“小豆水ダイエット”をご存知でしょうか?韓国で人気のダイエット法で、日本でも少しずつ話題になってきていますが、まだ知名度は高くありません。
そこで今回は、小豆水の作り方、ダイエットの他にどのような効果があるのか、市販の小豆茶で代用できるのかなど、小豆水ダイエットについてまとめました。
今回2017年2月26日にピラミッドダービーという番組で、北陽の伊東さおりさんが、小豆水ダイエットを1週間行うことでどのくらい痩せられるかという企画を行っていました。
まずは1週間小豆水ダイエットのやり方や何キロ痩せることができたのかをご紹介します。
ピラミッドダービーで北陽の伊東さおりさんが挑戦!
北陽の伊東さおりさんが挑戦したのは、1週間、茹でた小豆の成分で作った小豆水を1日3回食前に飲むだけでどれだけ痩せられるかというダイエット企画でした。
伊東さおりさんは、2年前の出産の機に太ってしまったとのこと。
その体重は、身長 158cmで体重 67.6kg。
小豆水ダイエットで痩せられる理由
小豆に含まれている小豆ポリフェノールは、食前に飲むことで脂肪の吸収や血糖値が上昇するのを抑える効果が期待でき、余分な脂肪を摂り込むのを防いでくれます。
1週間小豆水ダイエット 3つのルール
1.1日3回 食前30分以内に飲む
2.1日に300cc以上を飲む
※飲みすぎると下痢などの症状が出る恐れがあるので、1日の摂取量は1リットル以下にすること。
3.小豆水と一緒に、茹でた小豆を食べても良い
※茹でた小豆の1日の摂取量は100g以下にする。
実は煮出した小豆にもまだ大豆ポリフェノールが残っており、小豆自体を食べると満腹感もあるので、ダイエット効果のアップが期待できるようです。
今回の1週間の短期ダイエット企画の為に、農学博士の加藤淳先生が考案された特別ルールとなります。
1.50gの小豆に500ccの水を入れる。
2.30分間ゆでる。その間に小豆ポリフェノールが抽出されます。
3.ザルでこして人肌程度に冷ませば完成。
初めて小豆水を飲んだ伊東さんは、お汁粉の砂糖抜きの味で美味しいとコメント。
食事については、基本的には制限等はないようですが、甘いものは食べ過ぎてはいけないようです。
ちなみに板チョコやショートケーキの3分の1程度ならOKということです。
あと伊藤さんは、煮出しした小豆を炊飯器で炊いて小豆ごはんにアレンジし、ごま塩かけたら赤飯のようだとコメント。かなりお気に入りのようでした。
小豆水ダイエットを実践した翌日に、伊東さんの体に変化があったようで、手が温かいんだよなとコメント。
実は小豆ポリフェノールには、血管を拡張させる効果があって、血流が改善されることで、冷え性などにも効果があるとのこと。
初めて翌日からこのような手が温かくなったという効果が実感できるなら、手足の冷えで悩まれている方にも良さそうですね。
またその他にも、下記のようにコメントされていました。
- よく眠れる。
- お通じもすごく良くなった。
1週間の小豆水ダイエットの結果
ダイエット前の体重 | ダイエット後の体重 |
67.6kg。 | 64.0kg |
なんとわずか1週間で、-3.6kgのダイエットに成功されました!
1週間、食事前に飲むだけですからね!これならホント無理なくできると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、1~2週間程度では栄養学的な問題はありませんが、長期で行う場合は専門家指導のもとで栄養バランスを考えて行ってくださいとのことでした。
小豆水ダイエットの方法は?作り方は?
