肌がテカる、べたつく、そんな脂性肌の方の悩みに応えるのが収れん化粧水。でも、収れん化粧水ってどうやって使ったらいいのかわからない、という声もよく聞きます。
聞いたことはあるんだけどあまりなじみがない、という方でも上手に使うことで、そのテカリやべたつきも解消できるかも!収れん化粧水の美容効果や上手な使い方をご紹介しますね。
初めての方でも収れん化粧水でテカり知らずのきめ細かい肌を作って下さい。
収れん化粧水とは?
昔からあるのに、意外とその使い方を知られていない収れん化粧水。どのような性質を持った化粧水で、普通の化粧水とはどのような違いがあるのか、その中身をひも解いてみましょう。
収れん化粧水の役割
普通の化粧水は肌に水分を補って、肌を柔らかくしたり潤いを与えるために使うものですが、収れん化粧水の役割は肌を引き締めることです。
肌を引き締めることで皮脂の分泌を抑えて肌のテカリを予防します。メイクも崩れにくくなるので、汗をかきやすい夏は特に人気です。
収れん化粧水の成分
収れん化粧水にはどのような成分が配合されているのでしょうか。収れん化粧水によく配合されている成分は以下のようなものです。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- エタノール
- メントール
- 有機酸(タンニン酸、クエン酸、乳酸など)
- ハマメリスエキス
- カテキン
- アーティチョーク葉エキス
- イタドリ根エキス
- イノバラ果実エキス
- ビタミンC誘導体
化粧水を買うときはどのような成分が含まれているのかをよく見て、自分の肌にあったものを買うようにしたいですね。
アルコール入りは逆効果?
収れん化粧水はアルコール(エタノール)入りのものが多いのです。アルコールが入っていると肌にのせた時にスースーして気持ちがいいのと、アルコールが気化する時に肌が引き締まるので、毛穴も一時的に目立たなくなります。
ところが、アルコールが蒸発する時に肌の水分も蒸発してしまうため、逆に乾燥がひどくなる可能性があります。そうすると、その乾燥を潤そうとしてまた皮脂が過剰に分泌されてしまうので、毛穴が一向に小さくならないという結果になりかねません。
ミョウバン水も同じような収れん効果
スーパーなどでも売っている「焼きミョウバン」をご存知でしょうか。ミョウバンは硫酸アルミニウムと硫酸カリウムの硫酸塩の複合体で、殺菌作用と収れん作用があります。これを水で薄めると収れん化粧水と同じ効果を得られ、ニキビケアにも適した化粧水になります。市販の収れん化粧水が肌に合わなかったら、手作りしてみませんか?
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]材料
- 焼きミョウバン 大さじ2
- 水道水 500ml
- 空きペットボトル 500ml
作り方
ミョウバンと水をペットボトル中で混ぜ合わせて2〜3日置いて下さい。ミョウバン水の原液ができます。使うときはこの原液を10倍〜30倍に薄めて使います。
[/surfing_su_note_ex]収れん化粧水と普通の化粧水の違い
化粧水は肌を潤し、柔らかくするためのもの。保湿するために使いますね。それに対して収れん化粧水は肌を引き締めるためのものなので、単独で使うことはありません。
あくまでも、化粧水の補助的な役割として、肌を引き締めたり、化粧水の浸透を良くしその水分を閉じ込めるために使うものです。
収れん化粧水だけで使うと肌を引き締めるだけで保湿力は弱いので、必ずその前後どちらかで普通の化粧水も使って下さい。
収れん化粧水がおすすめな肌質
収れん化粧水は過剰に皮脂が分泌されてしまう脂性肌(オイリー肌)の方に向いています。混合肌の方は、頬に使うと乾燥してしまう場合もあるので、テカリが気になるTゾーンのみに使う、という方法がおすすめです。
向いていない肌質
逆にカサカサする乾燥肌や、刺激に弱い敏感肌の方はあまり向いていませんので気をつけて下さいね。ただ、乾燥肌でも夏は汗をかくし皮脂も出ますよね。
そんなときは、収れん化粧水の中でも植物成分など肌に優しい成分で作られているものを、汗をかきやすい夏だけなど季節に応じて、小鼻の周りなどテカりやすいところだけに部分的に使うといいでしょう。
収れん化粧水を使うことで期待できる効果は?
