーガニック比率です。
オーガニック比率とは、使用している植物成分のうち、どのくらいが無農薬・有機原料か、という比率で、高いほど安心して使えるということになります。
落としやすいもの
ウォータープルーフの日焼け止めなど強力な日焼け止めは、汗や水でも落ちにくいというのがメリットのひとつではあるものの、落とす時に肌に負担をかけてしまうため敏感肌の方にはおすすめできません。
専用のクレンジングが必要で、さらに顔や身体を洗う必要がある場合には何度も肌を擦ることになり、それが肌トラブルの原因になります。
なるべく石けんだけで落とせるタイプの方が肌には負担が少ないです。
保湿効果もあるもの
紫外線散乱剤は肌への負担が少ないのですが、カサつきを感じやすかったり、保湿感がない、と感じる方が多いようです。
ですから、紫外線をカットすると同時にしっかり保湿できる日焼け止めを選びましょう。どのような保湿成分が配合されているかも確認する必要があります。
白浮きしにくいもの
酸化チタンが使われている日焼け止めは、塗ると白浮きしやすいというデメリットがあります。せっかく肌に優しくても、それで顔が真っ白になってしまったり、いかにも「塗ってます」と見えてしまうのは防ぎたいものです。
肌に優しい成分を使いつつも、白浮きしない工夫がされている日焼け止めがおすすめです。
敏感肌向けの日焼け止めでおすすめは?
敏感肌におすすめの日焼け止めの条件としては、紫外線吸収剤が使われていないことと、どのくらい肌に優しい成分が配合されているか、ということがポイントになります。
石けんで落とせる日焼け止め
配合されている成分はもちろんのこと、落としやすさも大事なポイントです。それは、落とす時に擦りすぎることが、敏感肌の方には紫外線と同じくらいのダメージを与えるからです。
石けんで落とせるということと、保湿成分が配合されているか、肌に負担をかけるもの入っていないかということをポイントに3つ選び、保湿効果が高い順に並べました。
出典:amazon.co.jp
SPFはそこそこに、紫外線をきちんとブロックしながらも肌への負担は減らす絶妙のバランスで、日常生活に適した日焼け止めを目指した製品です。
酸化チタン、酸化亜鉛をメインに、カミツレ花エキス、アロエベラ葉エキス、トレハロース、オリーブ葉エキスなどの保湿成分もたっぷり配合されていいます。配合されているのは植物由来のもの、もしくは食品レベルの成分を厳選しています。
顔はもちろん、体全体に使えますし、鉱物油や防腐剤なども無添加なので赤ちゃんでも使えるほど肌に優しい日焼け止めです。
価格:3600円
容量:50g
出典:amazon.co.jp
肌を保湿するエーデルワイスのエキスを使い、アロエベラ、スクワラン、セイヨウシロヤナギ樹皮エキスなどの保湿成分も配合されているので、肌馴染みの良い日焼け止めです。
とても伸びが良く、日焼け止め特有のイヤな臭いもありません。柑橘系のさわやかな香りも人気で、しっかりと紫外線を防ぎながらも石けんで落とせる程肌にやさしい日焼け止めなので、赤ちゃんと一緒に使えます。
お子さんと一緒に使いたい方にもおすすめです。
価格:2484円
容量:50ml
出典:amazon.co.jp
他とは違う、パウダータイプの日焼け止めです。パウダータイプは界面活性剤が必要ないので、その分肌への負担は少なくなります。
エーデルワイスエキス、エキナセアエキス、ゼニアオイエキスなどのオーガニックエキスを配合し、肌に潤いも与えるパウダーです。
3種類のミネラル(シリカ、マイカ、多孔質マイカ)を使っているので、光を分散し艶を出して、肌を自然に美しく見せる効果もあります。
価格:2800円
容量:7g
オーガニックにこだわった日焼け止め
紫外線吸収剤などを使わないのは当たり前。天然成分も当たり前。さらにオーガニックにこだわりたい、という方のために、オーガニック原料の比率が分かる順で3つ選びました。
天然100%が売りの日焼け止め。オーガニック比率も99.7%。天然成分だけで出来ていますが、乳液のような軽い使い心地で伸びも良く、白浮きもしにくいのが特徴です。
紫外線はもちろん、大気汚染やブルーライトからも肌を守り、自然な肌色で光の反射をコントローするので、肌色をきれいに見せる働きもあります。
贅沢に、ローズ精油やラベンダー精油、ゼラニウム精油なども配合。その85%が美容成分で出来ているので、日焼けを予防しながら美肌も作れるUVベースです。
価格:4000円(定期便なら3400円)
容量:30ml
出典:amazon.co.jp
天然由来100%、オーガニック比率は54.5%です。フランスのエコサートの認証を受けており、赤茶でも使える優しい日焼け止めです。
エーデルワイスエキス、ビルベリー葉エキス、フサフジウツギエキスなど、希少なオーガニックの高山植物エキスが配合され、肌に潤いを与えるとともに、引き締めてハリを取り戻します。