小豆水とは、小豆の煮汁のことを言います。通常は小豆を茹でる前にはアク抜きを行いますが、ダイエットに用いる小豆水は小豆のアク抜きをせず、水溶性の有効成分をまるごと摂取します。
ここでは小豆水の作り方、飲み方、注意点などをご紹介します。
小豆水の作り方
材料
- 乾燥小豆 60g
- 水 900ml
作り方
- 小豆を洗い、一晩水に漬けておく。
- 1を水ごと火にかけ、沸騰したら弱火でさし水をしながら30分ほど茹でる。
- 茹で上がったらザルで小豆と煮汁を取り分け、完成。
材料の比率は小豆1gあたり水15mlです。煮込みながら灰汁をこまめにとると飲みやすくなります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]茹で上がった小豆にも栄養がたくさん残っています。捨てずに調理しましょう。
茹で上がりがまだ硬いようでしたら、柔らかくなるまで茹で、あんこやお汁粉、あんみつなどのデザートに。低カロリー甘味料を使えばダイエット中も安心して食べられます。
かぼちゃと甘辛く煮付けたり、トマトスープに加えればごはんのおかずにもなります。ごはんを炊く際に適量を混ぜてもよいでしょう。
すぐに使わない場合には冷凍保存も可能です。水気を切って粗熱が取れてからジッパー付きの袋などに入れ冷凍しましょう。冷凍の場合の保存期間は一ヶ月ほどになります。
小豆水の摂取方法
食前にコップ1杯(150ml~200ml)を飲みます。
調理前の小豆のアク抜きや茹でこぼしを行わないため、味にえぐみや渋みを感じる方が多いようです。飲みにくいようでしたら、低カロリー甘味料などで味を調節しましょう。
実際飲んでみましたが、私は渋めのお茶は好きな方なので、この小豆水も苦になく飲むことができました。味自体は小豆の味+渋みという感じでしたので。
小豆水ダイエットの注意点
小豆水は日持ちしないため、少量ずつ作るようにしましょう。保存は冷蔵庫で行い2~3日で飲み切ります。
サポニンには腸を刺激する作用があります。蠕動運動が促されるため便秘解消に役立ちますが、お腹が弱い方は腹痛や軟便などの症状が出る場合があります。体質や体調に合わないようでしたら、摂取を控えましょう。
小豆水の有効成分であるサポニンには、赤血球を破壊する溶血作用があります。適量の摂取は健康促進効果が期待できますが、摂り過ぎはかえって健康を害する可能性があります。一日の摂取目安量を守り、過剰摂取にならないようにしましょう。
[/surfing_su_note_ex]小豆水ダイエットで期待できる効果は?
小豆水の最大の特長は、本来小豆のアク抜き・渋抜きで取り除かれてしまう“サポニン”によるダイエット効果です。その他、豊富に含まれる栄養素による健康効果も期待できます。以下に詳しくご紹介します。
サポニンの効能
小豆に含まれるサポニンには以下の様な効果が期待できます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- コレステロールを減らす
- 中性脂肪を減らす
- 血栓を溶かす
- 利尿作用によるむくみの改善
- 便秘解消
- 母乳の出をよくする
- 免疫力を高める
- 肝機能を高める
サポニンは様々な食品に含まれていますが、食品によって効果効能が若干異なります。
小豆サポニンの特長は利尿作用が高いことで、むくみによる水太りの改善も期待できます。また、サポニンには腸を刺激する作用があり、便秘改善や便秘由来の肥満の解消にも繋がります。
その他の栄養素による効能
小豆にはサポニンの他にも以下のような栄養素が豊富に含まれています。
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- タンパク質
- 鉄
- カリウム
- カルシウム
- 食物繊維
- ポリフェノール
この中でも、小豆水には水溶性のビタミンB1、B2、カリウム、ポリフェノールが多く溶け出しており、ダイエット効果や抗酸化作用、高血圧予防などの効果が期待できます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]ビタミンB1、B2にもダイエット効果が期待できます。
ビタミンB1には糖質の代謝を促す作用があり、肥満予防や疲労回復のほか、神経機能の働きを正常に保つ働きもあります。ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持(美肌効果)と、ビタミンB1と同様、糖質・脂質・タンパク質の代謝を促す働きがあります。
小豆茶ではダメなの?
市販品を購入できる小豆茶と小豆水の違いはどのようなものがあるでしょうか。
小豆水と小豆茶の違い
小豆茶は煮だす前に乾煎りを行うため、香ばしさがあります。乾煎りの過程でサポニンが高熱によって取り除かれてしまうので、サポニンの含有量は小豆水に比べると多くありません。
小豆茶の効能
小豆水に比べサポニンの量は減るものの、熱に強いビタミンB1、B2によるダイエット効果、ポリフェノールによる抗酸化作用、カリウムによる高血圧予防などが期待できます。
小豆水の味が苦手な方や、高濃度のサポニンが体質に合わない方、市販品で手軽に摂取したい方は小豆茶で代用してもよいでしょう。
小豆茶の作り方
栄養素を多く摂るのなら茹でこぼし(渋切り)を行わない手作りの小豆茶がおすすめです。
材料
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 小豆 200~300g
作り方
- 小豆を水で洗い、水分を拭き取り10~15分焦げないように乾煎りする。
- 小豆が冷めたら缶や瓶などに入れて保存する。
常温で1週間ほど保存がききます。冷凍保存も可能です。
小豆茶の淹れ方
材料
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 煎り小豆 50g
- 水 1リットル
煎った小豆と水を中火にかけ、沸騰したら弱火にし15~20分煮ます。保存容器に移す際、小豆を入れたままにしておくと飲み切るまで栄養素が抽出され続けます。出し殻の小豆は小豆水と同様、料理に活用できます。
まとめ
小豆水は小豆に含まれる有効成分を0カロリーで摂取できることが特徴です。小豆茶に比べて味に癖がありますので、まずは少量から試してみましょう。
茹でた後の小豆にも豊富な栄養素が残っていますが、ダイエット中で摂取を控えたいという場合には、冷凍保存がおすすめです。