肌を引き締めるという収れん化粧水ですが、具体的にはどのような美肌効果が期待できるのでしょうか。
肌、毛穴の引き締め
収れん化粧水を使うと肌の組織、血管を引き締めることが出来るので、結果的に開きがちな毛穴を引き締めることが出来るのです。
毛穴は皮脂の過剰分泌や加齢による肌の弾力不足によって開き、たるんできます。放っておくとどんどん広がってしまいますから、収れん化粧水でしっかり引き締めましょう。
キメが整う
毛穴が引き締まることで、キメの整った肌を作ることができます。肌をよく見てみると、細かい線もたくさんありますよね。その線と毛穴が目立たなければ「キメの整った肌」なのですが、毛穴が開いてしまうと肌全体がでこぼこに見えてしまいます。
毛穴をしっかり引き締めることで線も目立たず肌が平らに見える、これがキメの整った肌です。
角栓ケアに
角栓とは皮脂と角質が混ざり合い毛穴に詰まってしまったものですが、洗顔等でこの角栓を取り除いた後のケアがとても大事です。というのも、古い角質がたまった状態で皮脂が過剰に分泌されれば、角栓をとっても翌日にはまた詰まってしまうからです。
ですから、角栓をとったらすかさず毛穴を引き締めて、何も詰まらない状態にすることが大事。角栓を取る→毛穴を引き締める、というケアを繰り返していけば、徐々に毛穴が小さくなり、角栓が詰まりにくくなっていくでしょう。
汗や皮脂のコントロール
収れん化粧水は毛穴も引き締めることから、汗や皮脂が過剰に分泌されることを防いでくれます。これにより、テカリや化粧崩れも防いでくれるのです。
ニキビの予防にも
ニキビの原因は皮脂や汚れが毛穴に詰まり、雑菌が繁殖して炎症を起こしてしまうから。収れん化粧水で毛穴を引き締めて皮脂の分泌を抑えれば、ニキビの予防につながります。肌が荒れやすい人は皮脂を防ぐことで健康な肌に近づくでしょう。
ニキビケアには洗顔も大切です。毛穴を引き締める前に過剰な皮脂は落としつつも「落としすぎない」ということが大事なので、ぬるま湯を使って肌に刺激を与えないように優しく洗うことが大切です。
その後で収れん化粧水で毛穴を引き締めることによって、段々と皮脂の分泌量も適量になっていってニキビも解消できる様になるでしょう。
ほてりを鎮める
収れん化粧水には肌をひんやりさせて日焼け後のほてりを鎮めてくれる効果もあるのです。日焼け止めを塗ったつもりがうっかり日焼けしてしまった!というときは、収れん化粧水で日焼けしたところをパッティングすると肌を優しく整えてくれます。
早めにケアしておけば、皮が剥けたり水ぶくれが出来たりするのを防いでくれますよ。
頭皮のたるみ予防
顔と頭皮はつながっていますね。頭皮は汗や皮脂の分泌が顔よりも多いのに意外とケアされていない部分です。
洗髪後、清潔な頭皮に収れん化粧水を使い毛穴を引き締めることで、顔のたるみを改善する効果も期待できるのです。
収れん化粧水の選び方のポイントは?
収れん化粧水にも様々な種類があるのでどんなものを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。引き締め以外にも美容効果が期待できるものもあるので、好みのものを選んで下さい。
低刺激のもの
アルコール入りのものはオイリー肌であっても刺激になる場合がありますし、毛穴ケアとしてはより乾燥して逆効果である場合もあるので、アルコールフリーのものを出来るだけ選びましょう。
また、香料など他の刺激成分も出来るだけ配合されていないものの方が肌には優しいので、使い続けても安心です。
プラスαがあるもの
どうせ使うなら、収れん効果に美白効果などプラスαの機能があるものの方が嬉しいですね。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] [surfing_su_list_ex icon=”icon: plus-square” icon_color=”#cc59fc”]- 保湿効果(セラミド、ヒアルロン酸など)
- 美白効果(アルブチンなど)
- アンチエイジング効果(コラーゲン、プラセンタなど)
乾燥ぎみの方や加齢による毛穴たるみなどが気になる方は、プラスαの成分も見ながら選ぶといいでしょう。
価格が手頃なもの
毎日使う基礎化粧品は価格が手頃であるということもとても重要な要素ですね。どんなにいいものであってもコスパが悪いものは続けれないからです。
中には1本4~5千円のものもありますが、千円以下の収れん化粧水もたくさんあります。自分好みのものが1本見つかるといいですね。
どこで売っている?
ドラッグストアや薬局、化粧品店、またはインターネットなどで購入できます。ドラッグストアなどでは千円以下で買えるものも多くあります。
また収れん化粧水は、次のような名称で売られていることがあります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] [surfing_su_list_ex icon=”icon: angle-double-right”]- アストリンゼント
- トーニングローション
- 引き締め化粧水
- タイトニングローション
- コンディショニングローション
- リフトコンディショナー
効果としてはどれも肌を引き締めるもので、収れん化粧水と同じものです。
収れん化粧水の使い方は?