白浮きもべたつきもなく、肌になじむ肌色タイプです。少量で良く伸びるので、化粧下地にも使えますし、メイクも崩れにくいのが特徴です。
価格:2800円
容量:30ml
出典:amazon.co.jp
テラクオーレは北イタリアの豊かな自然の中で、日本人に合わせて開発されたコスメ。オーガニックにこだわり、使っている原料、できた化粧品ともにイタリアの有機認証機関の「So Cert」の認証を取得しています。
ダマスクローズ水やハマメリス葉エキスが肌をなめらかに整えるテラクオーレの日焼け止めはまるで美容液のような使用感。その43.6%がオーガニック原料です。
紫外線散乱剤を使用していますが白浮きしにくく、メイク下地としても使うことが出来ます。使用量の目安は顔でパール粒1個分。顔のみの使用なら約300回、10ヶ月も使うことが出来ます。
価格:3996円
容量:50g
とにかく保湿成分にこだわりたい
紫外線カットはしたいけど、紫外線散乱剤はどうにも肌が乾燥しやすいので、保湿もしっかりしたい!という方のためのおすすめの日焼け止めです。
保湿成分に着目し、保湿効果が高い順で並べました。
出典:amazon.co.jp
保湿成分がたっぷりで、コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸、エラスチン、カミツレ花エキス、ソウハクヒエキス、ホホバオイル、シアバターなどを配合。使うほどに肌が潤います。セラミドは1~3などヒト型セラミドを使用しているので高い保湿力が期待できます。
紫外線だけでなく、花粉、PM2.5、ブルーライトからも肌を守ってくれます。酸化チタンと酸化亜鉛を使用していますが、天然由来成分でコーティングしてあるので肌にやさしく、白浮きやべたつき感がありません。
しかもネロリ(オレンジフラワー)とローズの優しい香りに包まれて、使うたびに幸せな気持ちになります。
価格:4750円
容量:35g
出典:amazon.co.jp
ヒト型セラミドを5種類配合し、紫外線だけでなく乾燥からも肌を守ってくれる日焼け止めです。さらにNMF(天然保湿因子)として複数のアミノ酸を配合しているので、角質層を潤し、肌のバリア機能を高めます。
その他、シロキクラゲ多糖体、ヒアルロン酸なども配合しています。
専用クレンジングは不要で、石けんで落とすことが出来ます。パラベンやシリコンなど肌に負担をかける石油系原料は不使用です。
価格:3200円
容量:30g
出典:amazon.co.jp
紫外線吸収剤は使用せず、ヒアルロン酸、セラミド3(ヒト型セラミド)、グリコシルトレハロースなどの保湿成分を配合しています。
これまで敏感肌用の日焼け止めで、ファンデーションが粉を吹いてしまっていた人も、化粧ノリが良くなり、メイク崩れもしにくくなるでしょう。
もし近くにアクセーヌショップがあれば、無料でサンプルを試すことが出来ます。
価格:3000円
容量:22g
敏感肌でも使えるウォータープルーフ
敏感肌だけど海やプールなどのレジャーが好き!ウォータープルーフタイプで、少しでも汗や水に強いものを使いたい、という方におすすめの3つです。
ウォータープルーフでSPFも高く、かつ、保湿も出来る順で順位をつけました。
出典:amazon.co.jp
ノブといえば敏感肌、というくらいお肌が弱い方のための化粧品として定着していると思いますが、肌にやさしいのにウォータープルーフタイプの日焼け止めです。
無香料、無着色で、当然紫外線吸収剤は使っていませんが、白浮きしにくく、ヒアルロン酸配合なので乾燥からも肌を守ります。
専用クレンジングは不要で、石けんだけで落とすことが出来ます。
価格:2700円
容量:30g
出典:amazon.co.jp
汗や水に強いウォータープルーフですが、香料や着色料など表示指定成分は使用していないので、敏感肌でも安心して使えます。
安定型油溶性ビタミンC誘導体も配合されているので美白効果も期待できますし、光線過敏症やアトピーの方でも使えます。ヒアルロン酸Naを配合し、保湿もしっかりしてくれます。
価格:3240円
容量:30ml
出典:amazon.co.jp
ウォータープルーフなのに専用クレンジングは不要で、肌への負担を軽くしています。ハワイの海洋深層水を使い、天然植物成分がメインなので、敏感肌でも安心して使えるのです。
ククイナッツ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油などの保湿効果の高いオイルを配合し、香りはラベンダーとベルガモットの自然な香りです。
価格:2800円(定期購入で2回目以降2520円)
容量:45ml
子どもも一緒に使える日焼け止め
親子で日焼け止めを一緒に使いたい、という方におすすめの日焼け止め3つです。子どもでも使える日焼け止めなら安心度も高くなります。
子どもと一緒に使うということで「使い勝手」を基準に順位を付けました。
出典:amazon.co.jp
日焼けから肌を守るだけでなく、虫除け効果もある優れものです。
レモンマートル、シトロネラ、ラベンダーの虫除け効果のある天然の香りを配合しているのでイヤな虫を寄せつけません。
カモミールとカレンデュラエキスを配合し、肌の潤いも守ります。1つ2役なので子どもとのアウトドアやレジャーで活躍してくれます。
価格:2300円
容量:45g
出典:amazon.co.jp
アネッサといえば強力な日焼け止め!というイメージがあるかもしれませんが、子ども一緒に使えるタイプもあるんです。
しかも、独自の「アクアブースター技術」を搭載し、汗にも水にも強いので、子どもと一緒に外遊びをしたり、レジャーの時にも大活躍するでしょう。
ヒアルロン酸を配合し、肌の潤いも保ちながら、ウォータープルーフなのに石けんで落とせる優れものです。
価格:3240円
容量:30ml
出典:amazon.co.jp
ラベンダーとカモミールの自然な香りで、お子さんでも使いやすい日焼け止めです。100%天然成分で、アロエベラエキスが肌を保湿し、保護してくれます。
しかも容量が多いので、コスパも良くて子どもと一緒に使うのに便利です。
価格:3240円
容量:75g
レジャーでも使える数値の高いもの
肌にやさしいものを使いたいけど、海や山へのレジャーにはやはり数値の高いものを使いたい、という方におすすめの、敏感肌用の数値の高い日焼け止めです。
数値はどれも最高値ながら、どのくらい肌にやさしいか、ということを基準に順位を付けました。
出典:amazon.co.jp
天然由来率99.9%、オーガニック成分は20%と、天然成分にこだわった日焼け止めでありながら、SPFは最高値なのでレジャーの時でも使えます。
アルゲエキスを配合しており、ブルーライトからも肌を守る働きがあります。
フランスでは日焼け止めの成分について、その基準が国で厳しく定められているのですが、その基準をクリアした日焼け止めです。
価格:2950円
容量:100ml
身体にも顔にも両方使えます。紫外線散乱剤使用ですが、ナノ化しなくても白浮きしない独自の技術で、さらっとした使い心地を実現しました。
石油由来の成分は使用していませんが、「ウォーターinオイル処方」を採用し、水となじみにくいので、汗や皮脂にも強くメイク崩れを防ぎます。
月桃エキス、エーデルワイスエキス、ラズベリー種子、アロエ、カレンデュラ、ゼニアオイなどの保湿成分を配合し、肌の潤いを守ります。
フランスのエコサートの認証を受けており、100%天然成分、オーガニック比率は15.1%です。
価格:3960円
容量:60ml
これだけの数値を持ちながら100%天然由来成分でできています。フランスのエコサートの認証を取得しており、様々なオーガニックの美容成分を配合。
クランベリー種子油、エーデルワイスエキス、ミツロウ、ヨーロッパキイチゴ種子油など、肌に潤いとハリを与える成分がたっぷりです。
価格:4104円
容量:30ml
プチプラを優先したい方へ
敏感肌でも使える優しささえあれば、オーガニック100%など、そこまで成分へのこだわりはなく、使いやすい価格であることも重視したい方におすすめの日焼け止めです。
とはいえ、保湿効果も欲しいところなので、肌にどのくらい優しいかということで順位を付けました。
出典:amazon.co.jp
国産米から抽出したセラミドを配合し、カミツレ、桃の葉、へちま、椿の4つの保湿成分が肌をしっかり守ります。
オレンジやラベンダーなど天然の精油を5種類も配合しているので、自然な香りなのも嬉しいところです。
価格:1296円
容量:30ml
出典:amazon.co.jp
紫外線吸収剤は使用しておらず、保湿成分であるシアバターを5%配合しています。クリームタイプなので保湿効果も高く、石けんで落とせるのも魅力です。
アレルギーテスト済みで、顔はもちろん、身体にも使えます。日常使いにはピッタリの日焼け止め。お子さんと一緒に使えます。
価格:1200円
容量:45g
出典:amazon.co.jp
紫外線吸収剤、シリコンは無添加です。紫外線散乱剤がメインですが、ホホバオイルなども配合しているので保湿力もあり、白浮きしにくいタイプです。
顔だけでなく身体にも使えますし、さらっとした乳液タイプで石けんで落とすことも出来ます。
価格:864円
容量:60ml
まとめ
敏感肌だと弱い日焼け止めしか使えないとあきらめていた方も、これだけ様々な種類があると分かれば、自分の肌質にあっていて、かつ紫外線もしっかりカットしてくれる日焼け止めが見つかるのではないでしょうか。
今や真夏だけでなく1年中紫外線対策が必要です。紫外線からのダメージから肌を守ることが敏感肌の改善にもつながりますから、今回ご紹介した日焼け止めの中から自分に合うものを見つけて欲しいと思います。
敏感肌の方で日焼け止めが合わない方に最近注目なのが飲む日焼け止め。体の内側から紫外線対策ができます。