それでは収れん化粧水はどのように使えば、肌を引き締めることが出来るのでしょうか。正しい使い方をマスターして、しっかりお肌を引き締めて下さいね。
使う順番・基本編
まずは使う順番がとても大事。これを間違えると引き締めも出来ないばかりか、肌を乾燥させるなどのトラブルのが起きてしまいます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]普通の化粧水→乳液→収れん化粧水[/surfing_su_note_ex]たっぷりと肌に水分補給をした後に肌を引き締めることによって、肌の内側に水分を閉じ込め、潤いを保ちながらも毛穴を引き締めて皮脂をコントロールしてくれます。
この後に化粧下地を使えば毛穴も目立たず、肌がきめ細かくなっているところにファンデーションを塗るので、メイクが崩れにくくなるのです。
べたつきもイヤだけど乾燥も気になる、という方は、引き締めた後に乳液またはクリームを少しプラスすることで保湿できますよ。
毛穴のたるみが気になる人の応用編
加齢による毛穴のたるみが気になる人は、洗顔後すぐに使う方法を試してみて下さい。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]洗顔→収れん化粧水→普通の化粧水→乳液(またはクリーム)[/surfing_su_note_ex]収れん化粧水のあとは保湿効果の高い化粧水がいいでしょう。加齢による毛穴のたるみは肌の弾力が失われていることが問題です。角質層に水分をしっかり補い、肌をふっくらさせることで毛穴を目立たなくすることが出来ます。
基本と応用を組み合わせる
たとえば朝のメイクの前は皮脂の分泌を抑えて化粧崩れを防ぎたいので、「基本編」のように化粧下地の前に使い、夜は「応用編」の順序で。肌の状態に合わせて使う順序も変えてみるといいでしょう。
収れん化粧水を使う頻度
収れん化粧水を使う順番はわかりましたが、朝晩毎日使う必要があるのでしょうか。それは毛穴の状態にもよって変わってきます。
夏は汗も皮脂も出やすいので、朝メイクの前に使うと化粧崩れを防ぐことが出来ますが、もし夜エアコンをつけっぱなしの部屋で寝ているなら、肌は思ったよりも乾燥していきます。肌には適度な皮脂が必要なので、そのような場合は夜使わなくてもいいかもしれません。
また、季節の変わり目になるとホルモンのバランスが乱れたり、ストレスがたまったりして肌トラブルが起きやすい人は、皮脂が出やすくなる時期だけ朝晩使うといいでしょう。まずは自分の肌の調子をきちんと見極めることが大切です。
収れん化粧水の使い方
収れん化粧水は手で塗るのではなく、コットンを使います。
- コットンにたっぷり500円玉ほどの収れん化粧水をとります。
- ぱたぱたと下から上に向かってパッティングしていきます。
- Tゾーンなど脂浮きが気になるところは特に念入りにパッティングしましょう。
コットンでこするのではなく、風を送るように軽くリズミカルにパッティングして下さい。肌が冷たくなるまで1分くらいかけて丁寧にパッティングすることで肌の温度が下がります。引き締め成分に冷たさがプラスされることで、よりお肌が引き締まるのです。
拭き取り化粧水代わりにも
汗をかく時期は、寝ている間にも汗や皮脂がたまっていることもあります。そんな季節は朝起きた時に、顔を洗う前に収れん化粧水を含ませたコットンで優しくべたつきを拭き取りましょう。
さっと拭き取ったら水で洗顔をします。先に余分な皮脂を拭き取っているので水だけでもOK。ただし、オイリー肌で水だけでは物足りない方は、洗顔料を使って洗って下さい。
メイク直しのときにも
出かけるときは仕事場での化粧直しに重宝するのがスプレータイプの収れん化粧水。メイクの上から余分な皮脂をとり、スプレーの収れん化粧水をシュッと一吹きして、手の平全体で顔を抑えるようにします。
お肌がスーッとして引き締まり、さらっとした気持ちの良い肌が戻ってきます。
使用の際の注意点
保湿が足りない状態で収れん化粧水を使い続けると肌が乾燥してしまうことがあります。また、乾燥肌や敏感肌の方にはあまり向いていないので、ヒリヒリしたりすることも。
肌に合わない、乾燥してきたなどのトラブルがあればとりあえずいったん使用を中止しましょう。
まとめ
収れん化粧水を上手に使えばキメの細かい肌を作り、メイクのサラサラ感が続きます。また、ニキビなどの肌荒れも予防できますし、素肌に自信が持てるようになりますよ。
年齢を重ねるほど、どうしても毛穴は開きがちになるので、収れん化粧水でしっかり引き締めていきましょう!